世界を舞台に転職・退職を繰り返す生き方のススメ



日本経済の成長の鍵は「雇用の流動化」にあります。

そういった意味では、外国人労働者を自然な形で日本国内に招き入れつつ、日本人も積極的に国際市場に打って出ないといけません。

良い新陳代謝を続けなければ、日本国自体の成長は滞ってしまうのです。

 

 

 

定年退職後の余生に夢や希望はないことを心して…

今、多くの大企業の定年は、形式的には65歳ですが、実質的には60歳で退職することが想定されています。

60歳以降の再雇用時には、給料は半分以下に…

(4分の1に大幅減額なんてことも十分あり得ます)

 

会社側の本音としては、「使えなくなった社員は早く追い出したい」のです。本当にそんな切り捨てられ方をしてしまった場合、あなたの定年後の人生は明るいものだと言えるでしょうか。

まず、未来に「終身雇用制は存在しない」と考えておきましょう。

 

 

 

50歳を目処に転職・起業のススメ

世界を舞台に転職・退職を繰り返す生き方のススメ

50歳時点での日本人の平均余命は男性で32歳、女性で38歳ほどあります。

平均寿命と健康寿命のことも考えると…

まだまだ元気な50歳のうちに、第二の人生に向け動き出したらどうかと思うわけです。

 

もちろん、今の仕事にやり甲斐を感じ、定年まで全うしたいと考えている方はここから先は読まなくても結構です。今の仕事を精一杯頑張りましょう。

 

ただ、もしあなたが「本当はもっとこんなことがしたい」「夢があるんだ」「老後も生き生きと働き続けていたい」と考えているようであれば、今のうちから自発的に、転職も検討してみましょう。

 

なんといっても定年退職後の余生は長いのですから。やりたい仕事に全力を注ぐ第二の人生を歩んでいきたいではありませんか。

起業、大いに結構です。

 

 

 

老後を年金と蓄えた資産だけで暮らせる人は少ないという現実

経済的に、60歳で仕事を辞めてから、25年間も何もしないで暮らしていける人は非常に少ないのが現実です。

仮にそんなことが出来たとしても、夫がずっと家にいる事を妻は耐えられるでしょうか?真面目な話、これはシニア世代でよく語られている大事なことなのです。

 

そもそも、心身の健康のためにも、散歩したりジムで運動するよりも、適切な負荷のかかる仕事を続ける方が良いのです。

さらに、万が一「年金制度が破綻」した場合であっても、元気に生き生きと働き続けていられれば何の問題もありません。

 

というわけで、

いろんな意味で、好きな仕事を続けていられる人生が幸せなのは間違いありません。

 

 

 

中堅世代の方であっても積極的に転職を!

世界を舞台に転職・退職を繰り返す生き方のススメ

「生き甲斐」に重きを置いて自分に正直に生きていくのであれば、多くの企業で採られている早期退職を奨励する制度を利用して、40〜50代で退職 ⇨ 転職するのも一つの選択肢です。

子供が自立し始め、今の会社を辞めることのリスクが低くなっているのであればなおさらです。

 

小池百合子東京都知事も、リスクを負いながら衆議院議員から都知事へと「転職」しました。

これからの時代、いつまでも一つの会社に依存し続けてはならないのです。自分の人生は自分で作り上げていく!そんな気概が必要なのではないでしょうか。

 

 

 

「雇用の流動性」が生み出す経済へのメリット

世界を舞台に転職・退職を繰り返す生き方のススメ

例えば、「雇用流動性」の高いアメリカの賃金・雇用システムは、解雇を容易にできるよう出来ています。

そのため、優秀な人材はベンチャー企業に流れたり、自身で起業したりするケースが多いのです。こうした流動性の結果、市場全体は活気を帯び、ワイルドで元気な世界となっていくわけです。

 

一方、日本の雇用・賃金システムは、解雇が困難な代わりに、賃金カットは割と受け入れられやすいのです。

さらに、日本企業には既存部門の収益力が伸びず、新規分野の成長性も低いという特徴があります。

 

結果として、欧米諸国に比べ失業率は低いものの、収益性も成長性も停滞したまま、になってしまっているのです。

 

つまり、これからの社会は、日本においても雇用に流動性が求められているのです。

 

 

 

高福祉・高成長を両立させたデンマークの場合

高福祉・高成長の国デンマークと特徴

(1)流動性の高い労働市場
(2)手厚い失業保険
(3)失業者に対する積極的な職業訓練

といった特徴が挙げられます。

 

失業者に対する職業訓練では、座学だけでなく、企業の協力を得て現場でのOJTも取り入れられています。

また、様々な職種の資格を多用なレベルで認定しているため、転職しやすくなっているのも一つの特徴です。

 

これらの結果、新規事業は成長しやすく、国全体の経済成長も高いのです。この好調な経済が高福祉を支える経済的原資を産み出し、好循環となっているわけなんです。

日本も見習いたいものですね。

 

 

 

日本人は働き方を変えるべき時

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現代は産業の成長スピードが速く、どんな成長産業であっても10年もすれば衰退産業になってしまいます。

このため、今後も「終身雇用制度」にこだわり続けていくと、日本は国際競争に敗れ、経済は成長していけず…

 

今、

日本人は、働き方を根本から変えていかなければならない時だと思うのです。

 

日本独自の、日本の強みとも思われた「終身雇用制度」は今、雇用の流動性を拒み、経済の成長に待ったをかけている状態…

であれば、若者もシニアも関係なく、「転職」により雇用の流動性を活発化していく必要があるのです。

 

 

 

ベンチャー企業で活躍するシニアたち

例えば今、ベンチャー企業が成功して上場準備段階になった頃に、大企業で豊富な経験を持つシニアたちが転入し、活躍しています。

(海外でも、です)

 

短期間のうちに成長してきた若い企業は、どうしても内部統制や管理体制が弱いので、組織運営のノウハウを持ったシニアの存在が重宝されているのです。

また、その業界で長い経験と人脈を持つシニアたちは、営業でも十分活躍していけます。

 

アジアなどの海外企業で働くのであれば、日本人ならではの強みを十分に生かして働くことだってできるのです。

とても素敵な生き方だし、やりがいのある人生だとは思いませんか?

 

日本を良い方向に変えていくためにも、今、流動性が必要とされています。

 

転職 ⇨ 転職 ⇨ 転職…

いいではありませんか。

 

勇気を持って、

先頭に立ち、

やりたいことに果敢に挑戦していってもらいたいものです。