海外の様々なニュースサイトでは、「世界で一番危険な国」「治安の悪い都市」「行ってはいけない旅行先」といった見出しで多くのランキングが発表されています。
そこでこの記事では、それらの危険情報をまとめた上で、「危険な国・都市」をランキング形式にしてみました。
以下に記載する国々を必ずしも「旅行を避けるべき場所」と断言はしませんが、頭の片隅に「警戒すべき国」として留めていただければ幸いです。
ちなみに、戦争や紛争が多発している地域には行かないであろうことを考慮して、シリアなどの超危険な地域はランキングから除外しています。悪しからず。
1位にランクインしたヴェネズエラ同様、ホンジュラスはラテンアメリカで最も危険な国の一つです!
《続きを読む》ホンジュラスのディストリト・セントラルやサン・ペドロ・スーラ は、ラテンアメリカで最も危険な都市…とも言われています。海外旅行先としてそんなにメジャーな国ではないため、ここでは敢えて10位にしましたが、危険度はワースト3に入るほど!
ヴェネスエラ同様、ミスコンテストに出場した美女たちが殺害 (射殺) されていますし、とにかくえげつない地域です。よほどの用事がない限り渡航は控えておきましょう。
ちなみに、世界には多くの「危険な都市」がありますが、ホンジュラスの殺人事件発生率は群を抜いています。以前よりは若干低下したとはいえ、依然として厳しい治安情勢が続いているのです。
そう、ここは「麻薬の経由地」であり、南米から北米に密輸されるコカインの約80%はホンジュラス経由と言われています。
2012年には、一人で観光していた日本人旅行者が二人組の強盗に頭部を銃で殴られ、パソコンや携帯電話などを盗まれるという事件も発生しました。殺されなくて幸いだったとも言えるでしょう。なんせ、殺人事件の発生率は西ヨーロッパの100倍なのですから!
サン・ペドロ・スーラでは、首都のテグシガルパよりも犯罪組織「マラス」の活動が活発で強盗が多発しています。「ホンジュラスにどうしても行かなければならない」・・・そんなあなたは、せめて上述した2都市だけは避けましょう!
治安があまりよろしくない南アフリカの中で、ヨハネスブルグ同様治安が悪いのがケープタウンです。
《続きを読む》ケープタウンは統計上、「アフリカ大陸で最も危険な都市」とも言われています。街は明るくおしゃれなヨーロッパ調の街並みのケープタウン。日中の雰囲気は問題なさそうです。
しかしながら、南アフリカで最も人気のある観光地でありながら、治安の悪い都市でもあるのです。特に、カエリチャやニャンガなどの貧困街での犯罪率は非常に高く危険です。
ちなみに、犯罪の多くは麻薬やギャング絡みのものですが、車上荒らしや侵入盗が殺人や暴力に発展するケースも多いようです。
それとは別に、不十分な行政サービスに対するデモや暴動なども度々発生しています。くれぐれも巻き込まれませんように!
30年前に起きた内戦以前から存在する「死の部隊」により、エルサルバドルでは今も元ゲリラ兵士や非行少年、ホームレスなど社会的に好ましくないと見られる存在が暗殺される事件が続いています。
《続きを読む》エルサルバドルの首都サンサルバトルには多くの貧困層の人々が暮らしており、この貧困層エリアで生まれた非行少年や犯罪者たちはアメリカ・ロサンゼルスに移り住んだりしています。
もちろん、サンサルバトルに残ってギャング団を形成している者もいます。そんな中、最も有名な大規模ギャング団といえばマラ・サルバトルチャ (MS13)とBarrio 18 (M18)です。
彼らは麻薬の密輸やブラックマーケットで銃の不法販売を行ったり、不法入国、殺人の請負、窃盗などを行っているのです。
そして、サンサルバトルの中でも特に危険な地域と言えばソヤパンゴ。ここでは毎年、千人に一人の割合で殺人事件が起きています。背景にはギャング団の抗争があります。
人気のリゾート地は安全ですが、首都のキングストンやモンテゴ・ベイでは凶悪犯罪が多数発生しています。
《続きを読む》というわけで、人気のリゾート地は大丈夫だと思いますが、その周辺を離れての一人旅は非常に危険です。変に目立ってしまい、犯罪者に狙ってくれと言っているようなもの。
そうでなくても、リゾート地の施設内においても、従業員の男がアメリカ人の女性客などに性的暴行を加えるという事件が多数発生しているのですから。
