2020年度は新型コロナウイルス (Covid-19) 蔓延の影響で在宅勤務 (テレワーク) が急増。その結果、夫婦間のストレスが限界を超え、「コロナ離婚」なる言葉が誕生しました。世界的にも「離婚」が増加傾向にあるようです。ちなみに日本では『新年度に向けて人生をリセットしたい』『子どもの名字を変えるベストタイミング』という理由から、1年の中で一番離婚件数が多いのは3月だそうです。そこで今回は、主要国の離婚率をランキング形式で示してみました。
離婚大国ランキング
まずは以下の「離婚大国ランキング」をご覧ください。
🔴 25位:メキシコ (15%)
🔵 24位:エジプト (17%)
🔴 23位:トルコ (20%)
🔵 22位:中国 (21%)
🔴 21位:ギリシャ (22%)
🔵 20位:クロアチア (23%)
🔴 19位:イタリア (25%)
🔵 18位:シンガポール (28%)
🔴 17位:ポーランド (31%)
🔵 16位:韓国 (35%)
🔴 15位:ウクライナ (36%)
🔵 14位:日本 (36%)
🔴 13位:オランダ (41%)
🔵 12位:スイス (42%)
🔴 11位:イギリス (46%)
🔵 10位:アメリカ (59%)
🔴 9位:フランス (55%)
🔵 8位:キューバ (56%)
🔴 7位:エストニア (58%)
🔵 6位:ルクセンブルグ (60%)
🔴 5位:スペイン (61%)
🔵 4位:チェコ (66%)
🔴 3位:ハンガリー (67%)
🔵 2位:ポルトガル (68%)
🔴 1位:ベルギー (71%)
ある調査機関による1つの結果ではありますが、日本はアジアの中で1位!世界ランキング14位…となりました。日本人の約3人に1人が離婚する計算になります。
離婚率ランキング
上述のランキングとは別に、別の調査機関が示した以下のような「離婚率ランキング」があります。( ) 内の数字は人口1,000人あたりの離婚人数です。
🔴 30位:日本 (1.77)
🔵 29位:ニュージーランド
🔴 28位:ポーランド
🔵 27位:ギリシャ
🔴 26位:イギリス (2.1)
🔵 25位:オーストリア
🔴 24位:スロバキア
🔵 23位:スイス
🔴 22位:フランス
🔵 21位:ハンガリー
🔴 20位:ドイツ (2.2)
🔵 19位:オランダ
🔴 18位:オーストラリア
🔵 17位:ベルギー
🔴 16位:ルクセンブルク
🔵 15位:ノルウェー
🔴 14位:韓国
🔵 13位:ポルトガル
🔴 12位:スペイン
🔵 11位:キプロス
🔴 10位:スウェーデン
🔵 9位:チェコ
🔴 8位:フィンランド
🔵 7位:エストニア
🔴 6位:デンマーク
🔵 5位:コスタリカ
🔴 4位:アメリカ (3.6)
🔵 3位:リトアニア
🔴 2位:ラトビア
🔵 1位:ロシア (4.7)
日本は人口1,000人中1.77人が離婚しているということです。日本の数字は厚生労働省が発表する「人口動態統計」に、海外の数字は国連が発表するデータに基づいています。これら2つのランキングは参考程度に押さえておくといいでしょう。
主要国の夫婦事情
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80%近い夫婦が離婚に?
たとえば「アメリカは離婚率59%」、「ロシアは離婚率世界1位」、「イギリスはヨーロッパで離婚率第2位で、浮気・不倫経験者率が世界第9位」となっています。このようなデータを総合的に考察してみると、メンタル (気持ち) 的には「離婚」している夫婦が全世界に80%もいる…ということになります。みんな我慢して夫婦生活を継続させているんですね。
浮気・不倫に対する考え方
フランスは「浮気・不倫経験者率」が世界第5位の国で、夫婦関係については「情があっても愛がなければ別れる」という考え方がスタンダードのようです。不倫経験者の多くはそのことをあまり後悔していませんし、道徳的に許されないとも思っていません。
驚くべきことに微笑みの国タイは「浮気・不倫経験者率」が第1位となっています。その背景には「性産業の発達」や「富裕層の男性に許されている一夫多妻の風潮」があるようです。とにかく性にオープンな環境なんですね。確かにニューハーフなども多く、パートナー関係も多種多様となっています。夫婦間では「性の不一致」が深刻な離婚の危機を招く傾向にあるようです。
イランでは、女性が結婚相手を決めることができないのが現実です。しかも女性の婚前交渉や不倫には重い刑が科せられます。そんなイランでは、不倫は少ないものの離婚率はそれなりで、夫に捨てられた女性は文字通り行き場を失うことになります。
まとめ
欧米などでは、「離婚率の上昇は女性の社会進出が原因」などと言われたりしています。国際結婚に憧れを抱く方もいるでしょうが、しかしその離婚率は日本の比ではないという現実も知っておく必要があるでしょう。世界には、日本人が想像もつかない習慣や文化がたくさんあります。
一方で、事実婚という形式も選択肢の一つと考えるべきときなのかもしれません。社会福祉が整っている国であればあるほど一人ひとりが働きやすく、シングルマザーでもシングルファーザーでも生きていきやすい環境だということもできます。世の中には、事実婚で子育てしている男女も多いみたいです。数値だけでは計れない部分があります。日本は世界と比べると「離婚率は低い」方ですが、「幸福度が低い」ことを考えると今のままで本当に良いのか考えさせられます。