クレジットカードで貯まるポイントは大きく分けて以下の4種類です。
① 商品や商品券、電子マネーに交換できるポイント
(クレディセゾンの「永久不滅ポイント」やJCBの「OkiDokiポイント」など)
② 自社サイトなどで商品・サービス購入時に使えるポイント
(楽天カードの「楽天スーパーポイント」やリクルートカードの「リクルートポイント」など)
③ クレジットカードの利用代金に充当できるポイント
(ジャックスの「Jデポ」やポケットカードの「ポケット・ポイント」など)
④ 飛行機の航空券に交換できるポイント
(ANAやJAL、ユナイテッド航空、デルタ航空などと提携した「マイル」)
最も一般的なのは ① ですが、還元率は0.5〜1%とそれほど高くありません。② ③ は還元率1〜2%と高還元率な上、ポイントが使いやすくメリットを感じやすいかもしれませんね。
しかし、実はそれ以上に高還元率でお得なのが ④ 「航空券に交換可能なポイント=マイル」が貯まるクレジットカードです。
還元率5%以上も期待できる「マイル」って何?
マイルとは、各航空会社が行なっている「マイレージサービス」で利用できるポイント制度のこと。貯まったマイル分の距離の航空券と交換できます! (1マイル = 約1.6km)
当初このポイントサービスは、搭乗頻度の高い顧客にのみ向けられたものでしたが、今では航空会社と提携したクレジットカードの利用金額によって獲得することができます!
そして、何と言っても「マイル」を貯めるメリットは、(交換する航空券によっては) 還元率5%以上の高還元率が期待できることなんです!
「遠距離 + ビジネスクラス」で還元率は最大7.2%に!
◆ マイルの還元率は、距離や座席のクラスによって大きく変わります!
(※ 以下はあくまで参考数値、一昔前のデータです。変更がなされておりますので、正確な金額・マイル数などは随時ご自身でお確かめください)
区間 | 往復料金 | 必要マイル数 | 1マイルの価値 |
東京-大阪 | 2万140円 | 1万2000マイル | 1.7円 |
東京-沖縄 | 3万6140円 | 1万8000マイル | 2円 |
東京-ソウル | 3万2000円 | 1万5000マイル | 2.1円 |
東京-上海 | 5万3500円 | 2万マイル | 2.7円 |
東京-シンガポール | 4万円 | 3万5000マイル | 1.1円 |
東京-ハワイ(ホノルル) | 11万円 | 4万マイル | 2.8円 |
東京-ロサンゼルス (エコノミー) | 8万円 | 5万マイル | 1.6円 |
東京-ロサンゼルス (ビジネス) | 47万8000円 | 8万マイル | 6円 |
東京-ニューヨーク (エコノミー) | 9万2000円 | 5万5000マイル | 1.7円 |
東京-ニューヨーク (ビジネス) | 60万8000円 | 8万5000マイル | 7.2円 |
東京-パリ (エコノミー) | 19万5000円 | 5万5000マイル | 3.5円 |
東京-パリ (ビジネス) | 54万円 | 8万5000マイル | 6.4円 |
国内やソウルなど、距離が近いとマイルの価値はそれほど上がらないようです。一方、ハワイやパリなどはマイルの価値が高く、「1マイル=2.8~3.5円」となっています。
さらに、海外航空券のビジネスクラスを利用すれば「1マイル=6円以上」! 随分と違ってきますね!
このように、①〜③の一般的なクレジットカードでは発行時に還元率が確定しているのに対し、④ではその使い方次第で価値を上げることもできるわけです。
格安航空券が安いのに「マイル」を貯めるメリットはあるの?
確かに、海外航空券はLCC (格安航空会社) が増えたこともあり、全体的に安く購入できるようになりました。以前よりもクレジットカードでマイルを貯める魅力は少なくなったかなとは感じます。
それでも、基本「100円 = 1マイル」で安定的に貯めていけるのは十分にメリットであり、旅行好きにはたまりません!
一時期よく行われていたクレジット会社による大規模なキャンペーンは減ってきましたが、それでも前述のように還元率5%を超えることは珍しくありません。その他クレジットの還元率と比較すると、「マイル」の還元率はやはり大きな魅力なのです。
「マイル」を貯める航空会社は「どこに行きたいか」で決める!
日本でメジャーなマイルといえば、ANA(全日空)、JAL(日本航空)、ユナイテッド航空、デルタ航空の4社です。
それぞれの「マイレージサービス」は、特徴が微妙に異なります。簡単にまとめると、下記の通り。
どのマイルを貯めるかは、「よく利用する航空会社」と「貯めたマイルでどこへ行きたいのか」で決めるべきでしょう。
飛行機をよく利用する人なら、その航空会社のマイルを貯めるのが一番ですし、その航空会社がどのアライアンス(航空会社連合)に入っているかも重要です。
例えば、香港によく行く人ならJALが加盟する『ワンワールド』というアライアンスにキャセイ・パシフィック航空が入っているのでチケットが取りやすかったり、台湾ならANAが加盟する『スターアライアンス』にエバー航空が入っているので便数が多かったりします。
同じアライアンスなら「マイル」を使える
「アライアンス」とは、航空会社がつくっている航空連合のことで、同じアライアンス内であれば「マイル」を利用できるようになっています。
世界には3つの大きなアライアンスがあり、加盟している航空会社は下記の通りです。
① スターアライアンス
ANA(全日空)、アシアナ航空、タイ国際航空、中国国際航空、エバー航空、シンガポール航空、深圳航空、エア・インディア、ユナイテッド航空、エジプト航空、スカンジナビア航空、ルフトハンザ航空、エア・カナダ、ニュージーランド航空、オーストリア航空、LOTポーランド航空、アドリア航空、クロアチア航空、TAPポルトガル航空、南アフリカ航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ、ターキッシュ・エアラインズ、ブリュッセル航空、エーゲ航空、エチオピア航空、アビアンカ航空、アビアンカ・エルサルバドル、コパ航空
② スカイチーム
デルタ航空、大韓航空、チャイナエアライン、中国東方航空、中国南方航空、ベトナム航空、ガルーダ・インドネシア航空、廈門(アモイ)航空 、アエロメヒコ航空、エールフランス、チェコ航空、KLMオランダ航空、アエロフロート・ロシア航空、エア・ヨーロッパ、アリタリア航空、ケニア航空、タロム航空、アルゼンチン航空、サウディア、ミドル・イースト航空
③ ワンワールド
JAL(日本航空)、キャセイパシフィック航空、マレーシア航空、カタール航空、アメリカン航空、ブリティッシュ・エアウェイズ、カンタス航空、フィンランド航空、イベリア航空、LATAMチリ、ロイヤル・ヨルダン航空、S7航空、エア・ベルリン、LATAMブラジル、スリランカ航空
まとめ ☆
最終的に貯めたマイルを使ってどこに行きたいのかを楽しみにして、あなたに最適な「マイル系クレジットカード」を1つ (何なら3つ) 作ってみてはいかがでしょうか。
例えば、こんな選び方もあります。
ANAとユナイテッド航空は同じ「スターアライアンス」ですが、国内線をよく利用する人なら搭乗マイルとクレジットカードの両方でANAマイルを貯めたほうが効率的ですし、
普段は飛行機をあまり使わない人ならクレジットカードでマイルが貯まりやすく、有効期限も無期限なユナイテッド航空を選ぶ…
要は、どのクレジットカードが皆さんにとって最高のものなのかは人それぞれ!日常の買い物から旅行まで、有効に使える一枚をご自身で厳選してみてくださいね!
それでは!