モロッコの青い迷宮「シャウエン」で絵本の世界を散策



モロッコの北部に位置する美しき小さな町「シャウエン」は、町中の建物・階段・道など全てが青色に染まっており、まるでファンタジーの世界に迷い込んだかのような気分にさせてくれます。

日本でも旅行会社が「一生に一度は行きたい絶景」として取り上げたことで有名になりました。

 
 

青い町シャウエン ☆

「シャウエン」へは、世界遺産の迷宮都市「フェズ」の旧市街からバスで約4時間。山道をグングンと進んで行くと、その先にいきなり爽やかすぎるブルーシティが姿を現わすのです。新市街から旧市街へと続く門を潜ると、そこから先はいよいよ神秘的な青の世界が待っています。

リフ山脈の麓にある「シャウエン」は、町全体が青と白に塗られたまさに秘境!静かでのんびりとしているこの町は、カサブランカやマラケシュのような都会の喧騒から逃れたい人にはもってこいの場所です。

 

行くまでの苦労があるので、その分きっと一生忘れられない思い出になることでしょう。町全体が青い理由は「青を神聖な色とするユダヤ人が移り住んだ際に染めた」という説や「単なる虫除け」「涼しげに見せる効果がある」といった説など諸説様々あるようです。

そんな「シャウエン」は、以前はイスラムの聖地として異教徒の立ち入りを禁止していたこともあるそうで、そういった背景からか凄まじいほどの秘境オーラを感じることができます。
 

 

 

まるで迷路のよう…♡

「シャウエン」は15世紀頃にスペインやポルトガルと戦うための城塞として建設されました。その頃、澄んだ水がこんこんと湧き出したことから住民は「神の恵み」によるものだと信じていました。

元々は白い町でしたが、ユダヤ人が移り住んだ際に聖なる色「青」に塗り替えられたのです。現在も美しい景観を守るため、旧市街は青で統一されています。

 

そんな「シャウエン」の城壁に囲まれたメディナ (旧市街) 内は路地が複雑に入り組んでいるため、適当に歩いているとすぐ迷子になってしまいます。

ただ、「シャウエン」はとても小さな街なので「迷子を楽しむ」くらいの気持ちで大丈夫!夜であっても治安が良く、客引きも激しくないので嬉しい限りですね。
 

 

 

まるで絵本の世界…♡

路地をよく見るとスカイブルー、コバルトブルーなど、色のトーンが異なっています。まるで絵本の中の世界です。時は穏やかに流れ、日が暮れても素敵な雰囲気は変わらぬまま。。。

猫やヤギたちも細い路地を自由に歩き、そこら中にメルヘンオーラを放ち続けています。扉のデザインや装飾もひとつひとつがかなり凝っていて見ごたえ十分です。

 

町中には工房やショップが多く、手織りの絨毯やブランケットなどを購入することができますし、 「青」だけでなく紫に塗られた家やアーティスティックなイラストが描かれた壁もあるのです。

夜のオープンカフェではお客さんが食事をしたり読書をしたりと思い思いに過ごしています。「シャウエン」に住む人は穏やかで優しい人が多いため、「モロッコの中で一番居心地が良かった」という声も!
 

 

 

まとめ

というわけで、もしモロッコへ行く機会があれば是非「シャウエン」にも足を運んでみてください。写真でよく見る青い町はメディナ (旧市街) にあります (バスターミナルは新市街に)。

バスで「シャウエン」に到着したらすぐにメディナへGo! なぜなら、ホテルやゲストハウスはメディナに集中していますから。

 

近隣の町からの日帰りや1泊でも十分に雰囲気を味わうことはできますが、できれば数日滞在できるとなお良し!その分よりハッピーになれるのではないでしょうか。

あなたも、世界中の旅人が憧れる「シャウエン」の美しさにきっと魅了されるはずです!ぜひ一泊してファンタジックな世界をじっくりと満喫してみようではありませんか。

 

「シャウエン」のモロッコ人は本当に素朴で親切ですよ☺

「シャウエン」の後は「フェズ」に戻るか「タンジェ」へ向かうのもおすすめです。

 

 「フェズ」からの日帰りツアーもあります