世界各国で「愛」や「恋人」の日として親しまれているバレンタインデーですが、ところ変われば事情は様々!
そもそも、バレンタインデーの起源はローマ帝国まで遡ると言われていますが、日本のみならず、世界各国で愛と感謝を伝える日として定着しており、それぞれの国民性を垣間見ることができます。
日本では基本、女性から男性へチョコレートをあげるものですが、欧米やアジア諸国ではいったいどんなバレンタインを過ごしているのでしょうか?
・バレンタインに人気のプレゼントは?
・誰にプレゼントを贈るの?
というわけで、
世界のバレンタインデー事情を比較してみましょう!
目次
- 1 🇯🇵日本:主流は義理チョコ?
- 2 🇺🇸アメリカ:義理なんかないよ!
- 3 🇮🇹イタリア:あげたいのは「情熱」
- 4 🇫🇷フランス:「愛」の象徴は赤いバラ
- 5 🇩🇪ドイツ:母親や娘にも花を贈ります
- 6 🇬🇧イギリス:好きな人に告白するチャンスの日
- 7 スコットランド:合コンで運命的出会いのチャンス!
- 8 🇨🇭スイス:運命的出会いのチャンス!
- 9 🇫🇮フィンランド:運命的出会いのチャンス!
- 10 🇧🇪ベルギー:男女ともに愛を伝える日
- 11 🇩🇰デンマーク:運命的出会いのチャンス!
- 12 🇦🇺オーストラリア:夫婦と恋人同士の間でのみプレゼント
- 13 🇷🇺ロシア:ロシアでも「恋人の日」
- 14 🇧🇷ブラジル:2月14日は普通の日
- 15 🇬🇹グアテマラ:2月14日は普通の日
- 16 🇨🇳中国:欧米化!?
- 17 🇰🇷韓国:1年中毎月14日はお祝いだよ!
- 18 台湾:バラの数に意味を込めて
- 19 タイ:いろんな意味で特別な日です
- 20 🇻🇳ベトナム:男性が女性に尽くす日
- 21 🇸🇬シンガポール:職場に花束を!
- 22 🇵🇭フィリピン:形ある物をプレゼントに…
- 23 🇮🇳インド:宗教も大事だけど楽しみたい気持ちも…
- 24 🇸🇦サウジアラビア:基本そんな習慣はないはず…だが…
- 25 🇶🇦カタール:2月14日は「スポーツの日」
- 26 🇦🇫アフガニスタン:基本そんな習慣はない…はず
- 27 🇪🇹エチオピア:そんな暇ない…人々の関心は断食に
- 28 🇰🇪ケニア:そんな暇ない…人々の関心は断食に
- 29 ○ 世界の様々な愛のかたち
🇯🇵日本:主流は義理チョコ?
日本では、女性から男性へ愛の贈り物としてチョコレートを贈る習慣がありますが、現在の形のバレンタインデーの始まりは昭和30年代 (1950年代) 頃のようです。今や、あげるチョコレートの意味は多岐にわたり、女子同士で送り合う「友チョコ」や職場に配ったりする「義理チョコ」が主役のようにもみえます。男性から女性にあげる「逆チョコ」も増えているとか。
イタリアでは恋人同士が互いにプレゼントを贈り合ったり、食事や旅行に出かけることが多いようです。旅行先としては、ヴェネチアやパリがロマンチックで人気だそう。「モノ」をプレゼントとして贈る場合は形に残る物を贈り、食べ物やお花のようなものは贈るとすればおまけです。もちろん、義理チョコの習慣などありません。
でも、やっぱり、最もポピュラーな贈り物は花で、特に赤いバラが人気です!イタリアでは赤いバラは「情熱」の意味があり、愛する人へのプレゼントにぴったりなんです!ちなみにイタリアには、シングルの人のための2月15日 “シングル•デー” が存在します。この日は寂しさを埋めるネガティブな日ではなく、恋人を見つけるための前祝いのような、交友関係をさらに広げていくような、どこまでも前向きな一日なのです。
フランスのバレンタインデーはいたってシンプルです。こう人や夫婦同士で食事に出かけ、男性から女性へ花束とメッセージカードのプレゼントを贈ります。なので、この日の花屋さんは行列が大変なことになっています。もっとも、日頃から花をプレゼントする習慣のあるフランス人男性にとって、花屋に並ぶ行為は全く恥ずかしくないのです。
近頃は、男女を問わず愛する人にカードやプレゼントを贈りラヴラヴに過ごすことも多いようですが、チョコレートを贈る習慣はありません。
🇩🇪ドイツ:母親や娘にも花を贈ります
イギリスでは19世紀の後半 (日本の幕末・明治頃) にチョコレートを贈る習慣が始まったそうです。もちろん、どこかの国同様、お菓子メーカーの戦略により…そして、現在のイギリスでは、バレンタインの日はカードで好きな人に告白するチャンスの日になっています。ただし、そのカードには名前を書かないことが多いようです。
これは昔からのイギリスの伝統です。でも、本当に匿名でいいのでしょうか?察するのが美学なんでしょうねー (基本的には男性から女性へのカード + 花束 のプレゼントです)
スコットランド:合コンで運命的出会いのチャンス!
