フィリピンには7,000以上の島がありますが、その中の一つエルニドは「神が創った最後の秘境」とも言われています。白い砂、青い海、緑の島に彩られている楽園です。
このエルニドは、世界中のセレブたちを魅了し続けて止みません。ちなみにこの「エルニド」は、エルニド村とその沖合に浮かぶ島々の総称のこと。500m級の岩山が海面からそびえ立ち、あちらこちらに白いパウダーサンドのビーチが広がっています。
そんな海洋保護区に指定されているエルニド諸島には、コバルトブルー & エメラルドグリーンの海に約50の無人島が浮かんでいます。
(パラワン島の北端にあるエルニド)
この秘境の地は、17世紀に足を踏み入れたスペイン人たちも汚すことをためらい、「エルニド (海燕の巣)」という素敵な名前だけを残して静かに立ち去っていったのだとか。
エルニドの魅力 ☆
ここは自然環境保護区に指定されているため、野鳥や魚、サンゴなど、動植物の宝庫になっています。1〜6月頃には白サギが何万羽も飛来しますし、海の水はあまりにもきれいなため、ダイビングやシュノーケリングをしなくても泳いでいる魚の姿が見えるほど。
そんな美しい場所で、カヤックやウインドサーフィンなどのマリンスポーツを楽しむこともできます。もちろん、何もせずただのんびりと過ごす、という選択肢もアリです。
パッケージツアーの特徴 ☆
エルニドに行くパッケージツアーは、そのほとんどが4〜5日間となっています。マニラから小型飛行機で早朝に飛んで行くので、大抵はマニラで1泊することになります。
(日本 → マニラ → エルニド)
そしてマニラからエルニド空港までは約1時間。そこからさらに船で1時間ほどかけてようやく目的地であるエルニドに到着!
それぞれの島はリゾート地として開発されているため1島1リゾート地となっており、商店の類は存在しません。たいていのツアーにはホテル・食事・マリンスポーツ代などがあらかじめ含まれています。
というわけで、パッケージツアーに参加すれば現地では出費を気にせず思いっきり食べ、思いっきり遊ぶことができるわけです。
そして、水上コテージは南太平洋やインド洋のイメージが強いのですが、ここエルニドにも水上コテージがあります。憧れの水上生活を、アジアの地で体験してみませんか。ハネムーン旅行にもオススメですよ!
エルニドでは、日本人や韓国人、中国人はあまり見かけません。それよりも、ヨーロッパ人とフィリピン人が多いので、不思議な異国感を感じることができ、居心地が良いと感じられるのではないでしょうか。
グルメ & ショッピング ☆
パラワン諸島北部に位置するエルニド村は、20分もあれば周れてしまう小さな村です。そこで、一般的なツアーではエルニド村の沖の島々を目指すことになるます。ラゲン、ミニロック、そして2012年にオープンしたパングラシアン。
いずれも、食事を含んだオールインクルーシブ・プラントなっていて、食事は三食ともビュッフェ・スタイルです。ゲストの国籍や年齢を考慮して、郷土料理のフィリピン料理を交えつつ、インターナショナル料理が日替わりで並ぶことになります。
そして、エルニドには基本的にリゾート以外何もありませんので、島内でのブランドショッピングはできません。リゾート内のブティックでは素朴な土産物がちょっとある程度です。どうしてもお買い物をしたいのであれば前後泊するマニラで。
エルニドのベストシーズン ☆
Paradise in Paradise
町に入るときに見かけた看板にこう書いてありました。
白い砂浜、クリスタルクリアな水、サンゴ礁、美しい夕日。シンプルな生活だけどとても幸せそうな人々の笑顔。小さな船から手を振る子供たち。静かな夜。平和な雰囲気。最高のホテルサービス。
マニラで会ったある男性は、「パラワンは僕の夢なんだ」と言っていました。
そんなエルニドにはいつ行ったらいいの?
はい!気候的には乾季とされる12〜5月が観光のベストシーズンとされています。
逆に、7〜8月は集中豪雨、8〜10月は台風の影響を受けやすいので注意が必要です。
おわりに ☆
フィリピン旅行といえば首都のマニラやセブ島が定番ですが、少し足を伸ばせば昔の姿を残す美しい島々が星の数ほどあります。中でも、近年世界中から注目されているのがパラワン島、エルニドです。
アメリカの旅行情報誌が選ぶ「もっとも美しい島」で、エルニドを含むパラワン島がナンバーワンに輝いたこともあります。そんなエルニドには、海の美しさもさることながら、侵食による奇妙な岩肌や大理石が眠る洞窟など、世界遺産を含む多くの見どころが隠されています。
というわけで、個人的なオススメとしましては、ダイビングと世界遺産巡りです。
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園は、鍾乳洞の中に流れる世界最大の地底川。鍾乳洞内に形成される奇妙な地形は見事の一言です!ボートに乗って川を行くツアーに冒険心がそそられます。
また、スールー海のほぼ中央に位置する海中公園「トゥバタハ岩礁海中公園」は、東南アジアでも最大規模といわれるサンゴ礁を有しています。1日がかりで移動しなければなりませんが、それだけの感動が待っているのは確かです。
是非一度、自然が創り上げたダイナミックな美に触れてみませんか?
最後に、エルニドでは治安面での注意が必要です。それはフィリピン全土で言えることですが、エルニドのあるパラワン島や、ミンダナオ島などは都市圏で横行する詐欺や脅迫、強盗、ひったくりといった犯罪に加え、過激派組織による犯罪にも注意が必要となってきます。
島内にはテロ組織が潜伏している可能性があるとも言われています。観光地だからといって浮かれたりせず、夜の一人歩きなどは避けるようにしましょう。
それでは良い旅を ☆