ドンムアン空港ガイド【まとめ】



旅行者が空港に着いてまずやるべきことは、「トイレ」「喫煙」「両替」「食事」「市街地への移動」ですね。タイの首都バンコクにある2つの空港のうち、主にLCC (格安) 航空会社が発着するのがドンムアン国際空港です。東南アジア (ラオスやミャンマーなど) に行くためのハブ空港でもありますし、タイ地方部 (チェンマイやクラビなど) への移動便も多く飛んでいます。

2006年に開港したスワンナプーム国際空港と比べると一回り小さいのですが、それでも年間3,500万人以上が利用する巨大空港です。今回は、そんなドンムアン国際空港について簡単に分かりやすくまとめてみました。

 

ターミナル

ドンムアン空港はバンコク中心部から北部へ約24kmの場所にある24時間空港で、2つのターミナルに分かれています。国際線の発着はターミナル1、国内線の発着はターミナル2です。そして、到着は1階、出発は3階からとなっています。日本から到着し入国審査が終わると、ターミナル1の1階に出てくることになります。

 

 

空港内のフリーWiFi

ドンムアン空港にはフリーWiFiがあるので有効に活用しましょう。1回2時間までですが、工夫次第で何時間でも接続可能となっています。

 

 

SIMカードを購入

タイでは、SIMフリーのスマホやタブレットがあればSIMカードを入れ替えて有効な旅を満喫することができます (1週間1,000円程度でネット利用が可能)。ターミナル1の到着後、通信会社のカウンターがずらりと並んでいますので、「滞在日数」を伝えてSIMカードを交換してもらいましょう (日本で使っていたSIMカードを渡してくれるので大切に保管すべし)。

ちなみに、同フロアにはレンタルWiFiのカウンターもあるので、SIMフリーのスマホを持っていない方はここでWiFiをレンタルしてもいいでしょう。料金の目安は1日250バーツ(850円くらい) です 。もちろん、事前に日本で海外レンタルポケットWiFiを借りて持ってきてもOKです。

 

 

両替

スワンナプーム空港には「SuperRich (スーパーリッチ)」という高レートの両替店があるのですが、ドンムアン空港の両替レートはそれほどよくありません。なのでここでは1万円分だけを両替するか、クレジットカードのキャッシングを利用するのがベター。バンコク市内での両替は、滞在エリア内でレートの良い場所を探してみてください。事前にネットで調べておくといいでしょう。

 

 

コンビニ

簡単な飲食であれば、少し値段の高いレストランで済ませるよりもコンビニのセブンイレブンがいいかもしれません。ターミナル1の1階にもありますし、たとえば空港内の他の場所で買うと100バーツ (約330円) する缶ビールもセブンイレブンなら45バーツでお得に購入できます。

空港到着後、両替したばかりの高額タイ紙幣を細かくしたい際にもコンビニ利用は役に立ちます。

 

 

フードコート&レストラン

 

空港での食事はたいてい高いものですが、ドンムアン空港でもそれは同じです。たとえばマクドナルドであっても200バーツ (約660円) 以下のメニューはありません。とはいえ、たとえば24時間営業のフードコート「Magic Garden」(ターミナル2の4階) であれば、タイ料理のお店だと100バーツ 以下で食べることができます。ちなみにフードコートはターミナル2の2階にもあり、全体的に飲食関係はターミナル2の方が充実しています。

というわけで、ドンムアン空港内で食事をするならターミナル1とターミナル2の中間にあたる4階に行くのがおすすめです。24時間営業のフードコートやレストラン、カフェなどがたくさんあります。タイ料理、中華料理、日本料理、韓国料理、ファーストフード、カフェなどバラエティ豊富で、休憩にも最適な場所です。

 

タクシーに乗って市内へ

ドンムアン空港からバンコク市内へ移動する一番簡単で楽な方法はタクシーです。余計なトラブルを避けるためにも、タクシーカウンターを利用して受付の人がドライバーに行き先を伝えてくれる流れに任せましょう。初乗り運賃は35バーツで、バンコクの中心地アソーク辺りまでは300バーツほどみておくといいでしょう。