🇨🇭スイス:運命的出会いのチャンス!
🇫🇮フィンランド:運命的出会いのチャンス!
フィンランドのバレンタインデーはヨーロッパの中でちょっとユニークかもしれません。2月14日は「友情の日」とされているのです。家族や友達にカードや小さなプレゼントを贈ったりします。「愛」の定義が広いんでしょうね!
🇦🇺オーストラリア:夫婦と恋人同士の間でのみプレゼント
🇧🇷ブラジル:2月14日は普通の日
ブラジルのバレンタインデーは2月14日ではなく『6月12日』です。カトリック教徒の国であるブラジルは、縁結びの神様である聖アントニオの命日である6月13日の前日(イブの日)を『恋人の日』にしました。つまり、2月14日は普通の日。6月のブラジルは冬になりますので、寒い季節のほうが『恋人の日』にはピッタリですね!
🇬🇹グアテマラ:2月14日は普通の日
大人の女性は普通のチョコレートに合わせて、香水やライター、洋服などを贈るそうです。これだけバレンタインデーに熱心な韓国では、毎月14日は恋愛に関する記念日があります。
台湾:バラの数に意味を込めて
台湾では、バレンタインデーに相当する日が年に2回あります。一つは2月14日、もう一つは旧暦の7月7日です。行動するのは男性で、眺めの良いレストランを予約し、花や贈り物をプレゼントします。
そして、本数に意味を込めます。1本なら「Only Love!」(ぞっこん!?)、11本なら「Favorite!」(一番好き!)、99本なら「Forever!」(一生好き!)そして、108本なら「Marry me!」(結婚して!)ということらしいです!
タイ:いろんな意味で特別な日です
タイのバレンタインは、男性から女性にバラの花束とチョコレートを贈るのが基本です。この日は、プレゼントを抱えた男性をあちこちで見ることができます。また、バレンタインデーに合わせて入籍する人が多いのもタイの特徴です。
そして、なんと!この日は「初体験を済ませる日」と考える少年少女が多いので、コンドームの無料配布も行われています。タイでは、入籍と初体験がバレンタインデーという人が少なくない、ということですね!
🇻🇳ベトナム:男性が女性に尽くす日
ベトナムには、男性が女性にプレゼントをする日というのが年に4回あります。2月14日のバレンタインデー、3月8日の国際婦人の日、10月20日のベトナム婦人の日、そして12月25日のクリスマスです。
一方、女性が男性にプレゼントする日はあるのかといえば、これがないんです。。。バレンタインデーはあるがホワイトデーも何もないんです。ちなみにバレンタインデーにはバラの花を送ることが一般的。この日は、ただでさえバイクの通行量が多いベトナムがさらに大渋滞になってしまいます。
🇸🇬シンガポール:職場に花束を!
シンガポールのバレンタインは、男性から女性へプレゼントを贈り、少しおしゃれなお店へ出かける素敵なイベントです。しかも、未婚・既婚に関わらず、男性が職場へ花を届けてくれます。ロマンティックでもあり迷惑でもあるかもしれませんね。
🇵🇭フィリピン:形ある物をプレゼントに…
フィリピンでは、男性から女性へ赤いバラを渡すのが定番です。最近では、愛のメッセージを赤い封筒に入れて添えたり、テディベアやコップ、写真フレームなど、形に残る物をプレゼントする場合が多いようです。
ゲイの多い国フィリピン。実は私 (男です) フィリピンに住んでいた頃、男性?からプレゼントをもらったことがあるのですが…傷つけないように断り続けるのがとても大変でした (苦笑)
多宗教国家で、国民の80%がヒンドゥー教徒であるインドでは、バレンタインはさほど盛り上がりません。結婚する前のカップルが外でデートするなんてご法度な文化ですが、近年の経済的な急成長もあってか、男性から女性へ花束やチョコレートを贈ることもあるようです。
ただ、一部右翼団体が「ヒンズ文化に合わない」として、バレンタインを祝う者を攻撃すると宣言し問題になったりしています。
🇦🇫アフガニスタン:基本そんな習慣はない…はず
アフガニスタンには基本バレンタインデーの習慣はなく、多くの国民にとっては大した関心ごとではないはずなのですが。写真のように、多少は浸透しつつあるようです。首都カブールでは若いカップルを見かけますが、全国的に見ると親の決めた相手と結婚する国なんですよ、アフガニスタンは。
🇪🇹エチオピア:そんな暇ない…人々の関心は断食に
🇰🇪ケニア:そんな暇ない…人々の関心は断食に
それにしても、国や地域によって宗教やモノの見方は様々ですが、単純に「愛の日」があることはとてもロマンチックで素敵な文化だと思います。
日本にも、イタリアのようなシングル•デーがあっても良いかもしれませんね。