ジャカルタの北朝鮮レストランで働く素朴な美女たちの幸せとは



世界中に広がる貧富の格差はインドネシアのジャカルタでも起こっています。紫煙にまみれた交通渋滞など“Tidak Apa-apa(どうってことない)”の勢いで急成長し続けている首都ジャカルタ。その繁栄の一角が、北東部に位置するクラパ・ガディン(Kelapa Gading=象牙椰子の意味)地区にあります。この地にある朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が直営する朝鮮中華料理カラオケレストラン。ここは国家機関が直接の経営母体なのですが、一見、民間のベールをまとっています。そんなジャカルタの北朝鮮レストランは、2015年までは連日飽きもせずせっせと通う韓国人でいつも大賑わい…でした。

(その後、世界各地にある「北レス」同様、経済制裁の煽りもあり経営状況はあまり芳しくありません)

※ 東南アジアで展開される北朝鮮国営レストランの所有者は、東南アジアで貿易業に携わっている北朝鮮の「大成総局」の現地法人で、大成総局は金正恩総書記の秘密資金を管理している「労働党39号室」傘下の組織

 

北朝鮮レストラン in ジャカルタ

事前の案内無しに突如始まった歌謡ショーに客席からはヤンヤヤンヤの歓声が!

いわゆる北朝鮮の“海外における合法的外貨獲得・経済活動”の一環としてオープンした「北レス」は、中国やカンボジア、ラオス、ベトナム、タイ、そしてインドネシアにも存在しています。金日成バッジを左胸に着けた北朝鮮美女たちと現地インドネシア人スタッフで構成される「北レス」。メニューは一部日本語表記もありますが、多くは朝鮮語の名称をそのままカタカナやひらがな表記したもので、朝鮮料理に詳しくない者には解読困難(苦笑)。しかし、焼肉をメインに平壌冷麺、平壌水餃子などの朝鮮料理、そして中華料理のメニューが豊富で、なんと!犬鍋まであり、料理は非常に充実していて絶品です!

さすがに犬鍋を食べる勇気などありませーん。

(マングローブ蟹が豊富なインドネシアにも関わらず、お薦めメニューには「オーストラリア産大型蟹」の文字が…)

残念なのは、北朝鮮特産品を用いたメニューのほとんどが”品切れ状態”だということ。「ごめんなさい。それないの。人気ですぐに売り切れになっちゃうの」

 

客層に合わせて各国のpopular songsを歌ってくれます。チップの代わりにステージ横の花束を10万ルピア(1,000円弱)で買うというシステムです。

 

素朴な笑顔

韓国ソウルの繁華街などではもはや見られなくなった、極めて素朴な笑顔を振りまきながら、客席の間を甲斐甲斐しく移動する清楚な色彩のチマチョゴリ姿の美女たち。メイン客である韓国人のおじさんたちは、満面の笑みで彼女たちの接待を楽しんでいます。彼女たちは、ジャカルタの北朝鮮大使館内の敷地に居住しているとか、お店の2階に寝泊まりしているなどと言われています。いずれにしても、厳しい管理下に置かれている身なので、スケベェ心を持ったおじさんたちに連絡先を教えることは絶対にないです(笑)。

ショーの合間には、なぜか北朝鮮製の戦争アニメが上映されていました。

「ジャカルタに来てまだ一年なの。インドネシア語はまだまだです」

そんな彼女たちは中国語や日本語も堪能なので、やはりエリートなのでしょうね。

 

まとめ

北朝鮮と国交のある国には北朝鮮レストランがあります。インドネシアもそう。そして、悲しいかな、レストランで働く従業員(北朝鮮人美女)たちは24時間管理されています。外出も制限&監視されていて、3年経てば本国へ帰国します。家族に仕送りしながら懸命に働く彼女たちにとっての幸せとは、いったい何なのでしょうね…

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