定年退職後、「大好きな国に移住して悠々自適な年金暮らしを送りたい」という方もきっと多いはず。なぜなら、海外には「自然豊か」で「物価が安く」、高齢者でも「暮らしやすい場所」がたくさんあるからです。
そんな (夢のような) 海外移住に関しまして、今回は「中南米」にスポットを当ててみました。中南米といえばウユニ塩湖やマチュピチュ、イグアスの滝など、神秘的でスケールの大きい観光地には事欠きません。

アマゾンのジャングルだってありますし、至るところに最高峰の山脈があり、迫力満点の滝や川が景色として存在しています。動植物も豊かすぎるくらいに豊か!ただ、、、「住む」となるとどうなのでしょうか?
海外移住を真剣に考えている方からすると、少しマイナーな感じもする「中南米」ですが、(実は) ラテン気質でフレンドリーな人々が多いためか、アメリカやカナダなどから「ビジネス目的」や「余生を過ごすため」に移住してくる人たちが多いんです。
ちなみに「中南米」は、リタイアメントビザなどの申請条件が比較的簡単と言われています。(中南米全体としては) 麻薬問題などもあり、けっして治安が良いとは言えない地域もありますが、広大な大陸なので治安の良い地域を選ぶことも可能です。
そして新興国が多いわけですが、アジア同様、経済発展のペースが早く勢いのある地域でもあります。というわけで、以下に「定年後に住みたい中南米の国」TOP10をまとめてみました。何かの参考になれば幸いです。

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国土が広く人種が多様で、画一的な価値観では計れない国「ブラジル」。 日本との間で活発な経済交流も行われており、世界各国の中でも特に日本との縁が深い国です。
戦前、日本からの移民受け入れが多かったため、日本人街が発達しています。気候は温暖で、大西洋側はリゾート地としても人気の高いエリアです。

アルゼンチン同様、生活費は日本より安い (日本の半分程度) のですが、近年は物価上昇率が高いので注意が必要です。 さらに、自由に銃器を入手することができるため、治安面でも注意が必要です。
※ 月2,000ドル以上の年金受給者を対象にシルバー移住査証が発行されています

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パナマはとある雑誌のアンケートで「リタイア後に住みたい国」のトップになったこともある人気国で、年間を通じて30℃前後の安定した温暖な気候が魅力です。
月々1,000ドル以上の年金を受給している方であればPensionado Visaを取得することができ、これがあれば交通費やエンターテインメント、医療費、光熱費などの割引を受けることができます。

仮にこの年金生活者のための特典が使えなくても、パナマの生活費は先進国より格安です。医療機関も充実おり、治安はそんなに悪くないので、移住候補地の一つに入れてもいいのではないでしょうか。

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地震が多い?何となく危なそう?モアイ像で有名なイースター島があるのってチリだっけ?・・・そんな印象のチリですが、実は日本同様「海産物が豊富」でとっても美味しい国なんです。セビーチェと呼ばれる刺身のマリネは絶品で、日本人の口にとってもよく合います。
そんなチリは西側は南太平洋に面し、東側はアンデス山脈が連なるという大自然に囲まれている国。なので、都心に住んでいたとしても車で1時間も行けば自然にアクセスすることができます。ハイキングやカヤック、スキーなどが好きな方にはたまりません!

ご存知のように、チリは赤道から南極まで続くとっても細長い国です。北部は荒々しい茶色の砂漠が一面に広がる砂漠地帯、中部は森や湖が美しい湖沼地帯、そして南部は可愛いペンギンたちと出会える氷河地帯になっています。このように、一つの国で驚くほど異なる景色を楽しめるんです。
さらに、栄養価の高いキヌアやダイエットにもお勧めなチアシード、(アサイーの7倍の抗酸化作用を誇る) マキベリーなど、スーパーフードの宝庫なのも魅力の一つ!
そして、チリは日本に次いで世界第5位の火山大国でもあります。つまり、温泉がたくさんあるということです。

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コスタリカは「リタイアメント制度」発祥の地で、多くのアメリカ人 (退職者) が移住したという実績があります。 医療サービスは世界一とも言われており、豊かな自然とあいまって、老後を過ごすには最適な国とも言えるでしょう。
軍隊のない国としても知られており、政情は安定しています。「中米のスイス」と言われるほど平和な国で、気候は「常春」の過ごしやすい地域です。

ただし、物価が年々上がってきているため、アメリカ人のリタイアメント希望者はより物価の安い中米やアジア方面へと目を向け始めているようです。治安に関しては「中米では比較的良い」とされていますが、近年は隣国のニカラグアなどからの流入者が増えてきており、悪化傾向にあります。
※ リタイアメントビザは毎月1,000ドルの年金、または毎月2,500ドル以上の金利生活者が対象となっています
ラパス 《続きを読む》
ボリビアは物価が安く、比較的治安の良い国です。生活には多少の不便さもありますが、スローライフを楽しむには十分です。多くの日系人が住んでいることから、日本人でも十分に暮らしていけることがわかるでしょう。
ちなみに、ボリビアの法律はコロコロ変わるので「永住権」に関してはなんとも言えないのですが、現時点 (2018年) では、はじめに3年間のビザを取得すれば次に永住権のビザに更新できるシステムとなっています。「ビザ取得のための金額は比較的安い」と覚えておきましょう。

