アジアで「労働環境が酷い国」は韓国と○○?

日本人は勤勉で仕事熱心です。ときに「過労死」がニュースの話題となり、外国人からは「日本人は働きすぎだ」と揶揄されたりしています。

 

「なんて国だっ!」

「この国の労働環境はいったいどうなっているんだ!」

 

なんて思ってしまうこともしばしばですが、実は、世界にはもっと悲惨な国があるんです!

2013年頃に実施されたある調査では、「労働環境が過酷な国ワースト10」と題して以下のような結果が発表されています。

 


 

10位;スロバキア  (年間平均就労時間  1749時間、平均年収約200万円)

9位;日本 (年間平均就労時間  1765時間、平均年収約360万円)

8位 ; ハンガリー (年間平均就労時間  1797時間、平均年収約200万円)

7位;アメリカ (年間平均就労時間  1798時間、平均年収約560万円)

6位;ポーランド (年間平均就労時間  1893時間、平均年収約240万円)

 

5位;ロシア (年間平均就労時間  2002時間、平均年収約160万円)

4位;エストニア (年間平均就労時間  2021時間、平均年収約180万円)

3位;韓国 (年間平均就労時間  2092時間、平均年収約360万円)

2位;チリ (年間平均就労時間  2102時間、平均年収約160万円)

1位;メキシコ (年間平均就労時間  2317時間、平均年収約100万円)

 


 

ただ、この調査にはアフリカやアジア諸国などの発展途上国が調査対象国として含まれていないようです。

 

 

世界の長時間労働の事情

 

OECDがまとめた2015年の統計によりますと、日本における就業者1人あたりの年間実労働時間は1719時間となっています。ランキングでは38カ国中11位。

 

年間250日働いたとして、1日6.9時間?

ん?意外と少ないのでは?と思われるかもしれませんが、これはパートタイム労働者も含んでいるからです。

 

一方で、世界の年間実労働時間は1749時間。(パートタイム労働者も含んでいるため)(統計上は) 日本は世界の平均以下の労働時間と考えられているようです。

ちなみに、このOECDの調査では、

 

ワースト1位;南アフリカ  (2209時間)

ワースト2位;メキシコ    (2142時間)

ワースト3位;韓国  (2114時間)

 

そして、最も労働環境が良いと評価されたのはドイツで (1368時間、1日5.5時間) の計算です。

 

 

 

さてここで、上述した「世界基準」から一旦離れて考えてみることにしましょう。

日本では一般的に、週49時間以上働いている人を「長時間労働者」 と呼んでいるようです。これからすると、20%以上、5人に1人は「長時間労働者」となるのです。

 

私自身、前職では当たり前のように週に60時間以上は働いていたので余裕で「長時間労働者」だったことになります。

いや、周囲を見回してみると、地方公務員や会社の事務職、パートタイム労働者の人たちを除くと、その多くは皆「長時間労働者」だったように思えます。

 

そもそも、私はこんなアンケート調査を一度も受けたことはありませんし、残業代は「みなし残業」として一律月に3万円という形で支払われていましたので、タイムカードのようなものは存在せず、労働時間は特に報告もされていなかったのです。

これでは、労働時間の把握なんてできているわけないですよね。

 

少し話が逸れてしまいましたが、先ほどの「長時間労働」を単純に数字で比較してみると

  • 日本・・・21.3%
  • アメリカ・・・16.6%
  • イギリス・・・12.5%
  • ドイツ・・・6.1%
  • フランス・・・4.6%

 

欧米諸国は軒並み良いですね〜。

 

 

 

別の調査でみる「労働環境のひどい国」とは…

さて、

別の調査機関が調べた「労働環境のひどい国」をざっとみてみましょう。

カタール、アラブ首長国連邦、エジプト、フィリピン、コロンビア、カザフスタン、韓国、グアテマラ、トルコ、バングラディシュ。

この10か国が選出されました。

 

どの国も、「人権」「労働条件を交渉できる権利」「ストライキの権利」「権利保護のための適正な手続きを実行する組織を結成する権利」などの項目で深刻な問題を抱えています。

そして、例えばこのワースト・ランキングにコロンビアがランクインした背景には「企業による労働組合員への脅迫」「解雇」、最悪の場合「殺人」などが頻発しているからなのです。ちょっと次元の違う話になっていますね。

 

そして、コロンビアでは交通費を含む最低賃金が約3万円ほどと、とても生活していけるレベルではないのです (2017年度時点において)。

 

月収1万円以下というのが珍しくないバングラディシュ、インド、ミャンマーなどのアジアの新興国と比較するとコロンビアの賃金は高いと言えるかもしれませんが、、、

コロンビアは新興国の中では先進国に近いレベルにまでインフラや生活レベルが発展しています。さほど安くない物価のことを考えた場合、この最低賃金は非常に安い…と言わざるを得ません。

 

 

もしもあなたがコロンビアで生活していたとして、家賃1万5000円(安いアパートで)、食費1万円(自炊でなんとか可能)。

1人暮らしで生活していくのに、少なくとも2万5000円は必要です。他にも水道光熱費・通信費・雑費などなどかかってきますので、コロンビアで、最低賃金の3万円で暮らしていくのはまずまず不可能だと思いませんか?

このような国と比較すれば、日本の労働環境はマシな方…だと言えるのかもしれませんね。

 

 

おわりに

当然のことではありますが、労働者の持つ教育、スキル、職業などによって「賃金格差」はどうしても出てきてしまいます。

日本でも、例えば大卒・大学院卒の平均月収は25~29歳で約26万円、高卒だと約22万円といったように。

 

そして近年、「セクハラ」「パワハラ」「過労死」といった問題は相変わらず指摘され続けていますし、「長時間労働」を強いるブラック企業も未だ存在し続けています。

それでも、より新しく自由な働き方への移行を目指す「ワークスタイル変革」に取り組む企業は国内でも増えつつあります。

 

ただ、労働環境は国が変われば事情も大きく変わるもの。「世界で最も労働環境が酷い国」にランクインした国々には、早く汚名返上できるよう、新たな施策を期待したいものですね。

世界中の Labor Environment 、Working Environment  (労働環境)が改善されますように!!!

 

 

 

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