ベトナム中部の街ホイアンは昭和へタイムスリップできる世界遺産都市

ベトナムは南北約1,800kmの細長〜い国です。地域によって気候が大きく違い、南部のホーチミンは日本のゴールデンウィーク頃から雨季に入りますが、中部は8月頃まで乾季なんです。

東南アジアへの旅行は乾季がベストなので、ゴールデンウィークから夏休みにかけてベトナムへ旅行に行くのであれば、ベトナム中部が観光に最適とも言えるでしょう。というわけで今回はベトナム中部の街ホイアンをご紹介します。

 

 

昭和っぽいホイアンにある日本橋

ホイアンは中部最大の商業都市ダナンから車で約30分の場所にある港町です。16~17世紀の朱印船貿易時代には中継港として各国の船が渡来し、日本からも多くの商人がこの街を訪れました。

最盛期には日本人街も形成されていたといわれているホイアン。だからでしょうか、古い街並み残る旧市街はどこか日本の昭和の香りが漂っています。ここは世界遺産にも登録されているのです。

ホイアン旧市街の街並み

 

日本人が架けたと伝えられる来遠橋

 

日本の戦国時代にあたる1593年、この地域には日本人街があり、そこに住む人たちがこの橋を建造したと言われています (通称:日本橋)。

ベトナムの2万ドン紙幣に印刷されていますよ。橋の上にはお堂があって、伝説上の大ナマズが祀られています。頭はインド、背中はホイアン、尻尾は日本に至るというもの。

 

※ここは通行だけなら無料ですが、写真撮影には料金がかかります (5枚綴りの観光チケットを12万ドンで購入し1枚使いましょう)

 

 

クアンコン廟

クアンコン廟

ベトナム戦争で大きな損害を受けることなく当時の街並みをそのまま残すホイアンは、どことなく日本にも似たノスタルジックな雰囲気を持っています。せっかくなので、のんびりと古都を散策してみましょう。

前述した「日本橋」から600mほど離れたところにクアンコン廟があります。ここは1653年に建てられ、祀堂には三国志の英雄関羽が祀られています。戦いの神としてだけでなく、ホイアンの人々には商売繁盛の神としても人気があるのです。

※ 中に入るには1チケット必要です

 

 

トゥボン川とバクダン通り

トゥボン川沿いに走るバクダン通りは、たくさんのタフェやレストランが立ち並ぶホイアンのメインストリートです。写真を見るからにのどかな時間が流れていますねー。

現在は世界遺産ということもあり、多くの人で賑わっていますが、陰陽瓦を掲げた家々が立ち並ぶ旧市街は往時を偲ばせるのに十分です。

 

特に観光客まばらな早朝は、鎧戸を閉じた家々が静寂の中にひっそりと佇み、昔ながらの街の雰囲気を存分に楽しめます。日中は、川から吹く風を感じながらカフェでまったりするのに最高のロケーションですよ。

 

ディナータイムはナイトマーケットのランタンが灯されたエキゾチックな夜景を一望できるので、バックパッカー格安一人旅者にとっては多少値段が張りますが、それだけの価値があります!

 

陰陽瓦の屋根と土壁で出来ている、ランタンぶら下がるクリームイエローの家々を眺めながら、カゴを担いだ物売りから物を買ってみたりと、特別な目的を持たずにのんびり散策してみませんか。

 

精巧に作られた様々なカゴの専門店も

旅人がこの街に惹かれる理由は「ここが世界遺産だから」というだけではないのです。この風景、この雰囲気、いいですよね〜!

ランタンの光が川面に映る夜のホイアン。夕涼みの散策もおすすめです!

 

ナイトマーケット

ホイアンのナイトマーケット

 

日没頃から始まる、「ホイアン名物ランタン」の灯りがノスタルジックな雰囲気を醸し出しているナイトマーケットには、体調崩してホテルに寝込むことさえなければ必ず行くことになるでしょう。

色とりどりの綺麗なランタンは、大きなものからお土産に最適の小さなものまで豊富な種類が揃っています。

 

屋台も多く並んでいますので、現地のストリートフードにも是非挑戦してみましょう!日本の夏祭りのようですね。💖  す   て   き  💖

 

アンバンビーチ

アンバンビーチ
欧米人を中心とした観光客に人気の公共ビーチであるアンバンビーチは、ホイアン市街から車で約15分ほど離れた場所にあります。高級リゾートホテルのプライベートビーチが多いエリアにあって、宿泊客以外でも無料で楽しめるのが嬉しいですね。ビーチ周辺にはベトナム料理や西欧料理を提供する飲食店が並んでいますので、一日中まったり過ごす事も出来ますよ。

キムボン村

キムボン村
キムボン村は、バクダン通り沿いに停泊しているボートに乗って約15分ほどで着く、「木彫りの村」として知られる観光地です。村では、現地の人々がハンモックでお昼寝をしていたり放し飼いにされた水牛が歩いていたり…

 

その他の見どころ

○ 福建会館

 

華僑の文化が至る所に残る福建会館。写真中央部のあの内部には、大きな渦巻きの線香の香りが立ち込めています。ここには航海安全の守り神である天上聖母(媽祖)が祀られているのです。

○ ホイアン歴史文化博物館 (無料)

○ クアンタンの家 (無料)

○ 満州会館 (1チケット)

○ 福建会館 (1チケット)

○ 海のシルクロード博物館 (1チケット)

○ 廣肇会館 (1チケット)

 

ベトナム、日本、中国、フランスなど、各国の建築様式が折衷されたホイアンの旧家

 

生鮮食料品や日用雑貨の店が並ぶホイアン市場

 

早朝から日没まで営業しています。ホーチミンのベンタイン市場のような華やかさはないけれど、庶民の暮らしを垣間見ることができます。

 

和を感じるご当地メニュー

強いコシのある麺と揚げせんべいのパリッとした食感が絶妙なカオラウ。ベトナムと言えば米の生麺を使った「フォー」が有名ですが、ここホイアンの名物は「カオラウ」です。麺の上には野菜や豚肉が乗っており、甘じょっぱいタレを混ぜていただきまーす。実はこのカオラウ、日本の伊勢うどんがルーツで朱印船貿易時代に日本から伝わったという説もあります。

 

ホイアンのホワイトローズ
蒸し餃子にも似たホワイトローズは食事というよりおやつでしょうか。中身は、エビのすり身&揚げニンニクです。

 

ご当地婆ばの手作りバインイットラーガイはほんのり甘〜いお餅です。古くからこの地の人々のおやつとして親しまれてきた隠れ名物です。

 

甘酸っぱいタレをかけて食べる揚げワンタンもホイアン名物のひとつです。豚肉やエビのすり身、パイナップルやトマトなどが入って酢豚のような味がしますよ。ご当地ビール、ラルービールもお試しあれっ!

 

お土産天国

ベトナム中部での買い物は、ホイアンの旧市街が一番充実しているかもしれません。ここには小さな雑貨店がたくさーん軒を連ねています。あれもこれも欲しくなっちゃいますねー!

左:切り紙細工のカード。
右:ベトナム料理のサンプル・キーホルダー

 

 

 

まとめ

南シナ海へ流れるトゥボン川の河口にある小さな街ホイアンは、世界的な貿易港として栄えた後、ゆるやかに衰退していきました。以降、街は時代に取り残されたかのように往時の面影のまま穏やかな時間の中に佇んでいるのです。

ホーチミンをはじめとしたベトナムの他地域とは少し違った顔を見せてくれるホイアン。旧市街は日中、一部の時間を除き歩行者天国となっているので是非ゆっくりと街散策を楽しんでみてくださいね。

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