オーロラの発生条件は「天気が良く雲がないこと」「空が暗いこと」「太陽活動が活発であること」、この3つです。寒さは関係ありません。
カナダ北西部にある「イエローナイフ」はこの3つの条件を全て満たしており、世界屈指のオーロラ遭遇率を誇るオーロラの都と言われています。
その遭遇率はなんと、3日間滞在で95%!このようなことから、イエローナイフには世界中から多くのオーロラ・ファンがやって来るのです。
そして、イエローナイフのオーロラは質が高いことでも有名!四方八方から色とりどりのオーロラが現れ、天空で光が破裂したかのような絶景が広がります。
さらに、運が良ければ湖面に映る「逆さオーロラ」を楽しむことができるかもしれません!
というわけで、驚異的な鑑賞率とクオリティの高いオーロラを誇るイエローナイフ ( & ホワイトホース) の情報を以下にまとめてみました。

《続きを読む》イエローナイフはカナダ国内のみならず、世界的にも知られたオーロラの鑑賞地です。「オーロラの質」「鑑賞施設の充実」「昼間のアクティビティの豊富さ」などが人気の理由です。
ただ、オーロラが鑑賞できる貴重な場所、ということもあって、「陸の孤島」状態の町ではあります。人口2万人足らずの小さな町で、一応道路はありますが、他の大都市からの移動手段は飛行機になります。
なので、旅行でここを訪れた際にはバスなどを利用して町を散策する必要はないでしょう。基本、徒歩で歩き回れるエリアに必要なものは全部揃っています。
空港から町へのアクセスは良く、移動時間は車で10分ほどというコンパクトさです。そして、イエローナイフがオーロラ鑑賞で人気の理由は95%の確率ではありません。

実は、3泊して1日は見れる、という場所は他にもあるんです。イエローナイフの一番の売りはやはり「オーロラの質」にあるのです。
一般的にオーロラと言えば、空に漂うカーテン状のものだと思いますが、これはイエローナイフでは「並」クラス。
最上級は「ブレイクアップ」と呼ばれるもので、空の四方八方から緑、黄色、オレンジ、紫など色とりどりのオーロラが出現し、天空で花火のように爆発!
幸運にもイエローナイフでこのようなオーロラを見ることができた方は間違いなく度肝を抜かれることでしょう!イエローナイフでは月に数回、こうした大規模なオーロラが見られるそうです。これこそがイエローナイフの真骨頂なのです。

《続きを読む》イエローナイフでオーロラ鑑賞をするにあたり、狙い目は以下の2通りあります。
◉ 冬 (11月中旬〜4月上旬)
◉ 夏 (8月中旬〜9月中旬)
オーロラは、寒さに関係なく1年中見ることができます。ただし、上記以外の時期は観賞に適していません。5~7月は夜が短すぎて白夜状態です。
また、10~11月初旬頃は不安定な天候のため、見えないことが多いです。

「夏と冬、どちらが良いの?」という質問に対しては、どちらでも結構です、と答えるようにしています。
ただ、冬の寒さはハンパではありません!「 オーロラは見たいけど極寒は勘弁してください!」という方には夏がオススメです。
それでも、夏はカナダの観光シーズンとなるため飛行機代が高くなってしまう、というデメリットもあります。料金的に問題なければ寒がりさんには夏がオススメです ☆
いずれにしても、真冬のイエローナイフは「通常のスキーウェア程度の防寒具は役に立たない」「レンタル防寒具が必要」、ということは覚えておいてくださいね!

◉ 夏のメリット
・軽装でオーロラ鑑賞できる
・8月下旬ともなると短い秋が訪れます。この時期にはポプラなどの広葉樹が黄金色に輝き、紅葉ならぬ黄葉が見られます(オーロラ観賞地に赤くなるメープルの木はありませんのでご注意を!)。
◉ 夏のデメリット
・オーロラは夜に見るものなのでツアー開始は日没後…ということになりますが、夏はとにかく日照時間が長い! 冬であれば21時前後からツアーがスタートするところ、夏は23時前後がスタートします。いずれもツアーは4時間程度なので、夏のツアー終了は午前3時。もはや深夜ではなく、未明といえる時間帯。海外旅行ならではの時差に加えて、この昼夜逆転のスケジュールは体調を崩しやすいので、ちょっと注意が必要です。
《続きを読む》日本からの直行便はなく、最低でも1回の乗り継ぎが必要です。乗り継ぎパターンはいろいろありますが、成田 〜 バンクーバー、成田 〜 カルガリーからイエローナイフに行く方法が一般的です。


《続きを読む》《 ホテル 》

最果ての地なので、広く世界に知られているようなデラックスなホテルはありませんが、政府機関が集まる州都ということもあり、十分な設備を持ったホテルがいくつかあります。
町にはB&Bのような小型の宿泊施設も多数ありますが、オーロラ観賞ツアーでは深夜にホテルを出入りしツアーの後にお風呂を使ったりしますので、「ホテル」の名前が付いているような大きな宿泊施設の使用が無難です。
《 グルメ 》

