インドのガンジス川で沐浴!日本人ならバラナシでなくハリドワールへ行こう

最高気温が40度を超える日々が続く夏のインド。今年もまた熱波が季節がやってきました。

 

広大なインドは地域によって気候も異なりますが、だいたい4~6月が1年で最も暑い時期!

インド国内において、猛暑による死者は日本の熱中症に比べはるかに多く、記録的な猛暑となった2015年度は2,000人以上の人たちが亡くなりました。2016年もその悪夢再び…

 

この時期は一方で「夏休み」でもあります。通常は5月中旬~6月が夏休みなのですが、既に最高気温48度を記録した東部オディシャ州では「夏休み」を4月下旬からに繰り上げています。

 

避暑地あるこの州では、宣伝広告を展開し観光客の取り込みに躍起のようです。

ちなみに、インドで有名な避暑地と言えば、お茶の産地として知られる東部のダージリンや北部のシムラ(ヒマラヤ山脈の麓にある)、そして、最北部の山岳地帯にあるスリナガルでしょうか。

スリナガルでは真夏でも最高気温は30度を超えず、太陽が雲に隠れた日は20度を下回る最高の避暑地となっています。

 

 

 

ヒンズー教と聖地バラナシ

そんな避暑地の誘惑を断ち切って、以前、私が向かったのはガンジス川流れるヒンズー教の聖地、バラナシ

強烈な日差しが照りつける中、多くの巡礼者たちは涼を求めるかのようにガンジス川に身を沈めていました。

人間と共に沐浴している牛たちもいました。夏バテするのは人間だけではないようですね。

インド、バラナシのガンジス川

 

ちなみに

 

 

沐浴 (Ablution)とは

「体を水で洗い浄めること」です (広義の意では煙・火・香料などで汚れを落とすことも沐浴に含まれます)。

沐浴には体をきれいにするだけでなく、血液の循環や新陳代謝を高める効果があります。

沐浴には乳児の体を洗うことも含まれますが、ここではインドの話をしますので、宗教的な儀式に限って簡単に説明しておきましょう。

 

 

 

沐浴の宗教上の意義

沐浴により

・汚れを取り除く

・俗から清へ、生から死へなど、ある状態から別の状態への移行を促進する

 

 

 

ヒンドゥー教では

沐浴を行うことで、罪を流し、功徳を増すと信じられています。

ヒンドゥー教徒の多くは、1日の始めや仕事終わりなどに寺院の貯水池や川などで沐浴を行います。インドのバラナシ、ガンジス川で行われる沐浴は世界的にも有名ですね。

ガンジス川の沐浴

 

 

 

他宗教では…

ユダヤ教でも全身や手を「水で浄める」行為を善しとしていますし、キリスト教では洗礼として知られています。

イエス自身もヨルダン川でヨハネにより洗礼を受けたとされています。

 

イスラム教では沐浴をグスルと呼び、男女問わず「精液の出た後」「出産後」「巡礼着を着る前」などに行うことが義務付けられています。

日本の神道には、滝や川で汚れを祓う禊ぎがあります。神社の境内にある手水舎で手を洗ったり口を濯いだりする行為も沐浴の一種と考えられています。

 

 

 

ガンジス川が神聖なる川たるゆえん

全長2,500km、ヒマラヤに源流を持つガンジス川は、ヒンドゥー教徒にとって聖なる川とされています。

天界を流れていたともされるこの川は、人々の祈りによって地上を流れるようになり、シヴァ神に守られているとされています。

 

よく絵画で、シヴァ神の頭から水が流れ出るように描かれているのはこのためで、ガンジス川自体もガンガーという女神と考えられています。

 

 

 

聖地バラナシ

世界中の観光客はバラナシに行ってガンジス川に接します。バラナシの街自体が聖地とされているのです。

インドの聖地バラナシ

静かで神々しく、神秘的な光景…

沐浴する人々と、河原にある火葬場…

 

ヒンドゥー教徒の生と死は、ここガンジス川に集約していると言っても過言ではありません。

ガンジス川の水は、あらゆる罪を洗い流してくれると信じられているため、ヒンドゥー教徒にとってガンジス川で沐浴することは一生の「夢」なのです。

 

死を覚悟した高齢者や重病患者がインド中からバラナシに集まってくるのも頷けます。

 

 

 

バラナシで心穏やかに

私がインド訪れるのはだいたい観光ハイシーズンではないオフシーズンの時…なので、旅行客らしき人は少なく、より純粋な気持ちでガンジス川と接することができます。

聖地バラナシで瞑想

確かに、火葬場では熱波を上回る熱さで絶えず炎が燃え上がり、地元民が日常的に沐浴を行い、聖水を口に含む光景を目の当たりにするわけですが、それでも、瞑想に近い心境に浸ることができるのです。

 

全てを浄化してくれるガンジス川に、「この世の苦しみから解き放たれる」ため、「解脱する」ため、人々は集まってくるのです。

日本では感じることのできない独特の雰囲気を、是非体感してみてください。インドの人々の、なんら隠すことのないありのままの営みを、ただ静かに見つめましょう。

 

 

バラナシで沐浴はダメ!

※ 現地の人たちは免疫力が高いため、汚いバラナシのガンジス川で沐浴しても問題ないのですが、温室育ちの我々がそれをすると感染症に罹病する危険があるので絶対にやめておきましょう

インドの聖地バラナシでの沐浴は危険

もしどうしても「ガンジス川で沐浴がしたい」と考えているのであれば、バラナシではなく別の場所で行うべきです。

 

その場所とは…

ハリドワール

(ハリはシヴァ神、ドワールは門の意)

 

 

ハリドワール

ここであれば、「世界一汚い川」(人糞たっぷり、死体プカプカ) ガンジス川のイメージとは異なり、比較的水がきれいなので、地元民以外の人でも沐浴して大丈夫でしょう。

それでも、口に含む行為だけは絶対に避けてくださいね。

 

ここハリドワールで見るガンジス川は、(殺人的に汚染されている) バラナシのガンジス川と違って割ときれいです。

もし、「どうしてもインドで沐浴したい」のであればハリドワールへ行きましょう。

ガンジス川沐浴はハリドワールへ

ただし、ここは山岳部なので気温や水温はそう高くありません。風邪をひかないよう気をつけてくださいね。

そして、繰り返しになりますが、ハリドワールはバラナシと比べるときれいなだけで、けっしてきれいなわけではありません。一般的には十分汚い部類に入ります。その点、ご注意くださいませ (^ ^)/

 

 

 

追記

ガンジスの水をインターネット販売(通販)する、というニュースが流れてきました。

 

驚きですね!

時代の流れには逆らえない、ということでしょうか。

 

ちなみに給水ポイントはバラナシではなく、ハリドワールとリシュケシュ。

う〜む…

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