なぜ台湾人には親日家が多いのでしょうか。その理由は様々でしょうが、歴史的視点から考えると、「日本統治時代」に好意をもってもらったことにあるでしょう。1895〜1945年の約50年間、中国は敗戦のため日本に台湾を渡しました。台湾ではこの間の日本に対する不満や否定的な意見をあまり聞きません。
なぜなら、日本は台湾に様々な貢献をしてきたからです。「鉄道」「道路」「港」「ダム」などを建設し、台湾経済の発展に大きく貢献したのです。お米を美味しく改良し、台湾の農業発展にも大きく貢献しました。以上のようなことから、日本に対して良い印象を持っている台湾人は多いのです。

こうした歴史を踏まえて、現代の台湾人にとって「日本の魅力」とはいったい何なのでしょうか。
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台湾人が日本文化と触れ合うきっかけは、テレビなどのメディアが多いようです。台湾には複数の「日本チャンネル」がありますので、日本の番組やドラマを観ることができます。アニメや音楽も人気で、子供たちは中国語版の「ドラえもん」や「ちびまるこちゃん」などを観ています。
また、「日本人は礼儀正しく細やかな気配りができる」「お店の店員はいつも親切に対応してくれる」といったホスピタリティの高さにも好感を持ってくれています。
日台ビッグカップル誕生!林志玲 (リンチーリン) とEXILEのAKIRA (アキラ)台湾の人たちは、日本人以上に日本のエンタメに詳しいのかもしれません。
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2019年、EXILEのAKIRA (アキラ) さん(38歳) と台湾の女優リン・チーリンさん (44歳) が台湾で結婚式を挙げて話題となりました。大女優でモテモテのリン・チーリンさんがついに結婚!…ということで、「なぜAKIRAと?」と悲しみの声も多かったようです (笑)。その背景には、「彼女自身も親日家」であったことや「日本語を勉強していたこと」、「日本のドラマに出演したこともある」ことなどが挙げられます。AKIRAさんとは日本の舞台で共演し、愛が育まれていったのでしょう。
他にも、阿部寛・木村拓哉といった俳優や、イチロー・大谷翔平といったプロ野球選手などはとても有名です。また、台湾で活動している大谷主水 (もんど) さんや台湾の農民のためにダムを建設した八田與一 (よいち) さんなどもよく知られています。八田さんは「台湾農業の父」と呼ばれています。
「台湾の田中みな実」と称され写真集がバカ売れしている元卓球選手の福原愛さんと旦那の江宏傑さん 《続きを読む》
夫が台湾人ということもあって、福原愛さんの台湾での知名度は絶大なものがあります。この夫婦は日台友好大使夫婦といっても過言ではありませんね。いつまでもお幸せに!また、父親が日本人・母親が台湾人の渡辺直美さんも人気です。台湾・新北市で生まれた渡辺さんですが、幼少期に両親が離婚しており、母親と茨城県に移住して台湾と日本を行き来する生活をしていました。 母親は日本語が話せなかったため中国語だったそうです。 一方直美さんは中国語を話せず、聞いて理解はできるレベルだそうです。
他にも、安室奈美恵さんや新垣結衣さん、北川景子さん、深田恭子さん、石原さとみさん、綾瀬はるかさん、上戸彩さん、広末涼子さん、松たか子さん、蒼井優さん、柴咲コウさんなども人気です。
中華圏で人気急上昇!女優でモデルの三吉彩花さんは、台湾人人気アーティストのミュージックビデオ出演を機に中華圏で人気を集めるようになりました。
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アジアで爆発的な人気を誇る台湾のアーティスト、ジェイ・チョウ (周杰倫) のMVをきっかけに、三吉さんは一躍大注目の存在となりました。化粧品会社などからの問い合わせ・オファーが殺到しており、対応に追われているといいます。ちなみにこのMVは日本旅行ブームの火付け役になったとも言われています。ジェイ・チョウさんのファンのみならず、日本の有名観光地に行き尽くしたリピーター訪日客や、他人とは一味違った旅行体験をしたい若者の心を鷲掴みにしました。
三吉彩花さん演じる女性がアルバイトをしている原宿の台湾発チーズティー専門店「machi machi(マチマチ)」、チラシ配りをする赤羽橋駅、その後ろに見える東京タワー、電車が通る線路の横で自転車を走らせる自由が丘、渡邊圭祐さん演じる男性とデートする谷中銀座や高円寺純情商店街、女性が恋人にカメラを買う銀座のカツミ堂写真機店、2人が別れる墨田区のタワービュー通り、その後ろに見えるスカイツリーなどのロケ地はすぐに調べられ、日本旅行の候補地となったようです。
フジテレビ社員から台湾のアイドルになったYoutuberの「三原慧悟」「台湾でもっとも有名な日本人」と言えば現在は彼なのかもしれません。
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日本人にとっては「誰?」といった存在ですが、台湾ではなかなかな人気のようです。

かつて流行語になった「哈日族 (日本大好き)」な若い女性たちがこぞってジャニーズタレントなどに熱を上げているようです。
