中米諸国の南端にある人気の旅行先パナマには美しいカリブ海の景色やスペイン植民地時代の歴史溢れるスポット、数多くの世界遺産があります。
国土は北海道よりもやや小さく、治安的には心配な面もありますが、その分日本では味わえない体験をすることができます。

パナマには旧市街と新市街、そしてパナマ・ビエホという3つの顔があります。旧市街はカスコ・ビエホと呼ばれ、コロニアル調のきれいな建物を生かし、おしゃれなカフェやレストラン、土産物屋などが並んでいます。新市街は活気溢れるビジネス & ショッピングの中心地です。
そしてパナマ・ビエホは、スペイン人が初めて入植してきた16世紀初頭に建設された、大航海時代の香りを残す歴史地区です。
観光の最大の目玉はなんといっても「パナマ運河」ですが、それ以外にも「首都パナマ・シティの旧市街 (歴史地区)」「パナマ・ビエホ遺跡」「ポルトベロ要塞」などへも是非足を運んでみてください。
まだまだ成長を続けるパナマ!何度行っても飽きないおすすめの観光スポットです。

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パナマは歴史的にアメリカと関係が深く、その関係は経済にも深く関係しています。現在、パナマ運河はパナマ政府の管轄ですが、ちょっと前まではアメリカが所有していました。
このパナマ運河がパナマに返還されて以降、パナマは国として大きく発展を遂げ、中米で1,2を争うほど安定した裕福な国となっていったのです。
しかしながら現在もアメリカの影響は色濃く残っており、通貨がUSドルなのもその一例です。パナマの通貨はバルボア (B) なのですが、実際に使用されている紙幣はUSドルです (基本的にUS1ドル = 1バルボア)。
コインはパナマ独自のバルボアコインがありますが、USドルのコインもそのまま使えます。お釣りはバルボアコインで返ってくることもあればUSドルコインで返ってくることもあります。ちなみにバルボアコインはアメリカでは通用しません。

◉ 物価:中米ではコスタリカに次いで高い
バスの運賃はそれほど高くないので、市内観光や長距離バスを積極的に活用しましょう。節約派には厳しい国と言えるので、懐事情に気をつけつつ滞在したいものです (ただし、バスにはスリが多いので、心配な方は地下鉄の方がいいでしょう)。
◉ 首都:パナマシティ
パナマシティは高層ビルが立ち並ぶ都会の新市街 (ビジネス) と、コロニアルな街並みが残る旧市街 (歴史) の二面性を持ち合わせた素敵な街です。
「パナマ運河」も「パナマ文書」も、その舞台はパナマシティです。
◉ 人口:約400万人
◉ 公用語:スペイン語 (英語は一部で通じる程度)
◉ 気候:雨季と乾季がはっきりしている熱帯気候
◉ 宗教:カトリックが9割
◉ 民族:混血70%、先住民7%
◉ 国民の幸福度:高い

◉ アクセス:一般的にアメリカ経由となります。
日本からツアーに参加してパナマ旅行をする場合、「パナマシティ滞在型」か「中米6カ国の周遊型」に分かれます。
(ちなみに個人旅行で行く場合、ニューヨークからパナマシティまでの飛行時間は5時間半)
◉ 治安
パナマは、「世界の火薬庫」と呼ばれる犯罪多発地域の中南米地域にありますが、他のラテンアメリカ諸国と比べると治安は良い方。人が多い場所の治安はそれほど悪くありません。
ただし、コロンビア国境付近はゲリラ活動が活発ですし、旧市街も少しそれると一気に治安が悪くなるエリアがありますので注意が必要です。

◉ コーヒー
パナマでは「ゲイシャ」という品種の高品質なコーヒー豆が収穫でき、一級品は日本やアメリカ、ヨーロッパなどに輸出されています。しかしながら、パナマ国内で流通しているコーヒー豆は質が悪く、レストランでもコーヒーが一杯50円ほどで売られています。
◉ 観光のベストシーズン
一年を通して高温多湿のパナマは、12月半ば~4月が乾季、5~12月半ばが雨季となっています。もし時期を選べるのであれば、降雨量が少なく比較的過ごしやすい1月~3月が観光のベストシーズンと言えるでしょう。

