2016年、バングラデシュで日本人がテロに遭遇し、不幸にも命を落としてしまいました。これからだって、日本人が、銃撃事件や誘拐、テロに遭わないとは限りません。
今後は、大使館や公的な施設だけでなく、ソフトターゲットと呼ばれる一般の施設、例えばレストランやホテルのロビー、劇場などがテロの主な標的になっていくとも言われています。
タイランドでは、軍事政権下にあるタイで新憲法が成立する運びとなりました。これにより、実質的な「軍政延命」に道が開かれ、軍が長期間にわたり強い政治的影響力を保持することが可能に。
軍政は選挙法を含む関連法を整備した後、民政復帰に向けて2017年中に総選挙を実施する方針を示していますが…
これに対してやはり、爆発事件が発生してしまいました…
何だかこれからのタイ旅行を不安視させるニュースですねー。
軍が権力を手放そうとしないのは、選挙に強いタクシン派の復活を強く警戒するため。
そこで今回は、「もしもタイ旅行でテロに遭遇したらどう対処すべきか」について書いてみたいと思います。
今後、海外旅行に行くにあたり、「安全」と思われている国に行くだけでなく、自分の身を守るスキルを身につけておく必要があるかもしれません。
せっかくの楽しい海外旅行で、もし爆弾テロや銃撃に巻き込まれてしまったら・・・
想像もしたくないですよね?でも、今や海外のみならず、日本国内においても絶対にテロが起こらないとは言い切れません。
そこで、「微笑みの国」タイランドに行った場合であっても事件やテロに巻き込まれるかもしれない…ということを想定して行動した方が良いと思うのです。
例えば海外でテロの起きやすい場所として、
・宗教関連施設
・大使館などの施設
・政府関連の施設
・リゾートホテル(特にフロント、ロビーなど)
・市場や繁華街など外国人旅行者が集まるエリア
・空港や駅、飲食店など
などが挙げられます。
特に、手荷物検査のない駅や飲食店での爆弾テロや銃撃事件には要注意なのです。危険人物としてブラックリストに載っていないような一見普通の一般市民が、何かの情報に感化され、ある日突然テロリストになる…といったことだって十分にあり得るのです。
「じゃあどうやったって防ぎようないじゃないか」とおっしゃるかもしれませんね。
確かに、そうかもしれません。でも、上述した「宗教施設」「大使館、領事館」などには不用意に近づかず、宿泊施設はセキュリティ対策が十分なホテルか逆にみすぼらしい宿に泊まるかして、リスクを軽減させることはできます。
外国人旅行者が集まる繁華街や市場、飲食店、空港、駅などでは、むやみに長くとどまらず、夜間の外出はできれば避けましょう。
「せっかく来たんだから、クラブにも行きたいしライトアップされた寺院も見に行きたいし、パッポンだって行きたいよ」
そんなことを言ってどうしても出歩きたい場合は、せめて、必要以上に周囲に目を配り、妙に着ぶくれしている人は居ないか、不審な大荷物を持っている人は居ないか、チェックするようにしてください。
また、自らのふるまいによって誘拐・拉致され、人質になってしまう恐れもあります。外務省によれば、
・目立つ服装や行動を控える
・高額なアクセサリーや時計などを身につけず、高級品を持ち歩かない
・見知らぬ人にはついていかない
などが重要だとか。
基本はただ逃げるだけです…
その際、
・爆発音を聞いたらとにかく伏せる
・頑丈な物の陰に隠れる
・銃声を聞いたら低い姿勢で小走りして避難する
などを意識すべきです。銃声を聞いてビビってしまい、立ちすくんでしまってはいけません。完全に標的になってしまいます。
毒ガスなどのテロの可能性も・・・
こんな時は、
・息を止めて可能な限りその場から離れ、ゆっくり呼吸を再開する
しかないでしょう。
現場から逃げきったら、日本大使館や領事館に連絡を入れてください。
以上、簡単かつ基本的なことではありますが、「もしもタイ旅行でテロに遭遇したらどう対処すべきか」についてまとめてみました。
テロ対策に関して素人の旅人が本当に身を守れるかどうかは、疑問に感じるかもしれません。ただ、タイ南部にはイスラム反政府組織が存在していますし、冒頭で述べた軍政の続行により今後何が起こるかわかりません。
私はこれからも定期的にタイ旅行を続けていきますが、万一に備えた行動はとっていきたいものです。
皆さんも、少し気持ちを引き締めておくだけで、テロ対策とは行かないまでも、スリや置き引きからは身を守れるかもしれませんよ。
トラブルなく、楽しい旅行ができますように!