天才画家パブロ・ピカソはスペインの南部、アンダルシア地方のマラガに生まれました。マラガは、リゾート地として有名な「コスタ・デル・ソル(太陽の海岸)」の中心都市です。美しい街並みと温暖な気候を求め、毎年多くの観光客が世界中から訪れます。
ちなみにこのマラガは、紀元前1000年にフェニキア人によって作られた都市を発祥としており、「世界最古の都市の一つ」とされています。
それだけでなく、ピカソ生誕の地・マラガは、今もピカソゆかりのスポットが残るファンにはたまらない場所なのです。
そこで今回は、マラガの定番観光スポットをいくつか紹介しておきます。いつか必ず行ってみてくださいね!
■ピカソの生家
旧市街の中心地から少しはずれたところに、ピカソが1881年に生まれ、10歳までの幼少期を過ごした貴重な生家が残っています。内部は博物館として公開されており、画家だったピカソの父ホセ・ルイス・ブラスコの作品や、ピカソの洗礼式の衣装や幼少期の写真などが展示されています。
ピカソの生家が面しているメルセー広場は、幼少期のピカソの遊び場で、この広場の鳩を懐かしんだピカソは、自らの娘に「パロマ(鳩)」と名付けたとも言われています。
展示品の数は多くないものの、ピカソのルーツに触れる体験は特別なひとときとなることでしょう。
■マラガ ピカソ美術館
この美術館は、ブエナ・ビスタ宮殿 (16世紀のもの) を改装した建物で2003年に開館しました。ここには230点以上のピカソ作品が収蔵されています。こじんまりとした美術館で、日本語音声ガイドもあるので見学しやすいですよ。
ただ、あの名作「ゲルニカ」が収蔵されているのはマドリッドのプラド美術館でもバルセロナのピカソ美術館でもパリのピカソ美術館でもなく、マラガのピカソ美術館でもなく、マドリッドの「国立ソフィア王妃芸術センター」です。
ここマラガのピカソ美術館には、出身地とあって家族をテーマにした作品が数多く収蔵されています (ピカソの親族から寄贈された絵画・彫刻・陶器など、未公開作品を含む)。
■サンティアゴ教会
ピカソ美術館とピカソの生家のあいだに位置するサンティアゴ教会は、ピカソの両親が結婚式を挙げ、ピカソが洗礼を受けた場所です。15世紀に建てられた教会で、ゴシックとムデハル様式を融合した塔が目印です。
外観はどちらかというと質実剛健な印象ですが、内装は繊細な装飾が施され豪華です。礼拝堂には、今でもピカソが洗礼を受けたときの洗礼台が残っています。
日本の明治期に生まれた偉大な画家ピカソは、百数十年前、確かにここマラガに生きていたのです。今も圧倒的な存在感を失わない作品の数々を残したピカソの原点がここサンティアゴ教会にあるのです。
■マラゲータ闘牛場
現代では廃れつつある闘牛文化ですが、この闘牛場では夏季限定(6~8月)でその勇ましい戦いを見ることができます🐂💨
1870年に完成したこの円形の建物は街の中でもよく目立つ大きさで、14,000人を収容できます。本場に来たら一度はしっかりと見てみたいですよね。
■アルカサバ
11世紀にこの地を支配していたイスラム勢力によって築かれた城塞です。アルハンブラ宮殿を模して造られたと言われています。緑美しい中庭や時代を感じさせる装飾など、この写真ではピンとこない見どころもありますよ。
実際、砦の高さには驚かされます。また、ローマ時代の石碑も見ることができます。小高い丘の上にあるので、ここからの眺めるマラガの街も素敵ですよ!
■マラガの大聖堂
■ローマ劇場
古代ローマ時代に建設された半円形の劇場で、最古の歴史的建造物の一つとして有名です。およそ2000年前の遺跡なんです!すごいですね〜!
■エスタディオ・ラ・ロサレダ
リーガ・エスパニョーラ所属のマラガC.F.の本拠地で収容は3万8,000人。作家やコンサートが行われます。
■デ・ラ・マラゲータ・ビーチ
「コスタ・デル・ソル」の中心地であり、どこまでも続く砂浜に雲一つない青空が美しい海岸です。温暖な気候のため、冬でも多くの観光客が訪れます。市街地からも徒歩圏内とアクセスも抜群!
ビーチサイドにはカフェもあり、イワシの串焼きを頂くことができます。まった〜り過ごすにはピッタリの場所です。日差しが強いのでサングラスはお忘れなく ☆
■エルカミニートデルレイ
ここは世界一危険な断崖絶壁にある小道です!
ロッククライミングを目的とした旅行客が訪れる名所として知られています。
人気の観光地グラナダやモロッコ旅行と合わせて是非、ピカソ生誕の地マラガにもお越しくださいね!