「一生に一度は行ってみたい」「美しい空中都市だ」と皆が憧れる世界遺産のマチュ・ピチュ (ペルー) はインカ帝国の遺跡です。現在は、絶景 & パワースポットとして人気の観光地になっています。
ちなみに、当時のインカ帝国の首都はクスコ。標高3,400mに位置し、標高2,430mのマチュ・ピチュからさらに1,000m高いところにありました (クスコの市街地も世界遺産に登録されています)。
インカ帝国はスペインによって滅亡させられましたが (1533年)、「なぜマチュ・ピチュ遺跡 (15世紀) が作られたのか」「首都クスコとの関係は?」などなど、ミステリーだらけなんです。
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マチュピチュ観光の空の玄関口は、首都リマにあるホルヘ・チャベス国際空港です。日本から行く場合は、ニューヨークやロサンゼルス、メキシコシティなどを経由して行くことになるでしょう。そしてリマから飛行機を乗り継ぎ、クスコまでは1時間10分ほど。クスコからは陸路を行くことになります。
クスコからマチュピチュまでは約100kmあり、鉄道を利用するのが一般的です。クスコからポロイ駅まではバスで行き、電車でマチュピチュ村駅へ。そこからマチュピチュ遺跡までシャトルバスで30分、合計4時間ほどかかります。
「ペルーレイル」と「インカレイル」という2社の観光列車がありますが、主に使われているのはペルーレイルです。ペルーレイルには豪華列車ハイラム・ビンガムやビスタドームなど3タイプの列車があり、往復で違うタイプの列車を使うのもいいですね ♡
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多くの言語で「Machu Picchu」と呼ばれるこの遺跡は「老いた峰(Old Peak)」を意味し、2007年、新・世界七不思議の1つに選ばれています。
実はこのマチュ・ピチュ、1911年にアメリカの探検家ハイラム・ビンガム (映画『インディ・ジョーンズ』のモデル) によって発見されました (実際は1902年にペルー人によって発見されたのが最初)。
いずれにしても、ハイラムの説で長らく「マチュ・ピチュはスペイン人によって追い詰められたインカ族の最後の砦」とされていた定説が実は違うことがわかってきています。
現在では、マチュ・ピチュは要塞ではなく「太陽を観測するための建物群」だったと推測されています (インカ帝国では太陽を崇拝し、皇帝は太陽の子と崇められていました)。
実際、太陽の神殿は東側の壁が2つ作られていて、左の窓から日が差し込む時は冬至、右の窓から日が差し込む時は夏至と区別できるようになっています。
また、処女たちを生贄にしたとされる台座上の遺構も、実は太陽を観測するためのものであり、「インティワタナ(太陽をつなぐもの)」という意味の石の台の削りだされた柱は、1種の日時計だったと考えられています。
※ インカ帝国は、エクアドルからボリビア、ペルー、チリにおよぶ標高3000~4000mのアンデス山地に広がっていました
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ここマチュ・ピチュでの生活は非常に健康的だったとされています。また、骨には戦いの形跡が見られないことから平和だった…とも考えられています。
そして、この都市は通常の都市ではなく、インカの王族や貴族のための避暑地や離宮、別荘といった類のものだったとも考えられています (常時、男女数百人が住んでいた)。
イェール大学の近年の研究成果では、この場所は高地であり両側が切り立った崖上になっているため、
◉ 太陽観測に適していた
◉ 宗教的に太陽に近くベスト
◉ 景色が良い
つまり、「なぜこのような急峻な山の上に造ったのか」…という質問に対する答えはこの3点が全てです。
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マチュ・ピチュの観光拠点であるクスコ。南米の青い空とオレンジ色の屋根がどこまでも続くこの光景は、ヨーロッパとはまた違った雰囲気が楽しめる、筆者お気に入りの街並みの一つです。
マチュ・ピチュ観光の拠点となる場所だけあって街自体がかなり観光地化されており、世界遺産にも登録されています。
ここでは、観光客でごった返している中心部ではなく、穏やかでゆっくりとしたこの街の日常を感じとっていただければと思います。
スケジュールに追われてセカセカ歩き回るのではなく、時の流れと人々の優しさを楽しむのも、街歩きの醍醐味ではないでしょうか😃
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クスコからバスで2時間のオリャンタイタンボ駅が旅のスタートです。ここからマチュピチュ村まで、展望列車「ペルーレイル」に乗って1時間30分ほどかかります。
オリャンタイタンボ駅には、世界各国からの旅行者でいっぱい!
車内はとても快適で、ゆったりと座ることができます。一番のポイントは、列車の上部にも窓があり、雄大なアンデスの風景を見ることができるところです。
そして、電車を降りると最初に見えるのはのどかな農村の風景。。。車窓を楽しんでいるとあっという間にマチュピチュ村に到着です!
