「クレジットカードに付帯している海外旅行保険なんて、おまけみたいなもので実際には他の保険にも入らないと大変なことになる!」と思っている方もいることでしょう。
実際のところどうなのでしょう?
本当に、クレジットカードに付帯している「海外旅行保険」はあてにならないのでしょうか?
そこで今回は、「クレジットカード付帯の海外旅行保険」と「保険会社の保険」を徹底比較し、クレジットカードの利用価値を検証してみました。
是非、海外旅行に行く際の参考にしてみてください。
・クレジットカード付帯の保険・・・60日間か90日間のいずれか
・一般の海外旅行保険・・・旅行期間に合わせて加入契約を行う (最長3ヶ月)
※ 3ヶ月以上の場合は、留学用や出張用などの保険に加入することになります
【結論】
通常の海外旅行であれば、クレジットカードの付帯保険でも十分です。
クレジットカードの付帯保険では、病気が原因で後遺症が出たり死亡したりした場合の補償はありません!
一方で、一般の海外旅行保険には「疾病死亡補償」が付いています!
つまり、クレジットカードの付帯保険には、大病を患っている状態で海外に行くことが想定されていないのです。これに対して一般の保険には、万が一の補償として「疾病死亡補償」も付いています。
【結論】
健常者であればクレジットカードの付帯保険で十分!持病持ちの方は一般の海外旅行保険に加入して出かける方が安心かも。
まずはじめに、海外で万が一事故や病気で高額の治療費がかかってしまった場合、保険に入っていなければ恐ろしい額の請求書を突きつけられてしまうことになります。
なので、「保険未加入で海外へ」というバカなことだけは絶対にやめてくださいね!
例えば、旅行先で盲腸になったとしましょう。手術と入院が必要ですね。この場合、北京であれば4〜5万円で済みますが、ハワイ・ホノルルであれば200〜300万円も請求されてしまいます!
アジア < ヨーロッパ < アメリカ
の順で治療費が高額になっています。
(アジア万歳!!!)
さて、
こういった予想外の高額治療費を、即決で支払うことできますか???
中国あたりであれば、なんとかカード払いで済ますことのできる金額でしょうが、シンガポールあたりであれば、場合によっては数十万もかかってしまうので、カードの利用限度額を超えてしまう可能性もあります。
ヨーロッパやアメリカでは数百万円…
ゴールドカードでないと支払えませんねー。
えー、結局何が言いたいかというと
クレジットカードの付帯保険の場合、その多くは現地での治療費立替払いが必要だということ。一方、一般の海外旅行保険では、自己負担する必要なく治療が受けられます!
【結論】
(中には、クレジットカード付帯保険でも一般の海外旅行保険と同様に「自己負担する必要なく治療が受けられる」ものもありますが、) 通常は、クレジットカード付帯保険の場合、現地で立替払いをしないといけません。
※ あなたがお持ちのクレジットカード付帯保険はどうなっているのか、事前にしっかりと確認しておきましょう!
実際に、クレジットカード付帯保険で注意すべき点は以下の4つです!
- 「最高2,000万円!」といった死亡補償の最高額に惑わされてはいけません!これには裏がある場合があります。
- 死亡・後遺傷害補償だけでなく、「傷害・疾病治療費用」が付帯されていることが重要!
- 死亡・後遺障害補償額より「傷害・疾病治療費用」の額が大きいことが重要!
- 自己負担 (立て替え支払い) することなく治療を受けられるか
これら4点は、クレジットカード付帯保険を考える上で最も重要なことです。
クレジットカードに付帯する保険は、「自動付帯」と「利用付帯」の2通りに分類されます。
「自動付帯」であれば、そのクレジットカードを持っていれば、いつどんな状況で海外旅行に行っても保険が適用されます。
「利用付帯」の場合は、旅行前あるいは旅行中に、そのカードを使って公共交通 (バス・タクシー・船舶・電車・飛行機) の料金を支払う必要があります。
※ ツアー旅行であれば、ツアー代金をカードで支払っておけば「利用付帯」条件をクリアできます
筆者が持っている「エポスカード」(クレジットカードの一つ) は、自動付帯で自己負担なく治療を受けられるので安心です。
補償額こそ一般の海外旅行保険よりも少ないわけですが、普通に考えれば、海外旅行に行って入院する事情があったとしても、傷害や疾病で200万円も補償されていれば十分でしょう。
確かに、上述の盲腸の例で紹介した通り、海外における治療費はバカ高くなるため、不安もぬぐいきれません。
ちょっとした海外旅行においては「クレジットカードの付帯保険」で大丈夫だと思いますが、万が一に備えて、安めの「一般の海外旅行保険」にも加入して出発すればより安心でしょう。
1万円ほどの保険料をケチって、ドキドキしながら海外旅行するよりも、不安をなくして思いっきり楽しんだ方が結局はお得ですもんね!