東南アジアで (移住先として) 空気のきれい場所はあるの?



永住もしくは次に滞在 (ロングスティ) する場所として「空気の良い場所」を探しているものの、東南アジアの中ではなかなか見当たりません。

それもそのはず。タイのバンコクをはじめとする東南アジアの首都の喧騒には、大量の車 & バイク & 人、人、人が付きまといます。交通渋滞、排気ガス、大気汚染。。。当たり前です。

 

う〜ん、そんな場所ではなく、呼吸器疾患のある方でも鼻毛が伸びやすい方でも安心して住める場所を探しているのですが、残念ながら東南アジアの主要都市はほぼ間違いなく大気が汚染されています。

山村まで行かなければ空気のきれいな場所はない。とはいえ、そのような場所は不便で住みにくいもの。困りましたねぇ。そこそこの街でありながら空気のきれいな場所。。。どこかにないものでしょうか?

 

 

例えば、マレーシア第2の都市ジョホルバルや第3の都市イポーといった場所も、空気は綺麗ではありません。

比較的のどかな場所としてタイ第2の都市チェンマイなどもありますが、こういった場所も近年は空気の汚れが酷く、とても綺麗な空気を思いっきり吸える環境ではありません。

 

そう考えると、ラオスのルアンパバーンなどは比較的交通量が少ないし、そこまで空気が汚いわけではないかも。

しかしながら、やはりトゥクトゥクという排気ガスを撒き散らしながら走る車が存在しているので、特別きれいな空気があるわけでもないのです。

 

 

「バンコクやホーチミンほどの排気ガス地獄はない」と百歩譲って考えてみたところで、こうした田舎町はそこに行くまでの交通の便が悪く、何度も足を運ぶロングスティ先とするにはイマイチだったりします。

こうして、「食事」「空気」「緑」といった希望する滞在条件を満たす場所をあれこれ考えてみると、結局はわざわざ日本を離れて行きたいと思えるような楽園は見つけられないのです。

 

少数民族が暮らすような山村に行けば自然環境には恵まれているでしょうが、食事が合わない可能性が高く、そこまでの移動が大変です。

それに、いくら空気の良いところに住めるからといっても、移動中の悪路で車酔いをしてしまっては行く意味がありません。

 

 

結論として、車の排気ガス規制をしていない新興国は大気汚染にはある程度目を瞑らなければならない…ということなのでしょう。

逆に言えば、東南アジアに絞り込まず、そういった規制をしっかりと行っているカナダやオーストラリアといった国にこそ、「世界で一番住みやすい都市」が存在するのです。

(物価を気にせず、パーマネント・ビザを取得できるようであればオーストラリアがいいかもしれません)

 

東南アジアがそういった環境面にまで配慮できる国になるにはまだまだ10年以上はかかるでしょう。

うーむ。長い。健康長寿を念頭にロングスティ先を考えてみると、東南アジアに100%依存しきってしまうのはなんともリスキーな気がしてきました。

 

 

東南アジアに移住・永住したいと検討されている皆さん。可能なら、日本にも住居を残した状態で、「まずは冬の間だけ東南アジアに住む」というライフスタイルを目指されてはいかがでしょうか?

多少空気が汚くても、気にいる場所はどこかにきっとあるはずです。冬の間だけ場所を変え、あなたにとっての終の住処を探し当ててみてください。

 

何より、選択肢が一つしかない…というのは非常に危険な状態なので、より対極的な見地から選択肢を広げていきましょうね。まずは行動あるのみです。短期滞在を繰り返し、探し歩いてみましょう。