上海の中心地であり、人気観光スポットの一つでもある「外灘」(ワイタン) で、口座開設するために中国銀行を訪れました。
黄浦江沿いのバンドと呼ばれる上海の主要観光地にある中国銀行でです。ここは外国人も多く訪れる場所なので、案内で英語が楽々通じます。
(英語や中国語が分からない場合は筆談になるでしょう)
そのような場合には、以下のようにあらかじめ紙に書いておくといいでしょう
(^ ^)
- 我要开户 (口座開設したい)
- 要开通网上银行 (インターネットバンキングを使えるようにしたい)
- 要存钱 (預金したい)
- 活期50元、定期三个月 100元 (普通預金50元、3ヶ月定期100元)
- 日本国内的汽车驾驶证 (日本国内の運転免許証)
さあ、それでは「申込用紙」をもらって記入していきましょう。
(定期預金はネットバンキングでもできるので、開設時は普通預金口座だけでいいでしょう)
口座開設の申込書 (中国银行股份有限公司个人账户开户及综合服务申请表) の記入方法は現地でスタッフに聞きながらでもいいでしょう。
- ◉ 姓名拼音
- パスポート表記の名前(ローマ字)
- ◉ 国籍
- 「日本」と記入しましょう
- ◉ 出生日期(誕生日)
- ◉ 证件类型
- 「护照(パスポート)」にチェック
- ◉ 证件号码 (パスポート番号)
- ◉ 发证机关
- 発行機関なので日本と記入
- ◉ 证件到期日
- パスポートの有効期限を記入
- ◉ 家庭地址
- ホテルとかの滞在先住所を記入
- ◉ 职业(職業:当てはまるものをチェック)
- ◉ 邮政编码
- 郵便番号
- ◉ 手机号码
- 中国の携帯電話番号
- ◉ 长城电子借记卡
- 通常のキャッシュカード
- ◉ 活期一本通
- 普通預金
- ◉ 定期一本通
- 定期預金
- ◉ 网上银行
- インターネットバンキングの事で「开通」をチェック
- ◉ 认证工具选择
- ネットバンキングのセキュリティツールの選択で、「E-TOKEN+手机交易吗(携帯の認証)」もしくは「USBKey证书」をチェック。
とりあえず中国の携帯持っていたら両方にチェックでも良し。 - ◉ 短信通知
- ATMでの引き出しとか取引のたびに携帯にSMSで知らせるサービス。
不正引き出しとかがすぐに分かるが有料サービス。
利用料は毎月3元、年払いなら30元、必要ならチェックを入れておく。 - ◉ 申请人(代办人)签字
- 署名と申請日を記入
ただ…
2017年度以降、中国では「入国時に指紋をとる」方針を固めました。このことは、外国人が中国国内で銀行口座を開設するのが難しくなっていることと表裏一体。
数年前まではパスポートのみで大丈夫だった口座開設が、今では運転免許証や労働証明書まで必要になってきているようです。
つまり、口座開設の規制が強くなっているようで、パスポートのみでは口座開設ができなくなってしまったのです。
マネーロンダリングやテロ資金を警戒してのことなのでしょうか?なぜなら、中国の銀行では「洗钱(マネーロンダリング)」「恐怖分子(テロリスト)」といった単語をよく見かけるから…
※ ちなみに、免許証が必要なのは上海地区の店舗だけなのか、担当者の気分なのか、そもそも本当に必要なのかは定かではありません。調査不足でごめんなさい
でも、中国での銀行口座開設条件は年々厳しくなっている模様です。
申込用紙は分かる所だけ記入して、あとは係員に確認してもらいましょう。書き終わったら少し待って、順番が来たら窓口へ行き、申込用紙・パスポート・メモを書いた紙・預金する現金を出せば口座開設の手続きをしてくれます。
申込内容によりますが、最低2枚?の書類 (普通預金口座、USBKey)に署名しながら、窓口にあるテンキーと液晶一体型の端末に、最初にキャッシュカードの暗証番号6桁の数字を2回入力して、画面に口座情報が表示されたら確認ボタンを押します。
次に、インターネットバンキングの暗証番号6桁の数字を2回入力して画面にネットバンキングの情報が表示されたら確認ボタンを押します。
これで口座が開設され、キャッシュカードの発行手数料10元が引かれ、パスポート、キャッシュカード、USBKey、書類を受け取ったら手続完了です。
(カードか通帳を選ぶようなので、当然カードを選びますよね?)