◉ 肌の露出は控えましょう
◉ バッグは必ず斜め掛けにしましょう
◉ 同性愛者を嫌う風潮があるので、同性のカップルは用心して行動しましょう
インドでは、地域によって危険度は異なります。
《続きを読む》
インドといえば「レイプ事件」をイメージする方も多いと思いますが、実はテロ攻撃の危険性も高いのです。ただ、治安は地域によってかなりの違いがあり、ヨガを学びに行く人が多いケララやリシケシュ、その他にもグジャラートやパンジャブ、コルカタなどは比較的安全です。
それ以外の地域ではより注意して行動するようにしましょう。
◉ 夜間には絶対に一人で外を歩かないこと
(同行者がいても性的暴行の被害に遭う危険性が高く、インド国内でも深刻な問題となっています)
◉ 女性が電車に乗る場合は、最高ランクの座席を予約すること
◉ デリーなどの都市部では女性専用車両に乗ること
◉ 宿泊施設では、万一に備え小型のドアストッパーを使用しましょう
(侵入者がいた場合、侵入を遅らせることができ、その間に助けを求めることができます)
メキシコのアカプルコは、以前はアメリカ人の若者がこぞって訪れる人気の観光リゾート地でしたが、今では「殺人の都」と呼ばれるようになっています。
《続きを読む》アカプルコでは、以前のような華やかな賑わいは失われ、ビーチを訪れる観光客は激減。断崖絶壁から海に飛び込むダイバーたちの姿よりも、死体の写真がよく新聞に取り上げられているようです。なんと、アカプルコでは毎日2~6人が殺害されているんだとか。
ここでは住民の多くが「この街は安全でない」と感じているようです。それもそのはず、アカプルコではギャングの抗争が急増しており、かつては春休みを利用して同地を訪れるアメリカ人学生が数万人もいたのですが、現在ではほとんどその姿を見かけることはなくなってしまったといいます。
コロンビアには、犯罪が多発する代表的な街が2つあります。
《続きを読む》一つは、コロンビアで3番目に人口が多い大都市カリ。ここでの犯罪の多くは「マフィア戦争」を中心にしたものです。街中の銃撃戦があることもしばしばで、公共ビルへの爆弾攻撃もあります。そして、殺し屋の人数は推定で2,000人ほどと言われています。
二つめは、人口30万人ほどの小さな町パルミラです。ここはカリから目と鼻の先のところにあるのですが、暴力事件ではカリ以上にひどい場所でもあります。パルミラではゲリラ同士の対立が絶えず、強盗、揺すり、誘拐、殺人、テロなどの犯罪が多発しているのです。
モロッコには、観光において安全な場所とそうでない場所が複雑に混在しているので、一人旅にはちょっと難しい国の一つかもしれません。
《続きを読む》カサブランカなども、場所によっては大丈夫で場所によってはそうではありません。人気の観光地だからといってモロッコの治安を舐めてはいけません。
2011年にはマラケシュのフナ広場で観光客を狙った爆弾事件がありましたし、2012年にもテロ組織の摘発が何件か行われています。2014年には、モロッコ国内のテロ警戒レベルが最高度に引き上げられました。
2017年にはスペインのバルセロナでバンが歩行者に突っ込み13人が死亡するという痛ましい事件が発生しましたが、この背景には過激派組織の新たな戦闘員供給国と目されているモロッコの存在があるのです。
「ガイドブックには安全と書いてあった」と油断してはいけません。確かに、マラケシュやエッサウィラ、シェフシャウエンなどの人通りの多い観光地を歩いていて襲われることはまずないでしょう。ホテルも安全です。
しかしながら、私の知る限り、一人旅に慣れた多くのバックパッカーたちがモロッコで様々な被害に遭っています。高級絨毯を買わされてしまうのは日本でも有名ですよね。
それに近年では、テロ事件が発生する可能性も高くなってきています。また、しつこく物乞いされることも多く、スリやひったくり、路上強盗、押し込み強盗などもけっして珍しくはありません。
特に、女性の場合であれば露出の多い服を着ないこと。夜道をむやみに歩き回らないこと。昼間であってもスラムに入らないこと。
例えば、マラケシュの観光地では夜でも観光客が普通に出歩いています。それでも油断することなく、女性一人歩きは避けるべきでしょう。
その他の注意点は以下の通り ↓
◉ スマホやカメラの窃盗が多発しています
