「北方領土に旅行で行くことはできますか?」という問いに対しては、こう答えるしかありません。
「北方領土はロシアの実効支配にあり、基本的にはロシアの他の地域への旅行同様、ロシア政府からビザの発給を受け、パスポートを持って入域するしかありません」と。
しかし、日本政府は北方領土の領有権を主張しているため、このような方法で北方領土に入域することは本来あってはならないこと。
日本政府は日本国民に対し「このような北方領土への入域を行わないように」と要請しているのですが、何とも曖昧な状態…
ただし、これはあくまで「要請」なので、要請を無視して入域したとしても犯罪になるわけではありません。
北方領土を旅行することは可能
以上述べてきたように、ロシアのビザを取得して北方領土に旅行すること自体は可能です。
ただし、これをやってしまうと日本人が北方領土をロシアのものだと認めることになってしまうので、絶対にやめておきましょう!
正式に、島が返還されるのを待つ!
これしかありません。
北方領土への渡航を試みた日本人
過去には、ロシアの査証(ビザ) を取得し、北方領土に行ってしまった人たちもいます。サハリン経由で…
どうやら何らかのビジネスをやっている人たちのようですが、残念でなりません。
もし北方領土が返還されたら
- 稚内が日本最北を名乗れなくなる
- 日本の人口密度が減る
- ロシア語を習う人が増えるかもしれません
- 漁業や水産加工業は活気を帯びるでしょう
- クルーズ船が賑わう可能性も
- 香港みたいな一国二制度が採用されるかもしれません
など、いろんな変化が起こるでしょう。
外交下手な日本政府のミス
過去には何度か、北方領土が日本に返還されるチャンスもあったのですが…
それはさておき、
2016年夏、安倍政権は、北方領土問題の進展を待たずにロシアへの(包括的な)支援を行うことを決めました。決めちゃったのです。
「領土交渉の進展に応じて協力する」としていたこれまでの政策方針を一転、事実上大きく譲歩する形となりました。
これまで全く成果の得られなかった対ロシア外交。。。
そして、間違いなく、ロシアが領土問題で融和な姿勢を示すことのないまま、支援が続いていくことになるのです。
なんと愚かな…
北方領土問題のポイントは千島列島にあり
サハリン (樺太)
千島列島
歯舞
色丹
国後
択捉
とありますが、この中で、歯舞・色丹はロシアが「返してもいい」と公言したことがあります。おそらく、この2つはいずれ返還されることになるのではないでしょうか。
おっと、その前に、
北方領土問題とは、歯舞・色丹・国後・択捉の4島を指します。広く解釈するとサハリン・千島列島まで含まれます。
歴史を少し遡ってみましょう。
1855年、日露和親条約により、国後・択捉は日本のもの、その上の18島はロシアのものと決定。
しかし、第二次世界大戦で日本が敗戦したどさくさに紛れてロシアは国後・択捉までも奪い去ってしまったのです。
日本政府の要求は、日露和親条約時の状態に戻すこと。
問題は千島列島です!
幕末の頃、サハリンにはロシア人と日本人が混在していました。その後、北はロシア南は日本としたのです。そして、1875年の千島樺太交換条約で、サハリンは全てロシアのものとする代わりに、千島列島全部が日本の領土となりました。
ではこうなっていましたが、
日本人の感情としては、
サハリン ⇨ ロシア
千島列島 ⇨ 日本
歯舞 ⇨ 日本
色丹 ⇨ 日本
国後 ⇨ 日本
択捉 ⇨ 日本
とならなければ納得いきませんよねー。
皆さんはどう思われますか?