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「南米のパリ」「南米で最もヨーロッパ的な都市」として評判のオシャレな首都・ブエノスアイレスを訪れた私の友人は、アルゼンチンの魅力にすっかりハマってしまい移住を決意しました (笑)。
主食は牛肉のバーベキューというお国柄で、広大な土地を活用した牧畜とアルゼンチンタンゴが有名です。治安は南米の中では比較的良好。ただ、(移住に関しては) 現実的には少し田舎のパタゴニア地方辺りが暮らしやすいのかもしれません。
※ 10万ドルの資金証明があれば特別永住ビザを申請できます
メデジン 《続きを読む》
コロンビアは医療サービスが非常に充実しており、街並みが美しく、経済成長も安定しています。また、温かい国民性も魅力的!なので、老後も安心して生活していくことができることでしょう (地域によっては治安面の不安もありますが)。
中でも、メデジン (首都ボゴタに次ぐ第二の都市) がリタイア後の移住先として特に人気で、生活費は欧米諸国の半分程度と言われています。そんな「南米一物価が安い」とも言われているコロンビアは、サッカーのサポーターに美女が多いことでも有名ですね。

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世界遺産や美しいビーチリゾート、陽気な国民性など魅力満点のメキシコは、生活費や不動産価格が安いことも魅力の一つです。きっと、あなたの老後の生活に安心感とくつろぎをもたらしてくれることでしょう!
リアタイアメントビザ制度もあり、他の国に比べると発給が早く、比較的取得しやすいのがメキシコの特徴でもあります。伝統的なリゾート地であるアカプルコや別荘地のクエルナバカなど、メキシコはけっして治安の悪いところばかりではありません。
あらゆる面で日本人にとって暮らしやすい国。それがメキシコなのです。

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南米で一番「永住権の取得が簡単」と言われているパラグアイ。取得に必要なお金は申請費の5〜6万円と所得証明としての約50万円。この50万円は一度パラグアイの銀行に預ける必要がありますが、あくまで預けるだけなので申請が終われば自由に使えます。それに、必要書類は戸籍謄本と無犯罪証明書くらい。
このパラグアイの永住権さえ取得してしまえば、あとは南米のどこでだって住んだり働いたりすることができます。言い方は悪いけど、パラグアイを踏み台にして他の国 (ブラジルやアルゼンチンなど) に住むことができるのです。

首都のアスンシオンは世界一物価が安い…なんて言われたりもするほどに物価が安いです。パラグアイの良いところは、ただ安いだけでなくクオリティが (それなりに) 高いところ。
キッチンさえあれば、家でほぼなんでも激安で美味しいものを作ることができます。カジノもあるので一攫千金?もありでしょう。とにかく激安です。
キト 《続きを読む》
娯楽・福祉がとても充実しており、(高地特有の温暖な気候で) 年間を通じて過ごしやすいエクアドルは、老後を生活するのに最適な環境と言えるでしょう。生活費や医療費はお手頃で、アンデスの山岳地帯や熱帯雨林の自然が豊かな点も魅力的!
そして、移住先として人気があるのは第3の都市クエンカです。ここは標高が高く、気温は通年16℃前後なので、とっても過ごしやすいんです。落ち着いた雰囲気の古都で、南米の中で特に美しい街とも言われています。
長寿の村ビルカバンバも移住メッカの一つとなっています。水が美味しく空気がきれい。

観光の中心となるのは標高3,000mの高さに位置する首都のキト。現代とスペインの植民地時代の雰囲気がミックスされた活気溢れる都市です。
ほかにも、熱帯雨林のジャングルあり、アンデス山脈あり、ガラパゴスまである魅力的な国エクアドル。実際、エクアドルには世界中から多くの人たちが移住してきています。ビザの取得も比較的簡単ですよ。
確かに、南米の多くの場所では、日本のような24時間営業のコンビニエンスストアや多種多様な娯楽施設はありません。その代わり、日本よりも時間の流れをゆっくりと感じることができ、余裕を持って生活することができます。
もちろん、ある程度の都市には日本以上に巨大なショッピングモールがあり、たいていのものはそこで購入することができます。
日本国内では、リタイア後の人生を行き抜いていくために「最低5,000万円の貯金が必要だ」とも言われています。将来的に日本の年金制度に不安 (減額される) を感じている人たちは、物価が安く自然豊かな海外で余生を過ごしたいと考えているのです。
そこで今回は中南米を紹介しましたがいかがでしたか?もちろん、中南米とはいえ移住するにはそれなりの貯金が必要です。それに、南米に来たのはいいけどどんな仕事に就けば良いのか、といった不安を抱く人もいることでしょう。
でもご安心を。中南米の地で、ゲストハウスやレストランを経営する日本人も多くいますし、起業して大富豪になっている日本人もチラホラいるようです。日系人が多いエリアだと、チャンスが多いのかもしれません。
少しでも中南米のいずれかの国へ移住しようとお考えでしたら、一度現地に足を運んでみてください。例えば、パラグアイなどはメジャーな観光地がないので「行かなくていいや」と思うかもしれませんが、実際に行ってみると居心地が良すぎます。かかる費用も激安です。
そんなわけで、あなたにとって一番居心地が良く住みやすいと思える場所をぜひ探し当ててみてくださいね!
その流れで永住権まで取得できれば何よりです。