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パナマシティと言えば、高層ビルが立ち並ぶ近代的な街並み (新市街) をイメージしますが、植民地時代の街並みを残したカスコ・ビエホ (旧市街) も魅力的!(ビエホはスペイン語で「古い」という意味)。
港を挟んで新市街の対岸にあるカスコ・ビエホへは、頑張れば新市街から歩いても行けます。もちろんバスも通っています。
高層ビルをバックに下町のような雰囲気、、、そしてビーチリゾート。相反する景色が融合する混沌としたパナマ共和国の一角に、世界遺産に登録されている美しい街「カスコ・ビエホ」があります。
古くからの教会やアンティークな建物が街を形成しており、ノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。かと思えば、数ブロック先にはカラフルな街並みも。
(カスコ・ビエホは歩いて回れるほど小さいエリアです)

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ここは世界最大級の海洋保護地域。様々な種類の海洋生物海たちと出会いたい方にはおすすめの場所です。世界遺産にも登録されている観光名所で、透き通った海を気持ちよくダイビングすることができます (治安良し)。
島独自の生態系が育まれており、陸地にもなかなか見れない珍しい鳥類・哺乳類・爬虫類が生息しています。絶滅危惧種の「ミナミカンムリワシ」が生息しているほか固有種も多数生息しており、生物多様性の保安上において重要な場所!

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「カリブの宝石」と称されるサンブラス諸島は透き通った海で大人気!少数民族クナ族の特別保護区域としても有名で、350以上の小さな島々から形成されています。
海の透明度の高さと美しさは宝石という名にふさわしく、水上コテージも設置されていたりと海水浴におすすめです。もちろん透明度が高いのでビーチからも魚の姿を確認できます。
島特有ののんびりとした時間が流れており、治安も良いので多くの観光客が訪れています。「1周100mほどの小さな島」「ヤシの木が1本だけある島」「ホテルが1件しかない島」など数多くの島が点在しています。
クナ族の「モラ」は伝統工芸品としてお土産に人気です。

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カリブ海にそそぐ「チャグレス川」の付近にある丘の上に建てられた世界遺産です。海賊ヘンリーモーガンの襲撃以降、彼のパナマ襲撃の拠点として置かれ、ヘンリーモーガンゆかりの地としても人気があります。
街中にあるポルトベロの要塞と違って、一帯が国立公園にも指定されているジャングルなので、海と山の大自然の景色を楽しめる点でもおすすめです。
丘の上にポツンと立っているこの要塞は独特の雰囲気を醸し出しており、他では味わえない歴史の雰囲気を感じることができます (大きな破損はなく良好な状態で保存されている要塞)。

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パナマと言ったらやっぱりパナマ運河!太平洋と大西洋を結ぶこの運河は全長80km、3つの水門と3つの人造湖から成っていて、カリブ海側はガトゥン閘門、太平洋側はミラフローレス閘門に運河の見学施設 (ビジターセンター) があります。
観光に行きやすいのは後者 (パナマシティから車で30分) です。ビジターセンターには、船が閘門を通行するところが見られる展望ゾーンと、運河建設の歴史や閘門の役割、システムなどを学ぶことができるミュージアムがあります。
この世界最大の運河は1914年に開通しましたが、当時はアメリカの支配下にあり、1999年にようやくパナマ政府に返還されました。現在では、パナマ運河を通過する船の通行料金がパナマ政府の主な財源となっており、急激な経済発展を支えています。
《パナマ運河を観光する方法》
① パナマ運河クルーズに参加する
毎週土曜日にパナマシティのバルボア港から遊覧船が出港します。ミラフローレス水門に向かい、パナマ運河に入っていきます。その後ミラフローレス湖に入り次の水門を目指していくといったクルーズです。
② ミラフローレス水門に直接行く
ここでパナマ運河を往来する船を見学してもいいでしょう。
③ パナマ運河鉄道に乗って、車窓からパナマ運河の雄大な景色を堪能
どれが日程に合いそうですか?パナマ運河は必ず訪れましょうね!

