金正恩は側近による暗殺を恐れ対話すらできず



北朝鮮の挑発行動はエスカレートするばかり。核実験を行ったり、ミサイルを発射したり。もはや金正恩の蛮行を止める方法はないのかもしれません。

国際社会が足並み揃えて制裁を加えることは難しそうですし、そもそも、北朝鮮は対話に応じる気配すらありません。

それにしてもなぜ、金正恩はこうも挑発的なのでしょう???

 

 

 

北朝鮮の核ミサイル開発はいよいよ最終局面

2017年秋、北朝鮮はまたも核実験を強行しました。その規模はマグニチュード6.1。広島原爆の10倍と推計されています。そして、「水爆実験は成功だ」と発表したのです。

また、ミサイル技術においても急速な進歩が伺えます。グアムを十分射程に収める距離を飛ばしてきたのです。

 

北朝鮮は、国際社会が一致団結することはないと考えています。それに、多少の制裁くらいは屁とも思っていません。核 & ミサイル開発を加速化させる一方です。

これに対する今もっとも有効な制裁は「石油の完全禁輸」なのではないでしょうか。ただし、、、ロシアや中国などはこれに反対しています。結局、これまで通りの中途半端な制裁に終わることでしょう。

 

 

北朝鮮の核ミサイル開発が最終局面を迎えている、というのにです。

もちろん、かつての日本が石油禁輸で追い詰められ真珠湾への奇襲攻撃で太平洋戦争に突入したように、北朝鮮も身動きが取れなくなったら何をしてくるかわかりません。非常に危険な存在です。

 

 

 

米朝両国に妥協点なし?

今、日米韓をはじめ、国際社会「主要国」の基本的な方針は、経済制裁を強化することで核ミサイル開発の資金を遮断し、北朝鮮が開発を続けられなくすること

その結果、最終的には「対話」をしようじゃないかというものです。しかしながら、経済制裁自体が中途半端な現状では制裁の効果が薄く、対話に応じるどころではなさそうです。

 

米朝とも、対話の道を否定してはいませんが、そもそも、アメリカは対話の前提として「北朝鮮の非核化」を求めています。これに対して北朝鮮の対話の目的は「核保有を認めさせ、あわよくば在韓米軍を撤退させること」。

要するに、「対話をする」といってもその前提が全く正反対で妥協点がないのです。

 

 

 

北朝鮮が威嚇を続ける理由

一方で、ここは思い切って「北朝鮮に軍事行動を仕掛けてみては」といった声もありますが、そうなると北朝鮮の報復により、数十〜数百万人単位の犠牲が出かねません。

東京に一発のミサイルだけで、数十万人が犠牲になってしまいます。ただし、このまま何もできないでいると、近々北朝鮮は、核弾頭を搭載したICBMを実戦配備する可能性もあるのです。

 

このような状況の中、そもそもなぜ北朝鮮はこうも強行的に核武装を行う必要があるのか、という疑問が残ります。

一番よく言われているのは、北朝鮮にとって政権の存続を図るためには、核ミサイルを保持し、日米韓を威嚇することで北朝鮮に手出しできないようにする必要がある…と考えているから。

 

 

金正恩は、イラクやリビアの政権が崩壊したのは「大量破壊兵器を保有していなかったため」と考えているのです。北朝鮮では、金日成の時代から核ミサイル開発を続けており、これを完成させることは父・金正日の“遺訓”でもありました。

つまり、アメリカを攻撃できる核ミサイルを持つことで、米国と対等の立場で交渉できる…と考えているのです。なんとかアメリカに「核保有国」として認めさせることを目論んでいるようなのです。

 

 

 

核ミサイルを放棄できない事情は国内にも

実は、北朝鮮が核ミサイルの開発を放棄できない理由は国内にもあります。金正恩にとって最も大事なことは「保身」です。

金正恩は、かつては父・金正日に連れられて中国を訪問し、当時の国家主席だった胡錦涛に会ったりしていますが、自身が政権を担ってからは一度も国外に出ていません。

 

なぜか?

それは、金正恩は、「外にもうちにも敵だらけ」と考えているのです。

 

 

もし自分が諸外国に赴けば、「アメリカにやられるかもしれない」「危険だ」と考え、さらには国内の側近による暗殺をも恐れているのです。

そんなわけで、現在は地下の施設内を転々と移動する生活が続いている、とも言われています。

 

金正恩はこれまで、自身に最も近い側近を含め300人以上を粛清してきたと言われています。少しでも反逆の噂があれば、捕まえて公開処刑してきました。

伯父で最側近と言われた張成澤を公開処刑したことはあまりにも衝撃的でした。機関銃で穴だらけにし、犬に食わせる。。。人々はこれを見て、恐怖におののき従っているのです。

 

つまり、金正恩はもう誰も信用できなくなっているのです。かつて、金正日の時代には、側近や軍人に贈り物をして忠誠を誓わせていました。ところが今はどうでしょう。「恐怖」で押さえ込んでいるのみなのです。

 

 

 

困窮する国民の生活

一方で、国民の生活は困窮を極めています。国連の調査によると、2017年度の干ばつは2001年以来の深刻さであり、、、

にも関わらず、金正恩は外貨収入を国民のための食糧輸入に使うのではなく、核ミサイル開発に全てを注ぎ込んでいるのです。韓国の文在寅政権からの人道支援のための交流も拒否しているほど。。。

 

 

ある筋の情報では、「北朝鮮国内では早く南北間で戦争が起きてほしいという声をたびたび耳にする」らしいのです。

これはどういうことかというと、「韓国に勝って経済的な恩恵にあやかろう」というものではなく、「もうどうなってもいい」「戦争でも起きて、今の生活が終わってほしい」と考えているらしいのです。

それほどまでに、北朝鮮国民は自暴自棄になっているようなのです。

 

 

 

追い詰められる金正恩

「国内で弱みを見せれば 反逆者を生みかねない!」

 

金正恩はこう考えています。

だからこそ、制裁によって開発資金が不足しても、国際社会と手打ちして保身を図るよりは国民に犠牲を強い、資金がなくなる前に核ミサイル開発をやり遂げよう…と考えているのです。

 

こう考えると、北朝鮮に対して「圧力」と「対話」で核問題を解決するのは非常に困難だということがわかってきます。

仮に対話で問題が解決されるとしても、それは金正恩政権ではなく、次の政権になるのではないでしょうか。

 

 

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