ソマリア海賊の莫大な収入 (身代金) とその撃退法

映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズやアニメ「ワンピース」など、世界的に「海賊」は人気であり常に注目を集める存在ではありますが、普通に暮らしていると、「海賊」に遭遇することなどまずありません。

しかしながら世界には、確かに「海賊」がいるのです!

 

2016年、、、アフリカ東部のセイシェル沖で海賊に船を乗っ取られ人質にされていた船員26人が、約5年ぶりに解放されたというニュースが流れました!

これは、解放交渉を仲介していた海賊問題対策の非営利組織(NPO)OBPの関係者が明らかにしたものです。

 

OBPによれば、

「2012年3月に、オマーン船籍の漁船が乗っ取られ、乗員29人のうち1人は襲撃を受けた際に死亡、2人は拘束されている間に病死」したそうです。

(人質は全員が男性で、カンボジア、中国、インドネシア、フィリピン、台湾、ベトナムの国籍でした)

 

ただOBPは、「身代金が支払われたのかどうか」などの人質解放の詳しい条件については明らかにしていません。

(解放された26人は全員が栄養失調状態にあるそうです)

 

 

 

海賊とは…

 

海賊とは、島谷沿岸を根拠地として、武装した船舶で武力を用い、航行中の船舶や沿岸部の町から金品などを奪う組織のこと。つまりは盗賊です。近年では、身代金目的で人質をとり、大金を荒稼ぎする傾向にあります。イスラム国 (IS) のようなものですね。

そして、実在した史上最強の海賊といえば「黒ひげ」(本名;ティーチ) があまりにも有名です。「パイレーツ・オブ・カリビアン」や「ワンピース」、ディズニーのアトラクション、おもちゃの「黒ひげ危機一髪」にも使われています。

 

ちなみにこの「黒ひげ」ティーチは、1716〜1718年頃にカリブ海や大西洋の沿岸を荒らしまくっていたそうです。残忍 & 凶暴な大男で、『英国海賊史』には「どんなに想像力を働かせても、あれより恐ろしい地獄の怒りの姿を思い浮かべることはできない」と記されているほどです。

 

 

 

海賊による経済的打撃…

ソマリア沖ではあいも変わらず船舶の乗っ取り事件が横行しており、人質解放のために多額の身代金が支払われている…ということですが、確かに、ここ数年でみてみると、海賊事件は減ってきているようです。

ただ、そうは言っても海賊を撲滅できてはおらず、様々な経済的打撃を被っています。国連が2013年にまとめた報告書によりますと、(「海賊」のせいで) 貿易にかかるコストが上がり、世界経済への影響はなんと年間180億ドルの損失。さらに、海賊が現れる海域での海運活動は減退し、周辺国の観光収入は激減しているとか。

 

 

 

絞首刑にされた海賊?小学校校庭から人骨出土

 

これも2016年度のニュースなのですが、 英スコットランドにある小学校の校庭から、16~17世紀頃のものと思われる、処刑された海賊 (50代男性) の可能性が高い人骨が出土したそうです。

この場所にはかつて (600年ほど前)、埠頭(ふとう)近くに絞首台があり、海賊などの犯罪者や魔女とされた人などの処刑が行われていたといいます。

 

この人骨が海辺の絞首台付近で見つかったこと、地面の浅い場所に埋葬されていたこと、墓標が立てられていなかったことなどから、「公開処刑された海賊に違いない」と専門家は指摘しています。

その後、科学捜査の専門家が考古学機関と連携し、出土した頭蓋骨から男性の顔面を復元。これを教材として、同校の児童のために特別授業を行い、遺骨を科学的に分析する方法について子どもたちに学んでもらう予定だといいます。

 

 

 

ソマリア海賊らの稼ぎは400億円!使途は麻薬・売春・不動産に

 

アフリカの東部、ソマリアの沿岸海域などで多発する海賊が過去8年間で稼いだ (人質の身代金で得た金) はおよそ400億円と言われています。

そして、その多くは麻薬、買春、不動産などに費やされているのです。

 

この8年の間に、ソマリアをはじめとするアフリカ地域の沖合でおよそ180隻が乗っ取られ、このうち85%が身代金を払っているのです。

報告書によれば、身代金の30〜50%は海賊に活動資金を渡す人物が手にするそうで。。。海賊にもパトロンがいるのでしょうか。

 

ちなみに、末端の海賊の報酬は1隻当たり3〜8万ドルが相場なんだとか。さらに、標的の船舶に乗り込み武器を使用する役目の海賊には1万ドルのボーナス金が出されるといいます。

逆に、命令に背いたり、乗っ取った船舶乗員を虐待したり、犯行の途中で居眠りするようなミスを犯した海賊には罰金が科せられます。

 

犯行に必要な食事、飲み物などの経費は海賊の資金提供者 (パトロン) が支払い、最終的には身代金から差し引かれることになっています。

乗っ取った船舶が運ばれる港では、コック、売春斡旋(あっせん)業者、弁護士や民兵組織も身代金の恩恵にあずかります。ある報告書によれば、ソマリアのアルカイダ系過激派シャバブの支配地域で活動する海賊は、寄港を許してもらう「開発税」を払っているそうです。

 

そして、資金提供者 (パトロン あるいは ボス) は、ゲットした身代金を国境を超えて密輸し、資金洗浄したり電信送金を通じて有効に動かしているのです。

他の犯罪活動の資金となったり、人身売買や民兵組織への融資としても使われたり・・・

 

海賊行為は2011年以降減少しているとも言われていますが、世界経済への悪影響はあまり改善されてはいません。

 

 

 

ブリトニー・スピアーズの曲で海賊退治?

 

 
数年前、あるイギリス人の海軍将校がこんなことを言っていました。

「近年、海賊被害の発生件数が減少傾向にあるのは、アメリカの人気歌手ブリトニー・スピアーズらの曲を大音量で、接近する海賊船に聞かせているからだ。」

 
ある専門家はこう述べています。

「確かに、同じ曲を繰り返し聞かせる方法は尋問の1つの手段として長年用いられていますしねー。」

 

さらに、国際人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは、

「アフガニスタンの首都カブールの刑務所の服役者は、20日間にわたりアメリカの人気ラッパー、エミネムの曲を聞かされ続けた」ことを証言しています。

 

この方法を利用すれば、例えば、あなたのお家にやって来る苦手な友人などを撃退することも可能かもしれませんね。
 

 

 

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