ヨルダンは、体がふわりと浮いてしまう「死海」や映画インディ・ジョーンズの舞台となった「ペトラ遺跡」、モーゼ終焉の地とされる「ネボ山」などが観光客に大人気。また、映画「アラビアのロレンス」の舞台になった砂漠「ワディ・ラム」でのラクダ乗り体験や4WDドライブ、ベドウィン風テントでの異文化体験など、様々な体験もできます。
親日家が多く、治安も安定しているため、映画のような冒険旅行を安全かつ快適に楽しむことができます。もちろん、観光だけでなく死海ミネラルたっぷりのスパやシックスセンスの温泉リゾート「エヴァソン・マイン」でのスパなど、最高級リゾートもお楽しみいただけます。
考古学者気分で遺跡巡りをしたい人、美容に関心のある人にとってはうってつけの観光地とも言えるでしょう。
《続きを読む》ヨルダンはサウジアラビアの北にちょこんと乗っかっている感じで、アジア・ヨーロッパ・アフリカをつなぐ文明の十字路に位置しています。古くから、ローマ・イスラム・アフリカが入り混じった独特の文化に育まれてきました。
そんなヨルダンへの (日本からの) 直行便はないため、アラブ周辺国 (ドバイやドーハなど) を経由して、首都アンマンのクイーン・アリア国際空港に行く方法が一般的です。
《続きを読む》「ペトラ遺跡」や「死海」のみであれば最短5日くらいの旅行も可能ですが、他の見どころである「ワディ・ラム」や「ハママート・マイン」なども含めると、やはり10日ほどはほしいところです。
🔵 ペトラ遺跡 (Petra)
《続きを読む》映画インディージョーンズの舞台にもなった中東を代表する大遺跡「ペトラ遺跡」は、首都アンマンから車で3時間ほどのところにあるワディムーサにあります。新・世界の七不思議にも選出されており、訪れる観光客を神秘の世界へと誘ってくれます。ヨルダン観光のハイライトとも言えるでしょう。数々の映画の撮影地としても知られており、時間帯によって様々な様相の移り変わりを楽しむことができます。
月・水・木曜日には、ろうそくに照らされた遺跡をベドウィン族の伝統音楽とともに楽しむことができます。「失われた都市」とも呼ばれているペトラは、本当に素晴らしい世界遺産です。道のり全てが美しく雄大です。ここを訪れるなら、春か秋の早朝がおすすめです。所要時間の目安は最短3時間〜5日ほどとなっています。
🔵 シク・アル・バリド (Siq al Barid)
《続きを読む》宝仏殿や僧院等が多いナバテア人の聖地、または交易都市として栄えた「ペトラ」に対して、「シク・アル・バリド」(リトル・ペトラ) はナバテア人の居住区やキャラバンの宿として使われていました。
ペトラのバス・ステーションから北に9kmほどのところにあって、ツアーに参加するかタクシーで行くのが一般的です (所要時間は1〜2時間ほど)。
🔵 ワディ・ラム保護区 (Wadi Rum)
《続きを読む》アラビアのロレンスの地としても有名な世界遺産「ワディ・ラム」は、別名「月の谷」とも呼ばれる有名な砂漠地帯です。ヨルダンにある5つの世界遺産のうちの1つで、ペトラから車で2時間ほどと近いため、ペトラを基点とした日帰り観光も可能ですが、やはり宿泊して満点の夜空を眺めるのがおすすめです。
奇岩が点在する広大な砂漠でジープ・ドライブを楽しんだり、ラクダに乗って散策したりと、一生の思い出になること間違いなし!先住民によって描かれた貴重な岩絵も必見です。
🔵 死海 (Dead Sea)
《続きを読む》クレオパトラも愛した (ヨルダンとイスラエルの国境沿いに広がる) 塩湖「死海」は、季節を問わず一年中浮遊体験を楽しむことができます。首都アンマンやぺトラから日帰りで訪れることもできますが、沿岸には数多くの高級リゾートが点在しているので宿泊がおすすめです。プライベートビーチを有するリゾートもあって、浮遊体験や泥パックなどをお楽しみいただけます。
🔵 マイン温泉
《続きを読む》「死海」を訪れるのであれば、ついでに立ち寄ってほしいのが海面下260mにあるマイン温泉です (死海エリアにあります)。歴史は深く、ヘロデ大王も治癒によく通っていたそうです。砂漠のオアシス的な温泉なので是非、ここで旅の疲れを癒してみてはいかがでしょうか。
🔵 ネボ山
《続きを読む》ここは、マダバ市街から10kmほどのところにあるヨルダンの重要な聖地の一つです。旧約聖書に出てくるモーセが「約束の地」を見下ろしながら息を引き取ったとされている山ですので、是非ここからエルサレムや死海を眺めてみてください。
🔵 カラク城
《続きを読む》カラクとは、旧約聖書に「キル」という名前で出てくる歴史的な町のこと。かつて、十字軍国家の一つ・エルサレム王国の一部だったことがあり、十字軍の建てた巨大な城塞の遺跡が有名です (アンマンから車で3時間)。
🔵 ダーナ自然保護区
《続きを読む》自然の宝庫「ダーナ」には希少な野生動物たちや300種もの野鳥たちが生息しています。ヨーロッパの人たちにとっては、ヨルダン = ダーナの印象が強いようです。ペトラから車で1時間。1日たっぷり使って自然を存分に満喫しましょう。
🔵 首都アンマン
《続きを読む》ヨルダンの首都アンマンには、新しさと古さが入り混じっています。中心街にはカフェ・美術館・映画館・ホテル・ショッピングスポットなどが集まっており、多くの人で賑わっています (クイーンアリア国際空港から市内まではバスやタクシーで1〜2時間ほど)。
🔵 ウムカイス考古学博物館
《続きを読む》アンマンから北へ2時間ほど行ったところに、新約聖書にも出てくるウム・カイス (古代ギリシャ、ローマ時代の都市遺跡) があります。日本人にとって、観光地としてはそれほど重要ではないかもしれませんが、聖書ゆかりの地でもありますので、時間があれば是非立ち寄ってみてください。
🔵 ジェラシュ遺跡
《続きを読む》アンマンからバスで1時間。メジャーな観光地…というわけではありませんが、ヨルダンではペトラに次ぐ巨大な遺跡で、半日かけて見るような場所です。6500年前の古代ローマ時代の街並みをほぼ完全に残している大変貴重な遺跡でもあります。街道に並ぶ列柱の景色は圧巻です!
