世界的に有名な人気観光地の一つ南アフリカ共和国に、「いつかは行ってみたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
国立公園や自然保護区が多く、動物サファリやハイキング、フラワーウォッチ、ホェールウォッチ、ダイビングなど多彩な楽しみ方がある南アフリカは、気候も全体的に温暖で過ごしやすい場所が多いです。
温暖な気候に育まれたワインは美味しいものが多く、ワインランドツアーなども楽しいものです。海岸地方では、美味しい魚介類が有名で、ワインと一緒に食べると格別です。
大自然の美しさを残しつつ、南アフリカは経済的にもアフリカ大陸最大の国…と言われています。
そんな南アフリカの「基本情報」と「グルメ情報」をまとめてみました。次回の旅の参考になれば幸いです。
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◉ 公用語 :多々ありますが、英語もその一つで比較的よく通じます
◉ 首都 :
- プレトリア (行政)
- ケープタウン (立法)
- ブルームフォンテーン (司法)
◉ 最大都市:ヨハネスブルグ
◉ 人口:約5,500万人
◉ 通貨:ランド
◉ 人種:黒人、白人、カラード、アジアといろんな人種がいます。彼らの多種多様な歴史や文化が南アフリカという国をつくっていることから「虹の国」…とも呼ばれています。
かつては有色人種に対する人種差別が行われており、それはアパルトヘイトと呼ばれる1994年までの合法的な政策によるものでした。
しかしながら1994年4月、南アフリカ史上初の全人種参加の総選挙が実施され、ネルソン・マンデラさんが大統領に就任。これによりアパルトヘイトが廃止されたのです。
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南アフリカは、「世界最悪の治安」で「外を歩けば強盗に遭う」…とも言われていたりしますので、旅行で行くのはちょっと・・・不安になりますよね?実際のところどうなのでしょうか。
実は、2010年のW杯サッカー開催を機に、安全面はかなり改善されてきており、犯罪多発地域には防犯カメラが設置されています。
ショッピングセンターができ、道路も広くなり、中心部の街並みはきれいの一言!つまり、多くの日本人が思い描いているマイナスのイメージとは異なり、きっと驚くほどに「素敵」と感じると思います。空港やショッピングセンター内には多くの警備員が巡回しているため、比較的安全です。
ただし、最大都市のヨハネスブルグはちょっと危険なので気をつけましょう。ケープタウンは人気観光地ということもあって、南アフリカの中では比較的治安が良いとされています。
それでも、(治安が良いとされている町の中でも) 一部の地域は現地人でも近付かないような危険なエリアがあります。外を歩く際には強盗などの被害に遭わないための配慮が必要だということは忘れないでください。
様々な面で多彩な国「南アフリカ」は、食文化も多種多様!この国の郷土料理は、まさに文化の融合によって生まれたと言っても過言ではないでしょう。そんな料理のいくつかをここで紹介したいと思います。
🔴 イミフィノ・パティ
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南アフリカでよく食べられている揚げ物です。イミフィノは野菜という意味。パイの中に緑色の野菜を入れて揚げた物をイミフィノ・パティと呼びます。一般的にはほうれん草やテーブルビートなどが入っていることが多いです。
🔴 ウォーターブロメジエブレディ
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主に羊の肉とじゃがいも、たまねぎ、塩コショウ、ガーリック、そして南アフリカで育つレースソウの小さな花の部分が入っています。料理と一緒に白いご飯が出てくるのが一般的です。
🔴 キャッサバ
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キャッサバとは熱帯気候で育つ木のことで、実の部分はサツマイモのような形をしていて様々な料理に使われています。南アフリカではよく、キャッサバを細かくして、フライパンのようなもので焼いて主食として食べます。中にチーズやヨーグルトなどが入っていることもあります。
🔴 シェパーズパイ
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南アフリカ定番の家庭料理です。とうもろこし・マッシュポテト・牛ひき肉などが入ったものをオーブンで焼いた、グラタンのようなラザニアのような料理です。どちらかと言えばレストランよりも家庭でよく食べられています。
🔴 ジョロフ・ライス
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肉・魚・野菜などを炒めて煮込み、その煮汁でご飯を炊いた人気の料理です。トマト、玉ねぎ、スパイス、ガーリックなどが入っているので、味がしっかりしていてとても美味しいです。よく揚げたバナナと一緒に出てくることが多いです。
🔴 パップ
《続きを読む》 主に黒人が主食として食べているパップは、トウモロコシの粉を練り上げて作られるシンプルな食べ物です。見た目はちょっとお餅に似ているかもしれません。
この付け合わせのおかずとして登場するのは野菜・肉・グレービー(ソースのこと)などです。他にも、揚げ魚や内臓系、地域によっては昆虫などを食べたりもします。
🔴 バニーチャオ
《続きを読む》 南アフリカ(特にダーバン地方)を代表するファーストフードの一つです。繰り抜いたパンの中にカレーが入っている、カレーパンみたいなものです。
アパルトヘイト時代に、レストランへの入店を禁じられていたインド系南アフリカ人が作ったテイクアウェイ料理なんです。とってもリーズナブルでボリューム満点ですよ!
🔴 フェトクック
《続きを読む》 これは南アフリカ流のドーナッツです。特に、オランダから南アフリカに来た白人層がよく食べる料理として知られています。ちなみにVetkoek (フェトクック) はオランダ語で「太めのクッキー」という意味です。
写真のように中に具材 (痛めたひき肉など) が入っているものもありますが、一般的には日本のドーナッツのような感じで、ジャムやハチミツと一緒に食べることが多いそうです。
🔴 ボーアウォース
《続きを読む》 南アフリカ人はブライと呼ばれるバーベキューが大好きです。そのブライでかかせないモノと言えば「ボーアウォース」。これはスパイスの効いた (写真のような) 長〜いソーセージのこと。なんと、長いものは1m以上もあります。
ビーフが一般的ですが、チキンやラム、ポークなんかもあります。しかもスーパーで安くで売っているんです。これをパンに挟んで玉ねぎを乗せて食べる南アフリカ流のホットドッグはボーリロールと呼ばれ、定番のファーストフードとなっています。
🔴 ポイキ
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南アフリカの代表的な料理と言えばこの『ポイキ』。ポイキ無しで南アフリカは語れません。鉄鍋 (ポイキ鍋) は各家庭に必ずあります。この大きな鍋にたくさんの野菜・肉・ワインなどを入れて長時間煮込んだ料理 (シチュー) が『ポイキ』なんです。是非一度ご賞味あれ!
🔴 ボボティ
《続きを読む》 17世紀にオランダ東インド会社の貿易の中継地点であったケープタウンにはアジアから様々な香辛料が運ばれてきました。そんな中生まれたのがこの料理。今では南アフリカの伝統的な食べ物となっています。
ミンチ肉にナツメグ、ターメリック、シナモンなどのスパイスを加えて混ぜ合わせ、アーモンドと卵の黄身をかけオーブンで焼いたものです。とっても美味しいですよ!
いかがでしたか?
日本ではなかなか食べる機会のない食べ物が多いですし、実に美味しそうですよね!
ほかにも、オランダ生まれのデザート「ミルク・タルト」や甘いシロップで漬け込んだドーナッツ「コークシスターズ」などなど、南アフリカの郷土料理には長〜い歴史が詰まっています。
南アフリカには黒人文化だけでなく、ヨーロッパやアジアの文化も多く入ってきているのでいろんな料理を食べることができます。南アフリカへ行ったら、ぜひ本場の味を召し上がってみてくださいね。