2016年1月、中国において「一人っ子政策」が変更され、全ての夫婦が2人の子どもを持つことができるようになりました。これを受け、中国の若い夫婦は「男女の産み分け」を目的にタイへ行くのだと言います。2人目の子どもを体外受精で作るために…
あるバンコクの病院は、中国から来た人たちで連日ごった返しています。2人目が解禁されたことにより、「赤ちゃんの産み分け」を容認している幾つかの病院には中国人が多く訪れるようになっているのです。このような病院はバンコクに何十もあるとか。
タイでは、1989年に体外受精による初めての試験管ベビーが誕生して以来体外受精の技術を高めており、その成功率は60%前後。この確率は高いのか低いのか?実は、60%と言う数字はアジアの中では高い成功率のようで、中国で体外受精に失敗した夫婦が最後の望みを託してタイの病院を訪れているというのです。
「神様お願いします!」…の願いを込めて…
費用
身体検査から体外受精までひっくるめておよそ150万円!これは欧米に比べて非常に安い!この安価さがゆえ多くの中国人たちはタイで体外受精しようとやって来ているのでしょうか?もちろんそれもあります。そして、タイには中華系住民が多いので外国とは感じない安心感もあるのでしょうね。
そして…
中国人がタイに行く本当の理由はこれだ!
体外受精により「男女の産み分け」が可能だから…なのです!!!
現在の医療技術では、体外受精させた受精卵を子宮に戻す前に遺伝子診断で男女を判別することができます。つまり、生まれてくる子どもの性別を選ぶことができるようになっているのです。
実は、基本的にはタイでも「男女の産み分け」は倫理上禁止されているはずなのですが、暗黙の了解といいますか、公然の秘密と言いますか…
本音と建前の使い分けなる掟破りのサービスを受けられるということで、「大金を払ってでも産み分けをしたい」中国人夫婦が集まってくるというわけなのです。
こんなことを5年10年と続けていたら、男の子ばかりが生まれ、中国に女性がいなくなってしまうのでは?
中国人の子作り事情
中国人たちの言い分はこうです。「中国は男性が尊重される国だから…」
そのため、1人目の子どもが女の子だった場合、「2人目は絶対に男の子を!」と願う夫婦が多いのです。
「何としても男の子を授かりますように!」
そんな事情もあって、一部の中国人たちにとっては男女の産み分けがどうしても必要なのです!
けれども、「男女の産み分け」を中国本土でやろうとすると「非常に怪しい非科学的方法」に頼るか、若しくは、「女の子とわかった時点で堕胎」するしかありません。「安全」且つ「確実」に産み分けをするなら、中国より医療設備の整っているタイでやってやろうじゃないか、というわけです。
まとめ ☆
お国の事情により医療ニーズは随分違ったものになっていますが、もしあなたが中国人で一人目が女の子だったら、そして、二人目の子供を作ろうと願っているとしたら、彼らと同じ選択をするでしょうか?
心情はわかります。しかし、意図的な産み分けをしてしまっては倫理的に大問題だとは思いませんか?結果、人類の男女バランスはおかしくなってしまいます!「女の子だったら要らない」と言う考え方も許せません。
「何としても男の子を欲しい!!!」とする中国人夫婦の執念がこれ以上エスカレートしませんように!
最後に
参考までに、以下の動画をご覧ください。
タイで体外受精する日本人夫婦 (海外で不妊治療)
不妊治療として体外受精するのはいい。でも男女産み分けは許されるべきではない。私はそう思います。皆さんはどう思われますか?