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マチュピチュ村とは、遺跡のふもとに広がっている村のこと。村の中央には川が流れており、雰囲気は日本の温泉宿場のようでもあります。
とても小さな村ですが、お土産物屋さん、レストラン、マッサージ屋さんなどが軒を並べており、ぶらり散策にぴったりの素敵な場所です ☆
ここでは、ペルーならではのお酒「ピスコサワー」を飲むのも楽しみのひとつ♪ (ピスコサワーは、ブドウの蒸留酒を卵白で割った飲みやすいカクテルです)
お土産も、ペルーらしいものがたくさん揃っています。アルパカグッズや、アンデスらしい原色を使った小物、願いが叶うと言われているエケコ人形などなど。
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せっかくここまで来たのだから、遺跡のオープンと同時に入場してみませんか。早朝は観光客が少なく、ゆっくりと見学することができます。
それにしても、「こんな山の中にどうやってここまでの街を築いたのか」「なぜ滅びてしまったのか」・・・あれこれと様々な考えが頭をめぐります。
運がよければ遺跡の中でアルパカやリャマに出会えますが、彼らはツバを吐いて威嚇してくることもありますのでご注意を!
晴れても曇っても、それぞれに素敵な光景を醸し出しているマチュピチュ!山の天気は変わりやすいと言いますが、マチュピチュも山の中にある遺跡なので天気は変わりやすいです。「これだ!」と思った写真をたくさん撮ってくださいね♪
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近年、介護が必要な高齢者や足腰が不自由な方でも楽しむことができる海外旅行パッケージツアーが充実してきています。当然、車椅子でマチュピチュ(ペルー)へ行くツアーもあります。
脳血管障害後遺症やリウマチなどの病気を抱えている方やその家族向けのツアーだって充実!これには、電動介護ベッドなどのレンタルや入浴ヘルパーの同行サービスも。
また、行き先によっては透析患者向けにサポートをしてくれる旅行会社もあります。
個人旅行では、全ての付随サービスを個人で手配しないといけないため何かと割高になってしまいますが、パッケージなら一般向け旅行と大差ないツアーもあります。
「旅」を諦めてしまう前に、一度調べてみてくださいね!
🔴 太陽の神殿
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「太陽の神殿 (the Temple of the Sun)」は人気スポットの1つです。高さ5mのカーブした石壁に囲まれ、東の窓からは冬至の朝、南の窓からは夏至の朝、、、と日が差し込む太陽信仰に基づいた造りをしています。
インカ帝国の太陽信仰では、王は太陽の子孫とされていました。
🔴 太陽を繋ぎ止める石
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「太陽の神殿」の一番高い所にある遺跡が「太陽をつなぎ止める石」です。 この石の四隅が東西南北を示していることから、時計の役目を果たしていたのではないか、もしくは太陽を使って暦を観測していたのではないか、と言われています。
このあたり一帯はパワースポットとしても有名で、世界中から多くの人が集まってきて、手をかざし、神秘の力を分け与えてもらっています。
🔴 見張り小屋
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「見張り小屋」からは、遺跡の全景を見ることができる美しい景観が広がっています (絶好の撮影スポット)。急で長い階段を登りますが、頂上からはマチュピチュの段々畑を眼下に見下ろすことができます。
🔵 アルパカ
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日本でも人気のアルパカは、南米のアンデス山脈に生息しているラクダ科の動物で、インカ帝国の時代から家畜として暮らしてきました。モフモフとした毛で覆われており、長〜いまつ毛で愛嬌ある顔が人気です。
🔵 ビスカッチャ
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アンデスに生息するビスカッチャは、その見た目からアンデスウサギとも呼ばれています。でも、実はネズミの仲間であるげっ歯類です。
🔵 リャマ
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マチュピチュ遺跡に生息する代表的な動物といえばリャマです。10数頭が放し飼いになっています。その姿はラクダにも似ていますが背中にコブはなく、まつ毛が長くぱっちりとした目が特徴的です。
温厚な性格で、草をむしゃむしゃ食べているだけなので危険はありません。
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いかがでしたか?
今すぐにでも行きたくなりましたね?
そんなマチュピチュ遺跡のベストな観光シーズンはズバリ5〜9月 (乾季) です。
逆に、雨季の12〜3月は非常に雨が多く、足場が悪くなるので避けた方がいいでしょう。
最後に、注意点をいくつかまとめてみました。以下を参考に、楽しいマチュピチュ旅行を心ゆくまでお楽しみください ☆
◉ 1日の寒暖差が激しいので防寒具は必須
◉ 飲み物の持ち込みはOKですが、食べ物はNG
◉ 入場制限あり (チケットはインターネットか現地で、事前に購入しておきましょう)
◉ トイレは入場口の外にしかありません (再入場もできますが、登って降りてまた登って…となると大変なので必ず入り口で済ませておきましょう)