サパであれば空気がキレイです。観光地としては、(アクセスの利便性もあって) ハノイやホーチミンに人気が集中してしまいがちですが、ベトナムの本当の魅力は、実はサパのような農村部にこそあるのです。
自生する草で染めた黒い服をまとう黒モン族、鮮やかな赤い布を頭にかぶった赤ザオ族、多色使いで色鮮やかな服を着た花モン族など、独特で美しい装飾を施した手製の衣服を身に着けています。
というわけで、今回は山岳民族が暮らすサパの魅力を紹介したいと思います。
《続きを読む》 まずはじめに、サパ (ハノイから250km) 観光は山岳民族がお好きな方にとっては素敵な旅になること間違いなし!私はここの屋台で孵化しかけの卵を食べたことがあるのですが、、、味は案外美味しかったです (笑)
ただ、どんなに自然豊かな土地であっても東南アジアにおける生水は厳禁ですよ。また、サパ市内の山岳民族は商売慣れしているので、若干期待を裏切られた感は否めません (笑)
それでも、景色 & 空気は本当に素晴らしく、呼吸器系疾患をお持ちの方や癒しを求めていらっしゃる方の旅行先として、サパは本当にオススメなのです。
首都ハノイの北西にあるファンシ―パン山の山麓、標高1,600mにある高地山岳少数民族の村サパ。美しい棚田が広がる山々に囲まれ、夏でも涼しい気候です。
ここでは、色とりどりの刺繍入りの民族衣装を着た様々な少数民族に出会えるのも魅力のひとつ。日本にはない文化に触れることができます。また、朝早くに市場へ行くとおこわをビニール袋に入れたものが売られていて、これまた美味。ベトナムは、料理がとても美味しいのがいいですよねー!
🔵 ベストシーズン
北部山岳地帯にあるサパ( ラオカイ省)は標高1600mに位置し、年間を通じて気温が17~23℃の過ごしやすい気候です。但し、6~8月は雨が多く、12月半ば~2月は厳しい寒さとなり雪が降ることも。
特に冬は霧でせっかくの棚田がほとんど見えません。というわけで、3~5月と9~11月が過ごしやすく、特に晴れて棚田がよく見える10~11月がベストシーズンと言えるでしょう。
ハノイ 〜 サパ間の直線距離は250kmほどしかないのですが、道路が整備されていないなどアクセスが悪く、行こうと思うと1日がかり。
主なアクセス方法は、夜行列車に乗ってラオカイという町まで行き、そこから車でサパに向かうか、ハノイからサパまで直接夜行バスで行くことになります。
《続きを読む》 ★ 夜行バスで行く方法
夜行バスでは所要時間5.5時間。乗り換えなしの直行でハノイからサパまで行くことができます。
ハノイ → サパ : 約15ドル(約1,680円)
ラオカイ → サパ : 85,000ドン(約400円)
★ 寝台列車で行く方法
寝台列車ではまず約8.5時間かけてラオカイという町に行きます。そこからバスに乗り換えてさらに1時間ほどでサパに到着です。
料金 : ハノイ→ラオカイ (寝台列車)
※グレードによって異なります
- 安いプラン:250,000ドン程度(約1,268円)
- 結構良いプラン:600,000ドン程度(約3,045円)
1台の列車に、いくつもの違った種類の客車が連結されて走ります。2段の寝台あり、3段の寝台あり。豪華な車両では、駅の入り口から客車内までのポーターサービスもあったりします。
何種類もある車両の中で、最も豪華な車両が「Victoria Express(ヴィクトリア エキスプレス)」です。「Victoria Sapa Resort(ヴィクトリア サパ リゾート)」の宿泊者だけが乗ることを許されています。
★ 「Victoria Express」(列車) & 「Victoria Sapa Resort」(ホテル) について
《続きを読む》 Victoria Express…さて車内は?と言いますと、豪華 & 清潔で最高です!車内ではスタッフが深夜も見回ってくれ、治安面も衛生面も全く問題なし。しかも、車内のトイレは高級ホテル並みです。
食堂車は週3便(ハノイ発は毎週月・水・金、ラオカイ発は毎週火・木・日)のみ連結で、プレミア的要素が満点です。
