あまり多くの人がウキウキ気分で訪れることのない中東。その中で特に観光名所の多いイスラエル。「中東」「イスラエル」と聞くと「怖い」「危険」といったイメージがあるかもしれませんねー。
しかしながら、実際に訪れてみると魅力いっぱいの国なんです!宗教と歴史が深く混ざり合い、日本には絶対にない独特の雰囲気。さらには親切な人々。
そんな「興味はあるけど怖い気もする」イスラエルの基本情報と観光スポットを以下にまとめてみました!
イスラエルの基本情報 ☆

《続きを読む》🔵 物価
イスラエルの物価はけっして安くはありません。日本と同じか、少し高く感じるはずです。イスラエルを代表する大都市、テルアビブのホステルで1泊2,500円~になります。
🔵 治安
まず、立ち入ってはいけないエリアはパレスチナ自治区との境界付近とレバノンとの国境地帯です。
そのほか、エルサレムやティベリア、テルアビブなどは安全です。安心して旅行を楽しむことができるでしょう。それでも、念のため外務省の海外安全情報はチェックしておきましょう。

🔵 気候 & 旅行シーズン
イスラエルはとにかく乾燥しています。保湿クリームやマスクは必ず用意しておきましょう。それと、全体的に降水量が少なく気温が高めなのも特徴と言えます。
夏には気温が40度になることも。一方で、冬は気温が下がるものの日中は汗ばむくらいではあります。
というわけで、どの地域にどんな目的で行くのかにもよりますが、一般的にはエルサレムであれば3〜11月、死海 (エンボケック) であれば3〜4月と10〜11月が旅行のベストシーズンと言えるでしょう。
🔵 その他の基本情報
◉ 通貨・・・新シェケル、USドル
◉ 言語・・・ヘブライ語、英語もOK
◉ 食事・・・イスラエル料理はユダヤ教の戒律に従って作られているため様々な規制があります。その一方で、様々な料理文化を楽しめることも特徴の一つ。中でもオススメなのが毎週金曜日に家族揃って食べるシャバット料理。豪華で、ユダヤ文化を知るには持って来いです。

◉ ビザ・・・90日以内の滞在であれば不要
※ ただし、イスラエルと敵対している国 (イラク、レバノン、リビア、サウジアラビア、スーダン、シリア、イエメン、ソマリア、イランなど) のスタンプやビザがパスポートにある場合は入国審査が厳しくなります。イスラエル後にアラブ諸国を訪問する予定の場合も然り。万が一、スタンプを押されそうになったら「ノースタンプ!」と言いましょう!
人気 & おすすめ観光スポット ☆
イスラエルは歴史的・伝統的・宗教的な建物、場所、自然、人々が多数混在する人気の観光スポットです。世界中から多くの学者や巡礼者などの旅行者が訪れます。
ここでは、そんなイスラエルの「人気 & おすすめ観光スポット」を紹介しておきましょう。

《続きを読む》空路で入国する場合、旅のスタートは首都のテルアビブになります。高層ビルが建ち並びとっても都会!おしゃれなレストランやカフェが並ぶ地区もあり、観光のスタートにはぴったりかもしれませんね。おしゃれな街を散策し、ショッピング & グルメをエンジョイ!週末には青空市場も賑わいます!
ここではまず、イスラエルのB級グルメ “ファラフェル” を食べていただきましょう。これはひよこ豆のコロッケで、ファストフード感覚でピタパンに野菜とポテトとファラフェルを挟んで、ハンバーガーのように食べることができます。かなり高カロリーですが、とっても美味しいので是非!

そしてできれば・・・イスラエルでの食事はレストランではなく人の家にお邪魔して各国の家庭料理を味わいましょう!
シャバットと呼ばれるユダヤ教の休日、毎週金曜日になると、家族みんな揃って祝います。そのためほとんどの飲食店は閉店。。。
そんなとき、あらかじめフレンドリーなイスラエル人と仲良くなっておけば、お呼ばれして “シャバットディナー” (お母さんが腕を振るったフルコース) をいただけるかもしれません (笑)

《続きを読む》エルサレムは首都テルアビブからバスで1時間ほど。隣国ヨルダンとの国境からも行きやすいです。三大宗教であるユダヤ教・イスラム教・キリスト教の聖地(嘆きの壁、岩のドーム、聖墳墓教会)でもあり、旧市街は世界遺産に登録されています。
「こんな狭い地区にこんなにも歴史的な名所がぎっしりと濃縮されているだなんて!」と驚愕せずにはいられません!何度行っても飽きない場所。それがこの旧市街の特徴と言えるでしょう。

