人気のアジア映画を観てバーチャル旅行の世界を楽しもう!



 2015年秋、韓国・釜山で開催された第20回「釜山国際映画祭」で、これまでに発表されたアジア映画のトップ100作品が発表されました。

作品選出にあたっては、アジアの著名な映画監督やアジア映画専門の外国人批評家たちがそれぞれ10作品を選んで投票する方法がとられた模様です。

 

トップ100にランクインした作品を国別に見てみると、日本が26作品でトップ!続いて、イラン19作品、韓国15作品となっています。

選出された作品の中で最も古かったものは、1932年に小津安二郎監督が手掛けた『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』で48位でした。

 

また、アニメーション映画もランクイン!米アカデミー賞長編アニメーション賞を受賞した宮崎駿監督作品『千と千尋の神隠し』が18位!

 

 

 

選出されたアジア映画トップ3

選出基準や公正さはよくわかりませんが、以下の3作品がベスト3として選ばれました!
 

1位.『東京物語』 監督:小津二郎 (日本)

東京で暮らす子どもたちを訪ねて地方から上京するも、忙しさのあまり子どもたちから冷たくあしらわれ寂しい思いをする2人の老夫婦。だが、戦死した次男の妻だけは2人を温かく迎える…。と、自己中心的な近代社会への批判が込められた作品となっています。

 

2位.『羅生門』 監督:黒澤明 (日本)

黒沢監督の代表作ともいえる本作には、彼ならではの独特の世界観が盛り込まれています。名俳優、三船敏郎の演技も秀逸で、この作品を見た人は皆、「最後は誰を信じれば良いのかわからなくなる」状態に陥ってしまう、そんな作品なのです。

 

3位.『花様年華(かようねんか)』  監督:ウォン・カーウァイ(香港)

1960年代の香港が舞台の切ない恋を描いた作品で、マギー・チャンとトニー・レオンが不倫の恋人同士を演じ切っています。本作ではカメラワークが絶妙で、見ている者は顔を赤らめずにはいられません。

 

ちなみに、4位には「オプー3部作」(インド)、5位には『悲情城市』(台湾)が選ばれていますよ。

 

 

 

華やかな釜山国際映画祭

アジア最大の映画祭として注目を集める釜山国際映画祭!

20回目を迎えた2015年度は例年以上に韓国内外の若手スターからベテラン俳優まで超豪華ゲストが大集結しました!一夜限りのオールスター夢の競演!!

 

暴風雨に見舞われる荒天の中、特に大きな歓声を浴びたのは多くの映画に出演しているベテラン俳優さんたち!若手俳優を圧倒するその人気ぶり!

韓国では日本と違って、アイドル役者よりいぶし銀が良い、実力をちゃんと評価する、ということなのでしょうか。

 

 

 

アジアキャスティングマーケット

今回からスタートした、韓国・中国・日本などアジアのスターたちを国際的に紹介する『アジアキャスティングマーケット』には、日本代表として佐藤健と長澤まさみが選出されました。

こうしたイベントをきっかけに、多くの日本人俳優や監督が、アジアを始めとする世界で活躍していけたらいいですね!

アジアキャスティングマーケット

 

 

 

韓国映画 『秘密(Circle of Atonement)』

多くの話題の新作がプレミア上映されることでも注目されている釜山国際映画祭ですが、私が個人的に気になった作品はこちら!

 

『秘密(Circle of Atonement)』です。婚約者を殺人鬼に惨殺された男とその殺人鬼の娘が、事件の十年後に高校の教師と生徒として出会いお互いの過去を知ってしまうという物語です。

子役から活躍している演技派キム・ユジョンの16歳のかわいらしさが、ベテラン俳優ソン・ドンイルとの好演で引き立てられています。

『秘密(Circle of Atonement)』

 

 

 

その他のお薦めアジア映画

さて、以下に紹介していくアジア各国のオススメ映画は、釜山国際映画祭とは全く関係ありませんので悪しからず…(笑)

 

《台湾》 

『海角七号/君想う、国境の南』

これは日本統治時代と現代台湾をクロスオーバーさせた傑作です。ストーリーはベタですが、青春と郷愁がいい感じで表現されています。

台湾映画『海角七号/君想う、国境の南』

 

《香港》

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ/天地大乱』

ジェット・リーとドニー・イェンの二大カンフースターが、アクション映画史上最も美しく激しい闘いを繰り広げていた頃の名作です。達人ふたりによる超絶技巧のワイヤーアクションは、後に『マトリックス』などのハリウッド映画に多大な影響を及ぼしました。

映画「天地大乱」

 

韓国映画「絶対の愛」

 

《タイ》

『アタック・ナンバーハーフ』

オナベ監督率いるバレーボールチームはなんとニューハーフ軍団!? そんな珍設定なのに実話がベースなんです!さすが!性にオープンなタイランドですね。微笑みの国らしく、笑いのセンスもベタで日本人にも親しみやすい作品となっています(^-^)

タイだから撮れた映画ベスト5 「オープンマインドであったか、なんでもありの国」 [FRaU]

『マッハ !』

一方こちらは、打って変わって超硬派映画「マッハ!」です。盗まれた仏像の首奪還のために、村一番のムエタイ使いの青年がバンコクに向かい…と、こちらもストーリーはベタですが、「CG、ワイヤー、スタントマンなし」という、あり得ないガチのアクションが唖然の迫力!
タイだから撮れた映画ベスト5 「オープンマインドであったか、なんでもありの国」 [FRaU]

『ビューティフル ボーイ』

日本でも話題になったニューハーフのムエタイ選手、パリンヤーの半生を描いた作品です。パリンヤー本人には会ったことありますが、なかなかの美人ですね(^-^)
タイだから撮れた映画ベスト5 「オープンマインドであったか、なんでもありの国」 [FRaU]

 

 

 

まとめ ☆

いかがでしたか?

アジアと一口に言っても広すぎるので、もちろん全てはお伝えしきれません。釜山国際映画祭で評価の高かったイラン映画は観たことがないので、今度じっくり観てみたいなとも思っています。

 

こうやって世界各国のいろんな映画を観ていくと、その国の歴史や文化、ファッション、思考基準など様々なことを学ぶことができます。

皆さんも、日本の映画やハリウッド映画、おしゃれなヨーロッパ・ムービーだけでなく、時にアジアの作品にも目を向けてみてくださいね。

 

そうすることで、現地を旅行している気分も味わえることでしょう♪( ´▽`)

そして、よかったら皆さんのオススメの映画や音楽なども教えてくださいね。それでは!