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現在の発展し続けているパナマの街並みを垣間見れるのがこの新市街 (高層ビル群) です。旧市街エリアのコロニアル調の街並みとは異なり、「中米のシンガポール」と称されています。
世界的な銀行から高級ホテルまで建ち並んでおり、多くの観光客で賑わっているエリアです。治安は旧市街ほど悪くないので、安心してパナマ観光を楽しむことができます。
昼間の高層ビル群も迫力があって美しいのですが、夕方から夜にかけての姿も幻想的でおすすめです。ロマンチックな雰囲気が漂っており、パナマの都会を楽しむことができます。

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パナマ・ビエホは1519年にスペイン人によって最初に作られた植民都市の廃墟で、ユネスコの世界遺産として登録されています。インカ帝国などで略奪された財宝は、全てここを経由してスペインに運ばれていたと言われています。
そのため、街は大いに繁栄したのですが、(イギリスのヘンリーモーガン率いる) 海賊の侵攻 (1671年) で街は廃墟となってしまったのです。その後、スペイン人たちは街の再建を諦め現在のカスコ・ビエホ辺りに新たに街をつくります。
そんなこんなで長いこと放置されていたパナマ・ビエホですが、現在は修復され遺跡公園のようになっています。パナマ・ビエホ塔は展望台として360度の光景を楽しむことができます。この街を知る上で外せない観光スポットの一つと言えるでしょう。

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ここはパナマ北西部に位置する「大自然を満喫できるカリブ海のリゾート地」です。「熱帯雨林」「珊瑚礁の美しい海」「無人島のビーチ」といったホテル・レストラン・バーなどが充実した島もあり、多くの観光客から人気があります。
海では多種多様のマリンスポーツを、ジャングルでは「生物学者のファンタジー」と言われるほどに多彩な動植物観察を楽しむことができます。
ここの名所といえば「地上の楽園」とも言われているカヨサパティリャ島です。2つの小さな島で形成されており、白い砂浜とエメラルドグリーンの海が広がる無人島になります。
レストランやお店などはありませんが、その分のんびりと自然の絶景を楽しむことができます。

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世界遺産に登録されている観光名所の一つです。昔コロンブスが4回目の航海でここに停泊しこの名をつけました。首都パナマシティから車で1時間30分ほどの所にあります。
金銀財宝で栄えたと同時に海賊に狙われはじめ、スペイン人は自衛を余儀なくされました。なのでここポルトベロには5つの要塞があります。ですが完全に防御することはできず、パナマ・ビエホを壊滅させたヘンリーモーガンにも襲われてしまいます。

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中米ではトルティージャというトウモロコシをクレープ状にした薄焼きパンをよく食べますが、パナマではもっと分厚いものをトルティージャと言います。
焼いたものだけでなく、揚げたものもトルティージャと呼ばれており、これに卵やチーズ、豆などをトッピングしたものが朝ごはんの定番です。

基本的に中米と南米の両方の要素があるパナマ料理ですが、その中でもパナマらしいのはサンコチョ (骨付きの鶏肉やイモなどが入った塩スープ)。これはどこでも食べることのできる国民食。スパイシーかつ濃厚で、ご飯と一緒にいただきます (パナマの主食は米です)。

他にも、以下のような料理がポピュラーです ↓
「セビーチェ」 (白味魚などのマリネ)
「ペスカド・フリート」 (衣なしの魚フライ)
「タマレス」・・・とうもろこしの粉に具材 (肉や野菜など) を入れてとうもろこしの葉で包み蒸したものが中米ではポピュラーですが、パナマではとうもろこしの代わりにバナナの葉が使われます。
いろいろと食べてみたい方は、何種類か盛り合わせになっている「プラト・ティピコ」を頼んでみるといいでしょう。
また、パナマ・シティは国際的な金融都市なので、日本料理をはじめ、各国料理を楽しむこともできます。
パナマシティから日帰り旅行で訪れることのできるMonkey Island
最後に、パナマシティの旧市街「カスコ・ビエホ」にはいくつか地ビールを作る小さな工場 (ブリュワリー) があり、そこに行けば工場見学ができ、試飲もさせてもらえます。
興味のある方は是非!