かつては城塞都市として知られており、とても古い時代からある宗教都市です。町全体を「歴史的に貴重な遺物なんだぁ」と思いながら散策してみるとワクワクです。人々が熱心に祈る姿を見ながら、あれやこれやと思いを巡らすのも悪くはないでしょう。
案外、ヨーロッパかと見間違うほどに新しくきれいな街並みが広がっています。
◉ イスラエル博物館

ここには世界的に有名な「死海文書」があります。考古学に興味のある人であればとても勉強になる場所で、館内にはメソポタミアとエジプト両文明の影響を受けたエルサレム出土の品々が展示されています。その他にもヨーロッパの美術品から現代アートまで見ることができます。見応え十分なので、興味のある方は見学に半日〜一日かかるかもしれません。
◉ 嘆きの壁

ユダヤ教の人が「西の壁」(Western Wall) と呼んでいる嘆きの壁は、彼らの祈りの場としてとても有名です。壁に向かって女性が右、男性が左と男女別々に祈る姿に、何か衝撃を受ける人も少なくないようです。異文化を感じるためにも、一生に一度は訪問してみたいものですね。
ちなみに、ユダヤ教には超正統派や正統派、伝統派などの違いがあり、それぞれ身に着けているものが異なります。超正統派は大きな黒い帽子に長いヒゲともみあげ、正統派は頭にキッパと呼ばれる小皿のような形の小さい帽子・・・
◉ オリーブ山

エルサレム市街を遠望できるスポットとして知られています。そして、ここはなんと! 「死者が蘇る場所」として聖書に記述されている場所なのです。イエスがこの山でお祈りや説教をして夜を過ごしたとされており、クリスチャンとっては憧れの場所とも言えるでしょう。
◉ 聖墳墓教会 (イエス・キリストの墓)

「イエスが十字架にかけられた場所」に建っているとも言われる聖墳墓教会は、イスラエル観光でも最大の見どころです。巨大な教会内に入ると、イエスの亡骸を安置したとされている細長い石があったり、教会の真ん中にあるドームにはイエスが復活した石のお墓があります。
世界中の巡礼者たちが長蛇の列を作っています。ここはキリスト教の聖地なので、しっかり見学する必要のあるイスラエルの観光スポットではないでしょうか。
◉ ダビデの塔博物館

ダビデの塔はかつて「要塞」としてエルサレムを守るために作られたもの。この博物館ではイスラエルの古代から建国までの歴史を楽しく勉強できます。さらに、塔に登って回りを見渡せば、エルサレム旧市街を眺めることもできます。
夜になると、ライトアップ & プロジェクション・マッピングのショーを満喫できます。
◉ ヤド・ヴァシェム (ホロコースト記念館)

ここは「ヘルツルの丘」の西にある国立記念館です。ホロコーストに関わる図書館や学校、歴史博物館などいろんな施設がある観光スポットで、ナチスによるユダヤ人被害者のインタビュー映像などを見ることもできます。
実際にイスラエルを訪問するチャンスのある方はぜひ、しっかりと「負の歴史」も学んできてくださいね!
◉ 園の墓 (Garden Tomb)

エルサレムの北にある「園の墓」はイギリスのゴードンという軍人さんが発見した場所で、現在はイスラエルの有名な観光スポットの一つになっています。実は「イエスの墓はここではないのか」ということで、この場所がゴルゴタ丘であると確信する人も少なくないようです。また、イエスが復活した場所とも言われているので、聖書の世界を楽しみたいと人にはオススメです。
◉ ゲッセマネ園

新約聖書でエルサレムのオリーブ山の麓にあったという「ゲッセマ園」は、イエスと彼の使徒たちが最後の晩餐の後に祈りを捧げた場所。また、イエスがユダの裏切りにあい捕らえられた場所でもあるようです。
◉ 神殿の丘

エルサレムの旧市街にある「神殿の丘」はユダヤ教とイスラム教の聖地として有名です。そして、この神殿の丘に建っている岩のドームはとても有名なイスラム教のモスク。つまり、ここは二つの宗教にとって最も重要な場所なんです。
◉ シンドラーの墓

