チリはイースター島 (モアイ像) やパタゴニア、火山、氷河など大自然の雄大さで知られる国ですが、ほかにもチリワイン & 肉 & シーフードなどのグルメも魅力的!
そこには、日本にはないたくさんの「絶景」「秘境」「美味」がたくさん詰まっています。
基本情報
《続きを読む》チリは南米大陸の南側、西端にある細長〜い国です。ここに、大陸沿いにある多数の島々も含まれています。
🔵 首都:サンティアゴ
🔴 公用語:スペイン語 (英語はあまり通じません)
🔵 通貨:チリ・ペソ
全長約4300㎞のチリ共和国 (国土は日本の2倍) は、北部は砂漠の乾燥地帯、中央は渓谷やブドウ畑、そして南部には湖や森林が広がっています。さらに、南端のパタゴニア地方には氷河、そして「イースター島」と多彩な自然溢れる国なのです。
🔴 見どころ:モアイ、パタゴニア、洞窟など
🔵 体験:パタゴニアでのトレッキングなど
🔴 治安:南米では良い方です
🔵 人口:約1,800万人
🔴 物価:西欧より少し安いくらい
🔵 食べ物:肉・ワイン・シーフードなど
代表的な料理としては、カスエラ (肉・野菜の鍋)、エンパナーダ (ペストリーに ひき肉やチーズを詰めたもの) などがあります。ほかにも、チャンチョ・ア・ラ・チレナ( チリ風豚肉)、チュペ・デ・ウアティータ (牛の胃のグラタン)、アロリャド (豚 肉ロール) などが有名です。
観光のベストシーズン
《続きを読む》北部 (アタカマ砂漠方面) は砂漠なので気候の変化はあまりありませんが、6~9月頃がややしのぎやすいです。中部 (首都サンティアゴ周辺) は日本のように四季があり、11〜3月頃が過ごしやすくベストシーズンと言えるでしょう。
南部のパタゴニア地方 (「マーブルカテドラル」「パイネ国立公園」方面) は9〜4月頃がおすすめです。というわけでチリを周遊する場合には、Tシャツとダウンジャケットを使い分ける必要があるかもしれません。
雄大な自然
《続きを読む》チリの雄大さは、その独特の地形にあります (東西は180km、南北は4,300km)。赤道近くから南極までをカバーするほどの大スケールです。
本土から遠く離れたイースター島をはじめ、北部には「世界で最も乾燥した砂漠」といわれるアタカマ砂漠、首都サンティアゴのある中央部にはコロニアル様式の建物も美しい田園地帯、その南部には森と湖の湖沼地帯、トレッキングのメッカであるパタゴニア、さらにはフィヨルド & 氷河があります。
首都サンティアゴ
《続きを読む》チリの中央部に位置しアンデス山脈に囲まれている首都のサンティアゴは、「イースター島」「パタゴニア」「南極」に行くための中継地として素通りされることが多いのですが、実は魅力に満ちた美しい街なんです。
チリ・カトリック総本山の大聖堂やスペイン殖民地時代の建物、さらには安くて美味しいワインのワイナリーが集まっています。 美味しい海の幸を味わいながらチリワインを存分に楽しんでください。
高さ300m、ショッピングモールやビジネスオフィスが入った南米一高いビル (展望デッキ) からの眺めは絶景ですよ。
「バジェ・ネバド」でスキー
《続きを読む》サンティアゴからわずか50kmの距離にあるバジェ・ネバドには、南半球最大の規模を誇る最先端のスキー・リゾートがあります。標高3,000mで40のリフトがあり、しかも37kmというロングゲレンデです。
各国のナショナルチームのトレーニング場に選ばれる「エル・コロラド」、高級コンドミニアムが立ち並ぶ「ラ・パルバ」、チリスキー発祥の地「ファルローネス」など。これらの広大なエリアで、極上のアンデス・パウダー・スノーを楽しむことができます。
もっとスケールアップしたいという方はヘリスキーを検討してみては?。なんと標高4,600m (山頂付近) からスタートし、雄大なアンデスの山並みを堪能しながら標高差2,300mの豪快な滑りが可能です (シーズンは6〜10月)。
カラフルな世界遺産「バルパライソ」
《続きを読む》チリ第二の都市バルパライソ (「天国の谷」の意) は首都サンティアゴから車で約2時間 (120km) ほどの太平洋側にある世界遺産の港町です。スペイン植民地時代の面影を強く残しており、「急斜面の迷路の中の石段」や「ノスタルジックな建物」などを楽しむことができます。