空港から乗る場合、空港使用料の50バーツが加算され、さらに高速代が加算されることもあります。1時間ほど乗っても日本円で1,000円くらいなので細かいことはあまり気にしないで行きましょう。どうしても空港使用料を支払いたくないのであれば、タイ語か英語を駆使して自力でタクシーを捕まえて乗ってみるのもいいでしょう。

 

 

エアポートバスで移動

交通費を安く済ませたい場合には「エアポートバス」を、さらにもっと安く済ませたい場合には国鉄やローカルバスを利用するのもいいでしょう。ただし、後者はちょっとハードルが高くなりますのでここでは「エアポートバス」についてのみ紹介しておきます。

エアポートバスは5路線 (A1〜A5) ありますが、旅行者が主に利用するのはA1とA2です。事前にチケットを買う必要はありません。A1かA2と書いてあるバスにさっさと乗り込みましょう。料金はバスが走り出してから乗務員さんが回収に来ます。運賃は一律30バーツなので、セブンイレブンで両替しておくのがベストですね。

A1かA2のバスに乗った後は、BTS駅のモーチットで降りましょう。そこからBTS (スカイトレイン) やMRT (地下鉄) に乗り換えて目的地まで行く方法をとると移動を安く済ませることができます。他に、カオサン通りやMRTシーロムなどに行くリムジンバス「LomoBus」もあります (運賃は150バーツ )。

 

 

スワンナプーム空港行きの無料シャトルバス

ターミナル1の6番出口辺りに、スワンナプーム空港利用者のための「無料シャトルバス」乗り場があります。朝の5時から夜の24時まで、12〜30分に1本は出ているのでそれほど待たされることはありません (所要時間は30〜60分)。当然ですが、この無料シャトルバスに乗れる条件はスワンナプーム空港発の航空券を持っていること。それ以外の方がタダ乗りすることはできません 。

 

 

仮眠&シャワーならsleep box

ターミナル2の4階には簡易ホテルの「sleep box」があります。時間帯によって異なりますが、たとえば6:00~20:00の間は1時間500バーツ (約1650円)、3時間1100バーツ (約3630円) で利用することができます。ちなみにシャワーだけ利用する場合は30分300バーツとなっています。国際線を利用する方が空港内でシャワーを浴びられるのはここだけです。

 

 

喫煙所はどこ?

2019年2月3日よりドンムアン空港を含むタイの主要6空港が全面禁煙になりました。喫煙所は閉鎖され、屋外で喫煙した場合5000バーツの罰金が科されるという貼り紙がいたるところに貼られています。ターミナル2の3階屋外のみ喫煙可。

 

 

VAT払い戻し所

タイで買い物をしたりサービスを受けたりするとVAT (付加価値税) が7%加算されます。このVATはタイ国内で消費されることを前提に課税されるものなので、出国時に返金してもらうことができます。

※ 1日1店舗でVATを含む合計額が2,000バーツ以上の買い物が対象

※ 購入後60日以内の物が対象で、開封したものは対象外となります

 

というわけで、(2000バーツ以上の) 買い物の際には会計時にパスポートを提示し「VAT払い戻し申請書」を発行してもらいましょう。ドンムアン空港のVAT払い戻し所はターミナル1の3階 (出発フロア) にあります。ちなみに未開封の商品を提示しなければならないので、のもつを預ける前に手続きを済ませましょう。

 

 

350バーツで利用できる空港ラウンジ

ドンムアン空港で、検査前に利用できるラウンジ「Miracle Co-working Space」がターミナル2の4階にあります。プライオリティパス保持者なら無料で利用でき、プライオリティパスがなくても350バーツを払えば誰でも利用することができます(エアアジア航空券保持者は10%オフ)。ここでの簡易な食事やソフトドリンクは食べ飲み放題となっており、充電やフリーWiFiも完備されています (1回の利用は2時間)。

 

 

お土産ショッピング

空港内には、タイらしい食品や雑貨を販売する店舗があります。スワンナプーム空港ほど店舗数や品数は多くありませんが、コンパクトにまとまっているので買い物はしやすいです。