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1位:嵐
2位:RADWIMPS (映画「君の名は」の主題歌で人気に)
3位:ONE OK ROCK
4位:KinKi Kids
5位:V6
6位:Hey!Say!JUMP
7位:KAT-TUN
8位:TOKIO
9位:ポルノグラフィティ
10位:flumpool
ポルノグラフィティとflumpoolは台湾が誇る人気ロックバンド・Mayday (メイデイ)との関わりが深く、知名度があるようです。
左から蓮舫、田中千絵、中孝介、ファン・イーチェン近年、台湾では俳優や音楽家など日本人アーティストの活躍が目立っています。
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たとえば、台湾映画史上最大のヒット作となった『海角七号』(2008年) の主演、田中千絵さんもその1人。もともと日本で俳優として活動していたのですが、2007年に台湾へ留学し、流暢な中国語を身に付けていたこともあって監督の目に留まったということです。そして、一躍時の人となってしまいました。他にも・・・
氏名 | 分野 | 代表作など |
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田中千絵 | 俳優 | 映画『海角七号』、『變身』 |
北村豊晴 | 映画監督、俳優 | 映画『愛你一萬年』、『阿嬤的夢中情人』 |
蔭山征彦 | 俳優 | 映画『海角七号』、テレビドラマ『痞子英雄(邦題:ブラック&ホワイト)』 |
米七偶(本名:林田充知夫) | 俳優 | 映画『セデック・パレ』、周傑倫(ジェイ・チョウ)「稲香」ミュージックビデオ |
楊思敏(本名:鴇田麻美、日本での芸名:小林麻美) | 俳優、司会 | テレビドラマ『家有日本妻』 |
藤岡靛(DEAN FUJIOKA) | 俳優 | テレビドラマ『轉角*遇到愛(邦題:ホントの恋の見つけかた)』 |
増山裕紀 | 俳優 | 映画『變身』 |
大谷主水 | 俳優、モデル | 映画『變身』 |
Yukiya(大西由希也) | 俳優 | 映画『セデック・バレ』 |
加藤侑紀 | 俳優 | 映画『愛你一萬年』 |
日比野玲 | 俳優、モデル | 映画『セデック・バレ』、『一八九五』 |
小林優美 | 俳優、司会 | テレビ番組『優美的台灣』 |
瀬上剛 | タレント | テレビ番組『瀬上剛in台湾』 |
相馬茜 | タレント、元レースクイーン | |
大久保麻梨子 | モデル、俳優 | テレビドラマ『愛情替聲』 |
葛西健二 | 俳優、お笑いタレント | テレビドラマ『風中緋櫻 霧社事件』 |
ねんど大介 | お笑いタレント | テレビ番組『綜藝大集合』 |
Makiyo | 俳優、歌手、司会 | |
金木義則 | 音楽家 | 金曲奨(台湾最大の音楽祭)音楽総合プロデューサー |
櫻井弘二 | 音楽家 | 張恵妹、蔡依琳(ジョリン・ツァイ)などポップス歌手の楽曲の編曲 |
若池敏弘 | 音楽家 | タブラ奏者 |
金光亮平 | 音楽家 | シタール奏者 |
戸田泰宏 | 音楽家 | ドラマー、台湾ビールCMソング、歌手・楊丞琳(レイニー・ヤン)などの楽曲のドラム演奏 |
馬場克樹 | 音楽家 | 「爸爸辦桌」ボーカル、映画『逆光飛翔』主題歌作曲 |
愛紗(本名:千田麻衣) | 歌手、俳優 | バンド「大嘴巴」ボーカル、テレビ番組『超級星期天』、元Sunday Girls |
麻衣(本名:佐藤麻衣) | 歌手、俳優 | テレビドラマ『流星雨之美作篇』、『超級星期天』、元Sunday Girls |
青木由香 | 作家、司会者 | 著書『奇怪ね』、テレビ番組・ブログ『台湾一人観光局』 |
木下諄一 | 作家 | 著書『蒲公英之絮』、『隨筆台灣日子』 |
吉岡桃太郎 | 作家 | 著書『台灣囝婿之桃太郎哈台記』 |
片倉佳史 | 作家 | 著書『台湾に生きている「日本」』、『台灣日治時代遺跡』 |
熊谷俊之 | 写真家 | 写真展『Time for Taiwan』 |
台湾の10頭身女優 Teresa (特蕾沙) さんTeresa (特蕾沙)さんは台北在住の女優さんで、中華圏を中心に徐々に人気者になってきています。
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中国語・台湾語・日本語・英語を話すことができ、音楽・ダンス・芝居・ファッションショーといったマルチな才能を遺憾なく発揮しています。抜群なスタイルと気さくな話し方で中性的な気質も人気の背景にあるのかもしれません。男性からも女性からも支持を集めています。そんな彼女は、日本を紹介する中華圏人気旅番組最新シリーズ「周遊JAPAN」のレポーターを勤め、台湾と日本の架け橋となっています。日本ではホリプロに所属し、2019年に歌手として日本でもデビューを果たしました。
彼女が初めて日本に来たのは20歳くらいの時。日本が好きで、ひとりでもいろいろなところに行ったそうです。初めて日本で仕事をした時は日本語が喋れなかったそうですが、日本人でも取るのが難しい「日本語検定2級」を取得しています。