🔵 アムラ城
《続きを読む》世界遺産の「アムラ城」は当時のままの姿を残すウマイヤ朝時代の城跡遺跡で、砂漠の城としても有名です。もともとは浴場として使われていたそうで、王族の息抜きの場所だったようです。中に入ると、フレスコ技法で描かれた天体や動物など多くの壁画を見ることができます (アンマンから約80km)。
他にも、同じような「砂漠の城」としてアズラック城やハラナ城があります。
《続きを読む》アンマン、死海、ペトラ、ワディラム、マインを周遊して、最低でも1週間はかけて観光しましょう。少なくとも、「ペトラ遺跡」「死海」「ワディ・ラム」(満天の星空の下で眠る奇岩砂漠) の3大観光スポットは外せません!そしてできれば、週に3日 (月・水・木) のみ開催の「ペトラ・バイ・ナイト」も楽しみましょう。日没後、遺跡ゲートからエル・ハズネまでの間を1,500本ものろうそくが照らし出す風景はあまりにも神秘的!その美しさに圧巻されること間違いなしと言えるでしょう。アラブギターで奏でられるベドウィン音楽がまた何とも言えません。
そしてもう一つ。断崖に囲まれた中、突如として現れるヨルダン随一の温泉地「マイン」にも是非足を運んでみてください。日本の温泉もいいのですが、ヨルダンで温泉…という体験も素敵ですよね。
《続きを読む》ヨルダンは一年を通して旅行しやすい国です。砂漠のイメージがありますが、日本と同じように四季があります。首都アンマンなどは、冬になると雪が降ることもあります。というわけで、ベストシーズンは気候が落ち着く春か秋 (3〜6月、9〜11月) です。草原に花が咲き、美しい光景を見ることができます。
ちなみにではありますが、注意点を一つ。ヨルダンには、ラマダンやラマダンの終了を祝うイードアルフィトル祭など、イスラム圏特有の祝日があります。当日は交通渋滞や観光スケジュールの変更などがある場合もありますので、十分に気をつけましょう。遺跡いっぱいのヨルダンは、世界遺産好きの方にはとってもオススメ!是非じっくりと回って、アラビアの歴史とロマンを感じ取ってみてくださいね。「ゆっくり遺跡を巡りたい」「ハイシーズンは観光客が多いので嫌」という方は、ローシーズンの夏や冬に出かけてもいいでしょう。
《続きを読む》イスラム教のラマダン (約1ヶ月間) では、「断食」として日の出から日没まで断食・禁欲を行います。そのため、この期間中にイスラム教徒の前で日中飲食することは好ましくありません。飲食する際には、国際的なホテルや非イスラム教徒向けのレストランなどで済ませるようにしましょう。
服装は、過度な露出はおすすめできませんが、ある程度なら肌を出した格好でも問題ありません。お酒は、観光客であれば問題なく楽しむことができます。ただし、レストランによってはアルコールの提供がないこともあるので事前に確認しておきましょう。
最後に、悪質なタクシードライバーには気をつけましょう。観光客に対して高額な料金をふっかけてくるタクシーもあります。バス乗り場を探す観光客に対して「今日のバスはもう出てしまった」と嘘をつき、強引にタクシーに誘導するドライバーも珍しくありません。
首都のアンマンや有名な観光地には、様々な国のレストラン&ファストフード店があります。とはいえ、ヨルダンの一般的な食事はパン・サラダ・豆・羊肉といった感じです。「シャイ」という味わい深いアラブ紅茶もよく飲まれているので、是非一度お試しください。