21:50 ハノイ駅発 ⇒ 6:20 ラオカイ駅着
日本の鉄道に比べたら、走行中はそれなりに揺れましたが、あの「ガタン、ゴトン」という響きがなんとも子守唄のようで心地よく、揺れを楽しみながらぐっすり眠ることができました。
ラオカイ駅に到着すると、出口の前でホテルまでのドライバーさんが待っていてくれました。ホテルまでの車内では、暖かくてほのかにレモングラスの香りが漂うおしぼりとミネラルウォーターを頂きました。
ラオカイ駅から「ヴィクトリア・サパ・リゾート」までは約30kmの距離。くねくねの山道を50分ほど走ると到着します。
Victoria Sapa Resortはサパで唯一のデラックスホテルです。よく手入れがされている中庭、山小屋風の建物、素敵です。冬はとても寒くなるので、ロビーには暖炉がありますし、屋内に温水プールもあります。
ホテル内では小数民族のおばさまがお客さん用のポーチを編んでいますし、ブティックでは、ハンドメイドの衣服や小物などが売られています。
ホテルには、プール以外にも屋外のテニスコートやビリヤード台など体を動かす施設も充実しています。Wifiのアンテナもビンビンです。
食事に関しては、やはりベトナム料理にハズレはなく、少数民族による舞踊ショーを楽しみながら食事を堪能することができます。
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サパはもともとフランス人が避暑地として開発した場所で、いまではベトナム人にも人気の高原リゾート地となりました。街には西洋の雰囲気が残っており、高級ホテルやレストランが立ち並んでいます。
ここではハノイやホーチミンなどの都市とはまた違った雰囲気を味わうことができます。フランスとベトナムをミックスしたような場所です。
標高が高く大草原が続くサパは、ハノイやホイアンのような都会と比べて空気が澄み切っています。日本でいう軽井沢の別荘地のような感じです。
町はとっても小さく、徒歩でも端から端まで20分もあれば行けてしまいます。大通りやサパ市場はいつも観光客で賑わい、路地にはズラリと店が開かれ、民族の女性たちがお土産品を観光客に売って生計を立てています。
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せっかくなので、少数民族のお宅にホームステイして、なおかつトレッキングを楽しんでみませんか。極論をいえば、サパではこれ以外にやることがありません。
ホームステイは、大部屋 (男女混合) のドミトリーに1泊食事付きで20ドル。きっと良い経験になるのではないでしょうか?
さて、私が参加した民族とのトレッキングですが、それはもう、言葉では言い表せないほどに感動でした!
ただ、さすがは高原。道無き道は非常に泥でぬかるんでおり、全員泥まみれ…。しかし、そんな泥道の悪路や体力の限界も吹っ飛ばすぐらいの絶景がそこには待っています!
民族の女性たちは皆優しく、常に気遣ってくれます。相手が大人の男性であろうと手を引いて助けてくれます。そして、全員無邪気に片言の英語で話しかけてくれます。
ただ、この後「お土産物販売」地獄が待っていますので、「買わない」つもりの方はあまり仲良くなってしまうと断りづらくなりますよ。
サパというところは本当に絶景で、素晴らしいの一言に尽きます。トレッキングに同行する女性たちがお土産を売りつけてくるという難点だけを注意すれば、本当に良い体験ができます。
ベトナムでこんなに空気の澄み切った静かな場所は他にありません。そんなサパへは旅行会社のツアーで行くことができますので、何社か回って比較検討してみて下さいね!
(2,3日ほど滞在のツアーで行くもよし、個人旅行で長期滞在してみるもよし、です)
追伸
サパから100km離れた山奥にバックハーという町があります。ここは毎週日曜日に開かれるサンデーマーケットで有名な地です。多種多様な少数民族の人たちが周辺のさらに小さな町から続々と集まってきます。市場では食料品から日用品、そして水牛まで売られています。時間があればこちらにも寄ってみてはいかがでしょうか。
それでは素敵な旅を!