アジア諸国の銀行「定期預金の金利」比較



右肩上がりの経済成長はとうに終え、低成長時代に突入している日本。日本の銀行の定期預金の金利が『1%』を下回ってから20年という月日が経ってしまいました。

このような状況のもと、日本の銀行にいくらお金を預けていても、安全のための金庫代わりにはなっても資産運用の観点からは何もいいことありません。

 

むしろ損をしている気分にさえなってしまいます (事実そうなのですが)。うーん、それならば、「海外の銀行口座を活用して少しでも資産を増やそう」「定期的に訪れる渡航先にそろそろ口座を開設しておこう」と思う方も少なくないはず。

そこで今回は、アジア各国の定期預金 (複数年定期) の金利をまとめてみました。定期預金は普通預金より金利が高く元本が保証されているため、リスクの少ない安全な資産運用だと言われています。

 

残念ながら、1%を下回る低金利国「日本」では、定期預金を組んだところでなかなか思うようにお金が増えないのが現状です。というわけで注目すべきは「アジア」。

それではさっそく見ていきましょう。

 

 

アジア各国、銀行の金利比較

  1国につき1銀行を選んで比較しています。

 2018年度の複数年定期金利

 日本:  0.05%

 


 

 インド:  7.5%

 インドネシア:  6.5%

 韓国:  1.3%

 カンボジア:  7.0%

 シンガポール:  0.75%

 

 スリランカ:  6.9%

 タイ:  2.0%

 台湾:  0.92%

 中国:  2.5%

 ネパール:  4.25%

 

 パキスタン:  7.27%

 バングラディシュ:  6.0%

 フィリピン:  1.65%

 ブルネイ:  0.75%

 ベトナム:  6.5%

 

 香港:  0.6%

 マカオ:  0.6%

 マレーシア:  2.9%

 ミャンマー:  10%

 モンゴル:  15.1%

 ラオス:  7.04%

 


 

※  これらの金利は今後変化していく可能性があります。あくまでも参考程度にお考えください。

 

 

いかがですか?

 

数年前と比べると、スリランカ・パキスタン・バングラディシュ・ベトナムなどの金利は大きく下がってきています。

これはインフレが低下して経済が落ち着いてきている証なのだろうと思います。

 

一方で、タイも3% → 2%に低下しましたし、フィリピンは経済状況 (インフレ) の割に金利が低すぎます。ただし、フィリピンの10年国債の利回りは5%超なので、今後、銀行金利は上昇していくのではないでしょうか。

 

 

新興国の米ドル建て金利は?

上述の金利は全て自国通貨建ての金利でしたが、一般的に新興国では米ドル建ての貯金の利子が高いことで知られています。

そこで、あなたが注目する国の未来を予想し、「イケる」と思った国の金利が魅力的であれば、まずは口座開設を行い、その後様子を見ながら定期預金を活用したり国債を買ってみたりしてはいかがでしょうか?

 

 

高金利の新興国に預金して利ザヤ生活

海外には、非居住者でも銀行口座を開設できる国があり、富裕層の人々が数億円の資産を分散預金していたりします。

カンボジア、ラオス、モンゴル、アゼルバイジャン・・・

 

こうした高金利国の銀行に、仮に1億円を預けた場合、税金を差し引いたとしても月に数十万円の利益が期待できます。

もちろん、現地までの渡航費用はかかりますし、クーデターやテロ、経済破綻といった不安やリスクは伴いますが、日本の銀行にただただ眠っている資産があるのであれば、少額からでも始めてみてはいかがでしょうか。