◉ 道端では絶対にお酒を飲んではいけません
◉ モロッコにはたくさんの美談美女がいますが、けっして写真を撮ってはいけません
(イスラム教徒の中には極端に写真を撮られることを嫌う人がいます)
◉ マラケシュのジャマ・エル・フナ広場で猿やヘビを従えている人の写真を撮ると確実にお金を払わされます
エジプトは誰もが知っている世界の観光立国ですね。ピラミッドやスフィンクス、王家の谷など、一度は見ておきたい世界遺産の宝庫です。カイロの街も活気があり、人々も親切で感じの良い雰囲気の街だと思います。ですが・・・
《続きを読む》エジプトは、現在は旅行者にとって最も「危険な国」とも評されています。その理由は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」をはじめ、多数のテロ組織が政府関係者や治安部隊を標的に、公共交通機関や観光地を含めた様々な場所で攻撃を行っているからです。
わざと外国人を狙って観光客を減らし、エジプト国民の生活を追い込み、政府への不満を募らせるという狙いもあるようです。旅行で行った際には、この手の無差別テロや暴動が一番怖いですよね。
それ以外にも、エジプトでの注意点はいくつかあります。
◉ エジプトの男性は非常に攻撃的 (特にマーケットでは注意しましょう)
◉ 女性はアイコンタクトNG。目が合うだけで誘惑していると勘違いされます。サングラスをかけるといいでしょう
◉ 女性が地下鉄を使う場合は女性専用車両に乗りましょう。地上ではタクシーよりもウーバーを使った方がいいでしょう。
コロンビア以上にヤバい国と言えばヴェネズエラでしょう。ヴァレンシア、マトゥリン、カラカスなど、複数の街が「危険な都市」に選ばれています。
《続きを読む》ベネズエラではこの20年間で殺人事件が4倍に増加したと言われています。「世界で最も武器が流通している国」でもあり、国民の2人に1人が武器を持っている計算になります。
そんなベネズエラは殺人事件の発生率も高いのですが、誘拐事件が急増中なのです。
ヴァレンシアの人口は130万人。ヴェネズエラの中でも比較的裕福な街でありながら、暴力事件が後を絶ちません。ヴァレンシアと言えば、元ミス・ベネズエラで女優のモニカ・スピアさんとパートナーの英国人男性が射殺された場所でもあります。
2014年には数々のミスコンで賞を獲得したGenesis Carmonaさんも、ヴァレンシアで行われていた反政府デモに参加し射殺されています。
ヴェネズエラ北部の都市マトゥリンは人口およそ50万人。カリブ海やアメリカ合衆国への移動が容易であることから、マトゥリンは「ドラッグパラダイス」とも呼ばれています。
ヴェネスエラの非効率的で汚染された法律の取り締まりと、力を持つ犯罪組織の存在が相まって、マトゥリンは「危険な都市」に必ずランクインしてきます。
そしてカラカスも 、「危険な都市ランキング」で常に上位にランクインされる都市の一つです。このように、ベネズエラは南米で最も治安の悪い国の一つとされており、年に数回は日本人も拳銃使用の強盗被害に遭っています。
ちなみに、ヴェネズエラで発生する凶悪事件の約20%がカラカス首都圏で発生しているそうです。世界でも有数の極めて危険なエリアです。カラカス首都圏では2011年以降、外国人が被害に遭う誘拐事件が多発しており、今後も外国人が標的とされる可能性が高いといえるでしょう。
カラカスの危険度は、イラク戦争時のバグダッドや現在のシリア情勢よりも危険だとする人もいるほどです。
いかがでしたか?
他にも、様々な地域で
窃盗、武装強盗、特急誘拐(路上・車上で観光客などを拘束し、現金やクレジットカード、携帯電話、車などを奪う強盗)、クレジットカード詐欺などが多発しています。
時に内戦が起こったりテロが発生したりと治安が不安定な地域もたくさんあります。
アフガニスタン、アルバニア、イエメン、イスラエル、ウクライナ、エクアドル、グアテマラ、グルジア、ケニア、コンゴ、シエラレオネ、シリア、ソマリア、チャド、中央アフリカ、トルコ、ニジェール、バハマ、バングラディシュ、フィリピン、ブラジル、ブルンジ、ペルー、ボスニアヘルツェゴビナ、マリ、南スーダン、リトアニアといった国々もそれらの一つ。
なので、渡航前には必ず外務省のHPでチェックしておきましょうね。