そして、バルパライソの魅力は何と言っても街全体を包み込むカラフルなペインティングにあります。 建物はもちろん、石段、アセンソールと呼ばれる急斜面用のエレベーター (ケーブルカーのような乗り物)、街角の落書き、路上のパフォーマンスまでがすべてアートとなっています。
つまり、芸術好きはもちろん、新鮮な魚大好きなグルメ家にも天国の街なんです。首都サンティアゴから日帰りで行くこともできますので、写真を見て少しでも気になった方は是非足を運んでみてください。
◉ 穴場リゾート地「ビーニャ・デル・マール」
バルパライソに行ったら立ち寄ってみたいのが「ビーニャ・デル・マール」 です。バルパライソから地下鉄で日帰り観光も可能です。チリの庭園都市と呼ばれ、太平洋に面したとても魅力的な街です。砂浜が延々と続く海岸線は美しく、公園には一年中カラフルな花が咲き誇り、南欧風に整備された通りには美しいコロニアル様式の建築物が立ち並んでいます。
リゾート施設や娯楽施設が充実しており、 真夏にはとても賑わいますが、波が荒く水温が低いことから海水浴には適していません (日光浴のみ)。それでも、「美しい海 & ビーチ」「強い陽射しの割に25℃というしのぎやすい気温」「比較的治安が良い」こともあって家族連れでも安心して過ごせるリゾート地として人気があります。
謎の孤島「イースター島」
《続きを読む》ラパ・ヌイ島としても知られる「イースター島」はポリネシア諸島の東端に浮かぶ絶海の孤島です。ここで欠かせないのが巨大石像モアイ!10〜16世紀頃に造られたと言われていますが、部族間同士の争いで壊され、現在は (日本人の手によって) 復元されたものが建っています。
その数なんと数千体。信仰の対象として作られており、部族や地域ごとに姿形が異なっているようです。しかしながら「どうやって造ったのか?」「どう運んだのか?」など謎が多く、未だ解明されていません。世界七不思議の1つとも言われています。 島内にはモアイ像だけでなく、モアイ信仰の次に起こった鳥人儀礼 (マケマケ信仰) の際に使われたレリーフや洞窟といった見どころもあります。
「青く光り輝く海」 & 「ラノ・カウ火山」& 「湖」(噴火口跡) もあります。そんなイースター島はチリきっての人気観光地なので、首都サンティアゴとセットで巡るツアーが旅行会社から多く提供されています。なお、イースター島は「ラパ・ヌイ国立公園」内に属しているので入場券が必要です。
「風の大地」パタゴニア
《続きを読む》パタゴニアとはチリの最南端、南米大陸の南緯40度付近を流れるコロラド川以南の地域の総称です。南極大陸に近く、氷河で削られることによってできた険しい岩山や、氷河湖、滝が作り出す風景など、手つかずの雄大な自然が一番の魅力です。 パタゴニアの観光拠点として知られるプエルト・ナタレスの埠頭からは、クルーズ船に乗ってバルマセダ氷河やセラーノ氷河を観察するツアーに参加することができます。
また、パタゴニアのトーレス・デル・パイネ国立公園には世界中のトレッキング愛好家が集まります。その魅力は大自然が織りなす美しさにありますが、それだけではありません。コースの自由度が高いので、必要とあればバスツアーもあり、日帰りトレッキングもできれば、体力に自信のある方は数日間かけてじっくり歩き回ることも可能です。園内にはキャンプ場やロッジもありますので、目的や体力に合わせたルート作りを楽しむことができます。
南米大陸最南端の街「プンタ・アレナス」からペンギン営巣地を訪問するのもおすすめです。そして、数あるパタゴニア地方の景勝地の中でも「最も美しい洞窟」といわれるヘネラル・カレーラ湖にある世界の秘境、「マーブル・カテドラル」を忘れてはいけません。
「大理石聖堂」の名の通り、何千年もの歳月をかけて大理石が浸食されてできた洞窟はまるで教会の聖堂のよう。 大理石がエメラルドグリーンの湖の色を映して青く輝き、それが鏡面のような水面に反射する光景はまさに神秘的!死ぬまでに行きたい絶景のうちのひとつに入ること間違いなしです!