(口座の維持費は年10元らしい)
受け取った書類の「个人账户及综合服务签约确认单」にある「用户名」がインターネットバンキングの初期設定のユーザー名なので忘れないようにしましょう!
USBKeyは本来は手数料30元必要らしいのですが、無料キャンペーンをやっているときだったのでラッキーでした。
中国には四大銀行というものがあります。一般的にはこれらの中から銀行口座を作ります。
銀行 | 特徴 | 外国人向けか | 接客態度 |
中国銀行![]() | 最も歴史のある国有銀行で、信頼と実績があります。 | ◯ | ◯ |
中国工商銀行![]() | 支店やATMの数が多くて便利です。営業時間や設備、服務態度もGood。 | ◎ | ◯ |
中国建設(建设)銀行![]() | 「いらっしゃいませ!」と手を上げてニコッとする接客は好感が持てます♡ | △ | ◯ |
中国農業(农业)銀行![]() | 上の3つと比べて、まあ可もなく不可もなく。 | △ | △ |
オススメは中国銀行か中国工商銀行です。どちらも実績と信頼があり、安心して運用できます。
ただ、中国銀行はしっかりしている分、外国人が口座を開設するときに、「1年以上の居留許可証が必要」だと言われる場合があります。開設にかかる労力は、中国工商銀行の方が楽かもしれません。
正直いうと、上海にはローカルルールが存在しており、行員の気分次第…という場合も少なくないんです。
「労働証明書が必要」だとか「就労ビザがないとダメだ」とか。でも、同じ銀行の隣の支店で聞いてみるとあっさり開設できた、なんてこともあるんです。お国柄なんでしょうねー。
主に、準備するものは以下の5つです。
- パスポート
- 携帯電話
- 中国国内の住所 (ホテルの住所も可)
- 6桁の暗証番号
- 中国元(手数料15〜50元、初回の場合は預金分として100元)
支店によっては、「外国人登録許可証」や「労働証明書」が必要だと言ってくるところもあります。
※ 携帯電話は、開設手続き中に銀行からSNSが送られてきて、メールに書かれているパスワードを入力するよう指示されます
中国の銀行が発行するキャッシュカードには「銀聯(unionpay)」のロゴマークがついており、銀聯加盟のATMで預金の引き出しができるほか、加盟店で買い物ができます。
この「銀聯カード」は決済すると利用している銀行の残高から代金がすぐに引き落とされる、デビッドカードです。預金残高の範囲内で利用することができます。
1.カードを挿入する
2. 暗証番号(中国語:密码)を入力する
3. 希望するサービスを選択する(残高確認、引き出し、入金、振込)
4. 引き出し(中国語:取款、英語:Withdraw)
5. 引き出しを選択すると、どの口座から引き出すのかを確認する表示が出る
6. クレジットカード(中国語:信用账户、英語:Credit Account)
7. 預金口座(中国語:储蓄账户、英語:Saving Account)
8. 金額を入力する
9. お金を取り出すと「利用明細の発行」、「カードを取り出す」との表示が出る
10. カードを取り出す(中国語:取卡、英語:Exit)
中国で銀行口座を開くなんて大変!と思われるかもしれませんが、案外簡単ですよ。日本の銀行よりは金利も良いので、定期預金にしてもいいかもしれませんね。
年々外国人が口座を開くのにハードルが高くなっていると言われていますが、今のところはまだそこまで大変なわけではありません。中国で口座を開きたい方はお早めに!