ヨーロッパやアジアにも歴史ある美しい街並みはたくさんありますが、その規模やロマン、情緒などの点において「サンクトペテルブルク」ほどの街はあまりないかもしれません。
由緒ある宮殿や貴族の館が美術館や博物館として公開されており、帝政ロシア時代の面影を強く残している点も、この街の大きな魅力の一つです。
1703年にピョートル大帝が築き上げたこの人工都市は、ロマノフ朝の絶頂期とともに磨かれ、今なおその栄華の香りを街のいたるところに漂わせています。
「今夏の旅の予定はマルタ島にしようか、それともサンクトペテルブルクにしようか」…贅沢な悩みですね。仮に後者にした場合、以下のような観光スポットがあります。
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この街を象徴するものの一つが、かつての皇帝の冬の住まい「冬宮」に設けられたエルミタージュ美術館です。世界三大美術館の一つとしてあまりにも有名ですね。
ここにはロシアが誇る世界的名画の数々が収められています (収蔵美術品300万点)。とっても巨大な美術館で、展示室を歩くと総距離20kmにもなります。
ロマノフ朝の宝など、名高いコレクションが豊富に展示されており、展示品は地域と年代によって分けられています。延々と続く豪華絢爛な部屋に息を呑むことでしょう。
さらに、美術館を外 (ネヴァ川の対岸) から眺めてみると、まるで川に浮かぶ巨大な船のようにも見えます。ちなみにハイシーズン (夏) は大変込み合いますので、朝一に訪れた方がいいかもしれません。
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サンクトペテルブルクを訪れたら、ここもおさえておきましょう!黄金の大広間は圧巻ですよ!
もともとはピョートル1世から妃エカテリーナに贈られた (8世紀) こぢんまりとした宮殿だったのですが、1751年にエリザベーター1世の命によって大改築が行われ、現在のような豪華なバロック様式の宮殿に生まれ変わったのです。
窓には緻密な装飾が施されており、宮殿内は鏡や金箔がふんだんに使用されています。もちろん、素晴らしいレリーフや絵画もたくさん!
中でも人気なのは「琥珀の間」です。450㎏もの琥珀を使用した見事な部屋になっています。一見の価値ありですよ!
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フランスのベルサイユ宮殿をモデルに造られたとされている「ピョートル大帝の宮殿」は、2階建てのオランダ風の木造建造物です。別名「夏の宮殿」とも呼ばれるこの宮殿は、ピョートル大帝が市内に作った最初の宮殿です。
庭園も素晴らしく、至るところに噴水や古代ローマの彫刻のような像が設置されています。
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正式名称は「ハリストス復活大聖堂」です。この教会は、暗殺されたアレクサンドル2世を追悼するために建てられました。「血の上の教会」という名は、暗殺された場所に建てられたためそう名付けられたそうです。
第二次世界大戦中には損害を受けましたが、現在は修復されています。
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ロシア正教の聖堂の中で3番目の大きさを誇る、天を仰ぐ黄金のドームが特徴の寺院です。聖イサクという名前は、ピョートル1世の守護者とされているビザンチンの修道士「イサーキィ・ダルマーツキイ」から来ています。
青銅でできた重厚な扉から一歩中に足を踏み入れてみれば、聖書のシーンをモチーフにして描かれた聖人のイコン画や、トパーズ・孔雀石など豪華な装飾の数々が目を引きます。
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1812年、ナポレオン (フランス軍) に勝利した記念に建築されました。ロシア軍総司令官ミハイル=クトゥーゾフは死後ここに安置されました。この美しさもまた、サンクトペテルブルクのシンボルのひとつと言えるでしょう。
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サンクトペテルブルクにある美術館といえば「エルミタージュ美術館」のイメージが強いのですが、ロシアの絵画を集めた「ロシア美術館」もけっして侮ることはできません!
ここではロシアを代表する画家たちの芸術がたっぷりと楽しめます。それぞれの部屋には椅子が置かれており、じっくりと美術鑑賞することができます。
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水色と金色とコントラストがとても美しく、絵本にでも出てきそうな教会…それが「スモーリヌイ」です。
「スモーリヌイ」は1748年に建設が始まって、完成したのは1835年と言われています。ぜひ、長きにわたって建築された芸術をお楽しみください。
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ほかにも、
サンクトペテルブルクには
星型の城壁に囲まれた「ペトロパヴロフスク要塞」(世界遺産) や
敷地内にはロシア各界の偉人たちが眠っている、バロック様式の建物が美しいアレクサンドル・ネフスキー大修道院…
などもありますし、
レストラン、ホテル、ショッピングセンターなどが立ち並ぶ「ネフスキー大通り」で街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。いつも多くの人で賑わっていますよ。
通りにはロシアらしい重厚な建物が目立ちます。夜になるとライトアップがなされ、とても美しいですよ。ただしスリにはご用心。
ショッピングを楽しむなら「ゴスチーヌィ・ドヴォール」がオススメです。ネフスキー通りに面しており、建物の中にはたくさんのお店が軒を連ねています。
サンクトペテルブルクは、ソビエト連邦時代にはレニングラードと呼ばれていました (モスクワに続くロシア第2の都市です)。
フィンランド湾に面しており、「水の都」とも称される美しい街でもあります。バレエや文学が盛んな街…としても有名です。歴史的建築物も多く、歴史地区と共に世界遺産にも認定されています。
サンクトペテルブルクに行くには (基本的には) ビザが必要です。しかし、短期の旅行であれば「ヘルシンキから出ているフェリーに乗る」という方法もあり、これならビザなしで72時間入国できます。
気候的には5~9月が観光のベストシーズンです。特に6月下旬~8月上旬は白夜のシーズンで、世界中から多くの観光客が訪れます。
ヨーロッパに近いことから、ヨーロッパとロシアの文化が融合した独特の街並みがとても素敵です ♡サンクトペテルブルクはロシアの中では比較的治安が良い方なので、街歩きも楽しめます。
また、ロシア文学に縁のあるスポットも多いので、文学ファンにはたまらない街と言えるでしょう。ドストエフスキーの小説を片手に街歩き……なんてのも乙なものですね!