あまり知られていませんが、あの有名な映画「シンドラーのリスト」のシンドラーの墓がここエルサレムに実在します。

《続きを読む》世界遺産のバハーイー庭園と黄金のドームはとても珍しい観光スポットで、実は新宗教であるバハイ教の聖地なんです。中央には開祖バーブを祀る廟があります。その美しさは一見の価値があります。「天国にいるようだ!」と言う人もいるくらいです。

《続きを読む》「マサダ」とはヘブライの言葉で「要塞」のこと。ユダヤ民族にとっての聖地で、大昔の戦争によるユダヤ人自決の悲劇の砦として今でも記憶に残っています。
ちなみに、ローマ帝国のヘロデ王がマサダに豪華な宮殿を建てていますが、今も当時の面影をマサダに残る遺構から想像することができると思います。エルサレムからバスで1時間、死海の近くにあります。

《続きを読む》イスラエルにある自然スポットといえば「死海」ですね!ここはイスラエルの首都テルアビブから車で2時間半ほどのところにあります。テルアビブから「死海」行きのバスが出ていますが、土曜日は運休なのでご注意ください。
そんな「死海」には、藻は生息していますが魚は住めない、、、だから「死の海」として有名なのです。普通の海水の10倍も塩分が濃いため、人はけっして沈みません。
ちなみに、死海の塩は舐めない方がいいです!舌が痛くなって大変な目に遭いますよ!蚊に刺された跡や小さな傷でも驚くほど沁みます。。。

《続きを読む》イエスの実家として知られているイスラエルのナザレには受胎告知教会があります。ここは聖母マリアが身ごもったことを天使ガブリエルから知らされたことを記念して建てられた教会です。
彼女はここの洞窟に住んでいたと伝えられており、教会はその洞窟の上に建てられているそうです。

《続きを読む》イスラエルで最も大きな湖として知られるガラリア湖ですが、この湖周辺を中心にイエスが福音活動を行ったとして有名です。
当時、漁師であった使徒のペテロたちもこの湖で声をかけられ、イエスと行動を共にするようになったそうです。そんな新約聖書の世界に浸りながら、ゆったりと時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

《続きを読む》イスラエル北の都市「ハイファ」にあるカルメル山は先史時代の洞窟遺跡がある所で、古くから人間が隠れ住んでいた山のようです。また、キリスト教の聖地の一つとしても有名で、クリスチャンたちが修道生活を行っていた山でもあります。現在はバハーイー教の聖山としてあるようですが、ぜひ訪ねたいイスラエルの観光スポットの一つです。
※ バハーイー教は19世紀半ばにイランでバハー・ウッラーが創始した一神教です。ただ、イランで布教を禁止された彼らは、当時オスマン帝国の牢獄の町であったアッカ (現イスラエル領) に追放され、投獄生活ののち放免され、ここで一生を終えたため、今日ではイスラエルの「ハイファ」にあるカルメル山に本部があるのです。
信徒数は公称600万人。200カ国近い国と地域に広まり、現在布教国数でキリスト教に次ぎ世界で2番目に広がりを見せている宗教とされています。

《続きを読む》ビーチリゾートを楽しみたいのであればエイラットに行ってみてください。エルサレムからはバスで4時間ほど南に行っただけなのに、同じ国とは思えないほど灼熱になります。対岸にはサウジアラビアの街並みが見え、エジプトやヨルダンへの国境越えもできる場所にあります。
紅海で海水浴をしたり日焼けを楽しんだりする観光客や地元の人で賑わい、夜まで安心して遊べます。物価はイスラエルの他の都市よりは高めですが、一般的にイメージするであろうイスラエルとは全く違う風景を見ることができます。
おわりに ☆
イスラエルは宗教に基づいたイベントや観光地が多い国です。皆さんは、イエス = キリストの出生地がイスラエルのベツレヘムであることをご存じでしたか?
ベツレヘムの街
そんなイスラエルは本当に魅力的な観光地のひとつです。クリスマスの時期にイスラエルを訪れたら、ベツレヘムでクリスマスを迎えるのもいいでしょう。
多くのキリスト教信者が集まってきます。なお、イスラエルに住む大半の住民はユダヤ教を信仰しているためクリスマスは祝いません。
イスラエルでは、日本人の価値観では推し量れない様々な事柄に出会うはずです。いろいろと考えさせられながら旅するのも面白いですよ!