近年、台湾に興味を持つ人が急増しています。「近い」「食べ物が美味しい」「安い」「親日」といった理由から、もともと人気があったのですが、台湾好きに拍車がかかった理由の一つは2011年の東日本大震災にあります。
この時、台湾の人々が迅速に多額の義援金を募り贈ってくれたのです。「これほどまでに日本に親切な台湾って、いったいどんなところなんだろう?」
それまでは「海外」や「台湾」に全く関心のなかった人たちも、これを機に俄然台湾に興味を寄せ始めたのです。
台湾人は本当に日本が大好きです。特に、日本統治時代を経験した年寄りたちは、日本人と見れば日本語で話しかけずにはいられないようです。
一方の若者たちにとっては、日本のアニメ・漫画・ファッション・アイドル・ドラマなどのサブカルチャーはすでに生活の一部と化しています。
こんなにも日本を愛してくれている台湾に、旅行で行けば「食べ物が美味しい」!…とくれば、台湾を訪れる日本人が増えないわけありません。
それでも、「日本人にとって台湾はなぜここまで居心地が良いのか」をよくよく考えてみると、理由はもう少し深いところにありそうです。
過去の歴史が育んだのでしょうか、「台湾」には他者の価値観を尊重し、自分の価値観を無理強いしない文化があるように思えます。
かつてオランダに統治され、日本の植民地となり、中国大陸の人々に支配されてきた台湾。民衆がようやく直接選挙できるようになったのは1996年のこと。まだまだ最近のことなんです。
そんなわけで、このちっぽけな島には多様な価値観が同居しているんです。
あなたの凝り固まった価値観を解きほぐし、不自由な生き方から脱却するためにも、台湾旅行は必須かもしれませんね😌
そんなわけで、せっかく台湾を訪れるのであれば「かくあるべし」という旅だけでは少しもったいないです!
グルメにマッサージ、占いにショッピングもいいけれど、台湾には旅人の内面の要求をも満たしてくれる場所もあるのです。
古い建物や歴史ある街を散策してみたり、路地裏を探検してみたり、原住民たちの音楽に触れてみたり、人形劇を観てみたり…
そうすることで、今の日本にはない「古き良き時代」に触れ合う旅をしてもらいたいのです。
そんな旅をしてみたいあなたへ!
最後に、「花蓮」(Hualien) という美しい響きを持つ場所を紹介しておきましょう😊
花蓮は台湾を象徴する場所のひとつでもあります。変化に富む地形。太古より、島は隆起と侵食を繰り返し形作られてきました。その軌跡が花蓮には刻み込まれているのです。
3,000m級の高山が連なり、無数の深い渓谷が複雑に入り組む。まるで天地創造の物語の中を歩いているかのような、地球の胎動を実感させる秘境の連続です。
ここは古くから原住民が多く暮らし、多様な伝統文化が息づく郷でもあります。俗世から離れた別天地とも言えるでしょう。
台北から花蓮駅までは電車で2時間ちょっと。
さらに駅から車で40分のところに太魯閣峡谷があります。この秘境は様々な生命と大地の鼓動に満ち溢れています。
一方、慕谷慕魚は太魯閣峡谷に比べ静的な秘境です。
太魯閣族に守られたこの一帯は入山が厳しく制限され、ゲートから先へは車で入っていくことができません。まさに聖域の趣…
ちなみに、慕谷慕魚 (ムーグームーユー)とは、発見した太魯閣族の言葉で桃源郷を意味します。今なお原住民が住み、その魂が宿る谷は聖地であり続けるのです。
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《おまけ》
少数民族アミ族の少女は本当に可憐ですね〜(^.^)
ミス台湾にも選ばれた陳海琳さん
ちなみに、
ビビアン・スーもアーメイも郭源治も陽岱鋼も、海外で活躍する台湾人の多くはアミ族の血を引いているようです。
素晴らしい血ですね😉