海外旅行にはクレジットカードが必須アイテムですが、ショッピングや付帯保険だけでなく、いざという時の「現金調達」にも使えること、知っていましたか?!
現地で通貨を調達するには通常「日本円を換金する」必要がありますが、空港内の両替所だとどうしても割高な手数料を取られてしまいます。
そこで今回は、海外 (の空港) でクレジットカードを利用しての「ATMで現金のおろす方法」について詳しく説明していきたいと思います。
海外旅行をするときに、外貨をどう用意するかは悩ましいことですが、一般的には「日本国内で両替して外貨を持参していく」か、「現地の両替商で両替する」方法になります。
- 日本で両替
- 旅行先で両替
- トラベラーズチェック
ただ、ここではそうした方法よりも「もっと簡単でお得な」方法をお伝えしたいと思います。
ズバリ、それは、クレジットカードの海外キャッシングです。海外 (の空港) にも、ATMの機械はたくさんありますよね。クレジットカードを使って、このATMから現地通貨を引き出せばいいのです。
どこでも、暗証番号さえ覚えていれば外貨をおろせます (所要時間30秒ほど)
2.為替レートがお得!
利用日の実勢レートで換算されます。上乗せレートがないのがありがたいですね!マイナーな通貨になるほど安心です♡
3.手数料が単純明快!
ATM利用手数料は、カナダの場合1回2ドルでした。それ以外のコストは金利だけです(金利対策は後述)
4.返済は自在
キャッシングの返済はいつでも簡単にできます。
1.1回当たりの利用額には上限がある
利用額の上限は、たくさん現金を持たないという意味ではメリットです。国内で設定された利用枠までは引き出せます。小口で必要に応じて引き出せますので、このことも、むしろメリットと言えるでしょう♡
2.キャッシングなので金利が高い(おそらく20%前後)
キャッシングは高金利が最大のデメリットですが、それを解消するための方法があります。それは、帰国したらすぐにATMを利用して一括返済をすること。
10万円のキャッシングを年利20%で受けたとしても、10日間で返済すれば、支払う金利はわずか500円ほどです。
(ちなみに返済方法は、クレジットカードをATMに挿入し、日本円を投入すれば完了です)
(万が一わからなくなったら、クレジットカード裏に記載されているカード会社のカスタマーデスクに問い合わせれば教えてくれます)
結局、「日本で両替」するよりも、「現地で両替」するよりも、クレジットカードを使ってキャッシングするのが一番お得なんです!
例えば、中国の上海で現金10,000円を「元」に両替するとしましょう。空港の両替商を利用すれば、手数料として50〜60元 (1,000円ほど) 引かれてしまいます。なんともったいない…
でも、クレジットカードのキャッシングであれば50円ほどの利子 + ATM使用料 (100円程度)で済みます。
仮に、もっと利子を少なくしたいのであれば、借入期間を前倒しして返済することも可能です。カード会社に「繰上げ返済希望」と連絡し、そのあと指定口座に振り込めばいいのです。
海外に長期滞在している人の場合であれば、ネットバンクを利用すれば難なく振り込めますね。
※ キャッシングにも100~300円程度のATM使用料がかかりますので、利用回数をおさえるに越したことはありません
少し旅慣れしてくると、「外貨預金口座」を国内で作っておき、その外貨を海外のATMから引き出そうと考える人もいます。しかし、これには意外な落とし穴があります。
まずは手数料。これが結構かさみます。サービスの手数料、カード発行手数料、そしてATM利用手数料…
それと、預金から引き出せるATMの数は限られています。クレジットカードのATMに比べれば、確実に少ないです。それに、国内で預金した外貨を海外でおろせるのは米ドルでしかできない、ということが多いのが現状です。
こうなってくると、<米ドル→現地通貨>の両替手数料を負担することになります。結局は、<日本円→米ドル→現地通貨>という迂回した両替をしているので、その両替手数料が2重3重にかかってきます。
ということで、意外かもしれませんが、総合的に考えて、海外旅行で外貨キャッシュを利用するには、クレジットカードのキャッシングがもっとも「安全」「簡単」「安上がり」なんです
本当は、クレジットカード払いが一番お得なんですけどね!交通費 (バス代) や小さなお店での支払いなどはクレジットカードが使えないですもんねー。
さあ、海外の空港でATMの前に立つことから始めましょう。最初は戸惑うかもしれませんが、きっと大丈夫!操作方法は基本的に日本と同じなので、記載されている言語が日本語でないことに戸惑いこそすれ、慣れればなんてことありません。
◉ ただ一つ注意しないといけないことは、利用するクレジットカードで対応するATMが異なってくるということです!
(正確に言えば、「国際ブランド」によって違うのです)
- VISAカード:PLUSマークのあるATMが対応
- JCBカード:CirrusマークのあるATMが対応
- MasterCard:CirrusマークのあるATMが対応
※ 暗証番号は必ず必要なので、判らない場合はカード会社に問い合わせて確認しておきましょう!
- ATMに対応するマークがあるか確認
- ATMのキャッシングを指定
- クレジットカードを入れる
- 暗証番号を入力する
- 引出す金額を指定
- 現金を受け取る
- クレジットカードとレシートを受取る
上記の手順で、現金を引出すことが出来ます
① 暗証番号の取り扱いについて
暗証番号を3回間違えるとロックがかかります。こうなってしまっては、現金をおろせないどころか、カード会社に連絡して解除してもらうまではカード自体を利用できません。
また、日本のクレジットカードの場合、暗証番号は「4桁」ですが、海外では5〜6桁を求められます。ただ、「4桁」の暗証番号を入力後、ENTER (YES) キーを押せば大丈夫です。
② ATMに現金がない場合も!
海外の場合、ATMの機械自体に現金がない (不足している) 場合もよくあります。その場合、挿入したクレジットカードが戻ってこないこともありますが、辛抱強く1,2分待ちましょう。
それでも戻ってこない場合は、ATMに記載の連絡先かカード会社に連絡しましょう!
絶対に、ATMから離れてはいけませんよっ!
③ レシートは絶対に捨てないこと!
カードが出てこなくなった場合や、何かあった時の場合などに必要となりますので、楽しい旅が終わるまでは念のため捨てないようにしておきましょう!
海外キャッシングに特別な手続きは必要ありません。Visa、MasterCard、AMEXなど、海外でメジャーなクレジットカードでキャッシングの利用枠を日本円で設定してあれば、そのまま海外でATMから引き出せます。
最後にもう一つ。
「プリペイド式のキャッシュカード」なるものもあるんですね。ATMからお金を引き出す方法としては、こういうのもあるんです。先に現金をプリペイドで入金しておけば、その額だけを海外で引き出せます。
海外ではついつい気が緩んで予算オーバーしてしまいがちです。プリペイドの利用も一つの選択肢となり得るでしょう。ただ、手数料が5%とATM使用料が200円/回かかります。
それでは良い旅を!
海外でキャッシングを行う場合は、以上のように「PLUS」と「Cirrus」マークがATMにあることを確認する必要があります。
日本のように、どんなATMでも利用することが出来るわけではありません。要注意ですよ!また、クレジットカード自体にもマークが無いと利用することが出来ないので、両方のマークを確認することを忘れないでくださいね!