イエローナイフは大きな町ではないので高級レストランはありませんが、一通りの料理があり、ゴハンなしでいられない人には寿司や中華もあります。この地ならではの料理ということでしたら、地元の食材を生かした極北料理が名物です。
極北の河川で獲れる北極イワナや野生動物たちのワイルドな肉料理、例えばマスコックス(ジャコウウシと呼ばれるヤギの仲間)やカリブー(トナカイ)などをいただきましょう。
ただし、超ゲテモノ…というほどのクセはありませんが万人向きではありませんのでご注意を☺️
バイソンのプライムリブや鴨の燻製のカルパッチョなどはとっても美味しくてお酒が進みましたよ☺️

《続きを読む》イエローナイフで日本語でのオーロラ鑑賞ツアーを催行している会社はいくつかありますが、その中で「オーロラビレッジ」「ベックスケンネル」の2社が有名です。
筆者は以前オーロラビレッジを利用したことがあるのですが、待っている間も非常に快適に過ごすことができました。オーロラだけでなく、アクティビティも充実!せっかくなので、いろんなことを満喫していってくださいね!
◉ バナナで釘打ち
◉ マシュマロ焼き
◉ 犬ぞり体験

◉ 星座を学ぶ
◉ タオルを凍らせる
◉ スノーシュー体験
などなど。
ちなみに、スノーシューとは以下のようなもので、

これを履いて雪上を散策することができます。ネイチャーガイドから先住民族の生活や文化などの話を聞きながら、極北の地ならではの雪上ハイキングが楽しめます ☆
先住民の知恵を借りて、火おこしからのマシュマロ焼きを楽しんだり、テントの中で暖かい飲み物を飲みながらまったりしたり。
オーロラビレッジではティーピーと呼ばれる先住民が利用していた (広くて丈夫な) テントで、ベックスケンネルではテントタイプのキャビンで暖を取りながらオーロラの発生を待ちます。
オーロラ鑑賞ツアーは、
夜にホテルを出発し、テントなどの施設で暖をとりながら深夜に鑑賞しに出かけて行くのが一般的です。
ほぼ確実に鑑賞できるようにするため、最低でも3泊するのがオーロラツアーの定番とも言えるでしょう。
なんと、寒がりの人は「オーロラこたつ」なるものに入って、顔だけ出していれば体はポカポカのままオーロラを鑑賞することだってできちゃいます ☆
《続きを読む》🔵 先住民族博物館

北方地方に暮らす人々の文化や歴史に触れることができる貴重なミュージアムです。色鮮やかな民族衣裳の展示などもあり、人気スポットの一つとなっています。
🔵 YKセンター

ダウンタウンの中心にあるYKセンターには生活雑貨から飲食店まで多数のお店が入っており、中でも大型スーパーマーケットチェーン「インディペンデントスーパーマーケット」には、滞在中の食料品からお土産にもなるメープルシロップまで、様々な商品が取り揃えられています。夜食に便利なカップヌードルもありますよ!
そしてもう一ヶ所、豊かな自然を抱くオーロラの街「ホワイトホース」も少しだけ紹介しておきましょう!

《続きを読む》ホワイトホースはアラスカと国境を接するユーコン準州の州都です。その名の通り、白馬のたてがみのように見えるホワイトホースは自然公園と美しい風景が有名です。オーロラ観賞に適した天候と立地が自慢です。
ホワイトホースは、19世紀最大のゴールドラッシュの面影と、オーロラ観賞などの大自然が共存する街です☺️

モンゴル式のヤートと呼ばれるユニークな建物と、北米の先住民の間で使われてきたティーピーというテントが設置されており、ここを拠点としてオーロラを観察することができます。
そして、ホワイトホースには以下のような楽しみもあります ♡
🔴 ユーコン野生動物保護区

広大な土地に、極北エリアに生息する様々な動物たちが暮らしています。カリブー、エルク、マウンテンゴートなど貴重な動物を間近で見学できます。
🔴 タキーニ温泉

町から30kmほど離れた場所にあります。広大なユーコン野生動物園の隣に位置するタキーニ温泉。ここで旅の疲れを癒しましょう。
ポカポカの温泉に浸かりながら、ゆったりとした気分でオーロラ観賞を楽しむこともできます。
🔴 アイス・フィッシング

専用の道具で湖の厚い氷をガリガリ削り、温かい飲み物を飲みながら氷の下の魚を狙います。レイクトラウト、北カワカマス、グレイリング、ニジマス、北極イワナなどを釣ることができます。
また、
ホワイトホースから北へ伸びるハイウェイ沿いでは、低潅木が赤く染まる紅葉が見られます。これは8月下旬から9月上旬の1週間程度が見ごろというとても限られたものですが、だからこそ、その美しさも格別というものです☺️
イエローナイフに行くにせよ、ホワイトホースに行くにせよ、素敵なオーロラ プラスαを楽しんできてくださいね☺️