パクリビジネスで世界的大成功を収めている中国ブランド「MINISO」について



中国は、世界中から数多くの商品をパクリまくったり特許を侵害して申請しまくったりと、著作権違反が半端ない国の一つです。

そんな中、商魂たくましく利益をあげ続けているビジネスがあります。

 

MINISO (メイソウ)

「名創優品」(メイソウ)は、日本企業の「ユニクロ」「ダイソー」「無印良品」から良い所取りをしている (パクっている) 中国の会社です (MINISO:雑貨インテリアショップ)。数年前 (2013年) から世界中に旋風を巻き起こしており、見事なまでのコラボを成功させ、恐ろしい勢いでその勢力を拡大していっています (日本にも数店舗あり)。

しかもこの会社、中国の会社でありながら商品のパッケージに「Designed by Japan」と銘打たれ、店内のいたるところに「FROM JAPAN TO THE WORLD」とデカデカとコピーを掲げているのです。今や80か国に3,600もの店舗を展開しています。

 

 

中南米でも大人気

ちなみにこの会社、東京・銀座でも会社登記がなされており、日本人がチーフデザイナーを務めているため「From Japan」を唱っているのでしょう。メイド・イン・ジャパンの信頼度は抜群ですからね。

そうしたこともあってか、MINISOは「中国生まれ」ではなく「ジャパンブランド」として中南米で店舗を拡大し続けているのです。恐るべきは、「ユニクロ」「ダイソー」「無印良品」以上の勢いで世界市場を押さえまくっていること。もしもあなたがメキシコやコロンビアなどに旅行に行ったら、ほぼ間違いなく「MINISO」の看板を見ることになるでしょう。

 

 

侵略エリアが広い

ホーチミンにも出店!

「ユニクロ」「ダイソー」「無印良品」は、それぞれ世界20〜30カ国 (主にアジア) に店舗を展開しているのに対し、「名創優品」(メイソウ) は世界80カ国に展開しています。しかも、海外進出を始めてわずか3年でこの状況なのです。

驚くべきことに、小さな経済規模の国 (ウクライナ、ジョージア、ミャンマーなど) にも進出しているのです。そんな名創優品は、「2022年までに100カ国、1万店舗を展開する」と公言しています。そして、商品のクオリティやデザインはそんなに悪くありません (ロゴは完全にユニクロのパクリなのですが)。

パッケージの裏側には日本語の説明書きが書かれていたりしますし、何も知らない外国人からすれば、「これは洗練された日本ブランドだ」と思うことでしょう。

 

 

おわりに

価格帯がほぼ同じなのであれば、より洗練されたオシャレな商品を購入したいと考えるのが消費者心理の常です。メキシコやコロンビアの消費者がMINISOに殺到しているのも納得できます。

ただし、現地の人は誰もMINISOが (日本の会社ではなく) 中国企業だということを知りません。「日本」を全面に押し出して成功している「名創優品」。これって本当に良いことなのでしょうか?