この「マーブルカテドラル」に行くためにはボートに乗る必要があります。ボートはへネラル・カテラ湖畔の街「プエルト・リオ・トランキーロ」から出発しますので、まずはそこを目指しましょう。観光のベストシーズンは9~4月頃 (南半球の夏) ですが、ボートは一年中乗船可能です。
「世界一美しい星空が見える」アタカマ砂漠
《続きを読む》アタカマ砂漠はチリの北部、アンデス山脈と太平洋の間にあります。実はこのアタカマ砂漠、「世界で最も乾燥した砂漠」として有名です。雨はめったに降らず、そのため世界中から天文台が集まっています。アタカマ砂漠ツアーは「チリ最古の街」として知られるサンペドロデアタカマからスタートします。
砂漠以外にもアタカマ周辺にはいくつかの見どころがあります。その一つがタティオ間欠泉です。標高4500mにあるこの間欠泉は「世界で最も高所にある間欠泉」として知られています。地面から水蒸気が噴き上がる様は圧巻です。
過去40年間一度も雨が降らなかった地域もあるほど晴れの日が多いアタカマ砂漠では「世界一美しい星空」を見ることもできますので、天体マニアたち憧れの聖地でもあります。また、砂漠越しに沈む真っ赤な夕日とピンクやオレンジ色に染まる空が見渡せる絶景もおすすめ!
ほかにも、泳げる塩の湖「セヤス湖」やフラミンゴのコロニーがある「アタカマ塩湖」、月面のように荒涼とした「月の谷」など、まるで別世界のような見どころがいくつかあります。
ラウカ国立公園
《続きを読む》ラウカ国立公園はボリビアとの国境に位置する国立公園です。たくさんの動植物が生息しており、ユネスコによって生態系保護区にも指定されています。コンドルやフラミンゴなどを含み、鳥類はなんと150種以上が生息しています。また、ビクーニャと呼ばれるアルパカのような見た目の動物も生息しています。
チロエ島
《続きを読む》南部にあるチロエ島は漁業が盛んでのんびりとした雰囲気の島です。ここではいつも新鮮な魚介類を食べることができます。行き方は、「プエルト・モン」からバスで行くのが一般的。ちなみにプエルト・モンは長距離バスが多数発着しており、サンティアゴやバルパライソなどへ行く便もあります。
チリ本土とはまた一味違った空気感や街並み、情緒を感じることのできるチロエ島には世界遺産の教会群もありますが、日曜日は安息日のため中に入れないこともあります。気をつけください。
おわりに
いかがでしたか?アウトドアをこよなく愛する人にとっては、チリほどその期待に応えてくれる国はないかも知れません。何といってもここには、5つの世界遺産と国立公園が32もあるのです。
緑豊かな国立公園から世界で最も乾燥している砂漠まで、チリでは様々な魅力を味わうことができます。今回紹介した場所以外にも、チリにはたくさんの「国立公園」「島」「おしゃれな街」などがあり見どころ満載です。次回の旅は感動大陸チリを目指して出かけてみませんか。