インドの北西に「パンゴン湖」という標高4,250mの世界で最も高い場所にある塩湖があります。富士山よりも高い場所に、琵琶湖に匹敵する巨大な湖があるのです。
インドは豊かな自然環境がその魅力の一つですが、「パンゴン湖」は特に衝撃的な美しさ!風がなければ湖面はまるで鏡のよう。。。
そして、周囲の山々が湖面に映り、素晴らしい景色を作り出しているのです。
まるで天上の世界かと見間違うほどに美しい絶景の湖「パンゴン湖」。水の色は、見る位置や角度、時間、天候などで違うのです。
● 概要
中国とインドの国境にまたがる、アジア最大級の(海水と淡水が混じり合った)湖です。中国側は淡水、インド側は塩湖で、周囲は4000〜6000mのヒマラヤ山脈に囲まれています。
全長150km、面積604平方キロ、最深部300m。
富士山よりも高い標高4250mに位置するため、塩湖にも関わらず、冬は1mのぶ厚い氷に覆われます。
この湖、現地では「パンゴンツォ」と呼ばれています。パンゴン=ラダック語で「一片の小さな芝生」。ツォ=ラダック語で「湖」。
本当にきれいの一言に尽きます。インド人にも世界中の観光旅行客にも大人気の写真撮影スポットで、バイクで素晴らしい景色を求めてくる人たちもたくさんいるようです。
高地なので、やっぱり季節は夏、5~9月がオススメです。朝日、夕日、夜、全てが魅力的ですが、曇っているとあまり水面を見ることができませんので晴れの日に行きましょう!
可能であれば一泊して、朝・昼・晩と全ての「パンゴン湖」を楽しむのがベターです。
夜になると、湖の上に満点の星空が見え、夜明け前からご来光を待っているとチベット側から昇ってくる朝日も楽しめます。
宿泊場所は、湖畔近くの村にゲストハウス、キャンプサイトなどが点在しているので特に困りません。心配な場合には、代理店などにあらかじめ問い合わせ、確認しておきましょう。
ただし、
こんなにも透明だとつい泳ぎたくなってしまいますが、中印国境にまたがる湖のため、泳ぎは禁物です。とても残念ですが…
まず、インドのニューデリーから、ラダック地方の中心都市レーまで行く必要があります。
通常、デリーから空路1時間でレー空港に降り立つことになりますが、夏場は混雑するので早めの予約が必要です。
冬場は、濃霧や悪天候のためよく欠航になりますので余裕を持った日程で向かいましょう。
ラダックの中心都市レーから「パンゴン湖」までは160km。車で約6時間かかります。レーからツアーに参加することになります。
日帰りでも行けますし、湖のほとりで1泊するのも良いでしょう。道路状態の悪い高山地帯を走ることになりますが、自分たちでジープをチャーターして行くこともできます。
ただこの場合、入域許可証を自身で取得する必要があります。面倒なことが苦手は方はやはりツアーに参加するのが一番でしょう!
「パンゴン湖」までローカルバスで…という手段もあるにはあるのですが、本数が少なく不便なので、あまりオススメはできません。
パンゴンツォは標高4200m以上!
ここに到達するまでに通る峠は最高5300m。空気が非常に薄いので、十分に高度順応してから行くことを強くオススメします。また、高地なので防寒対策も忘れずに。