マドリード・バラハス空港の基本情報と市内へのアクセス方法

 
アドルフォ・スアレス・マドリード・バラハス空港（以下マドリード・バラハス空港）はスペイン最大 (ヨーロッパ有数) の空港で、1928年に開港しました。現空港の名称は、アドルフォ・スアレス元首相の功績を讃えて2014年に改名されました。

ターミナルビルが5つもあり (T1,T2,T3,T4,4S)、約70もの航空会社が乗り入れるほどの巨大さです！2016年にはJALがイベリア航空とのコードシェア運航便を開始したため、現在は東京（成田) 〜 マドリード間で週3便、直行便が就航しています。

 
ちなみに、ターミナル1・2・3と4・4Sは離れた場所にあり、移動に5〜10分ほどかかります。ターミナル1・2・3・4間は無料のシャトルバスが巡回しています。

ターミナル4Sからはシャトルバスが発着していないので、ターミナル1・2・3へ移動したい場合はターミナル4からシャトルバスに乗ります。

ターミナル4 〜 4S間はシャトルトレインが3分間隔で運行しており、乗車時間は約4分です。

 
飛行機到着後は、「Exit・Baggage」と書かれた看板に従って入国審査場へと進んで行きます (ヨーロッパのシェンゲン協定国経由の場合は入国審査がありません)。

入国審査を済ませた後は、「Baggage and way out」と書かれた看板に従い、手荷物受け取り所へと進みます。

入国審査はスムーズですが、大きな空港なので手荷物受け取り所に着くまでに結構時間がかかります。さて、荷物を受け取ったら出口 (Exit : Salida) へと移動しましょう。

 
メトロ8号線がマドリード中心街のヌエボス・ミニステリオス（NUEVOS MINISTERIOS）駅まで運行しており、そこから他のメトロラインや近郊線に乗り継ぎができます。

マドリード市内は地下鉄網が完備されており、ほぼ全ての観光地をカバーしています。地下鉄には10回分の回数券（メトルブス）や乗り放題券もあります。

◉ 乗り場

・ターミナル2の出発ロビー
・ターミナル4の出発ロビー


◉ 券売機

改札近くにあり

◉ 利用路線

8号線


◉ 乗り継ぎ可能な路線

メトロ6号線・10号線、レンフェ近郊線

◉ 運行時間

6:05～25:30

◉ 運行間隔

約12分間隔で運行


◉ 所要時間

ヌエボス・ミニステリオス駅まで約20分

◉ 料金

（空港追加料金を含み）4.5～5€
・1回券（Sencillo）：1.5～2€　5駅までは1.5€、以降1駅ごとに0.10€加算され、最大で2€まで
・10回券（10viajes）：12.20€　駅数に関係なく地下鉄と市バスに10回乗車でき、複数人で使い回すことができるお得な回数券です
・観光客用乗り放題券（TOURIST CARD）：1日券 8.40€、2日券 14.20€、3日券 18.40€、5日券 26.80€、7日券 35.40€があり、1日に5回以上地下鉄を利用するのであれば、1回券よりもお得になります

「エクスプレス・アエロプルト」は空港とアトーチャ駅をダイレクトに結ぶシャトルバスです。チケットは乗り場の券売機で購入 (停留所のスタッフやバス運転手から購入することもできますが、この場合は20ユーロ以下の紙幣のみ使用可)。

 
スペインでの (長距離) 都市間移動は、レンフェ（Renfe）の高速列車AVEやAVANTを利用するのがお得で便利です。国内の主要都市を短時間で結んでおり、遅延が少なく時間も正確。

なので、飛行機を利用するよりも効率良く移動することができます (周遊旅行にもぴったりの移動手段です)。

《 近郊線レンフェ 》

ターミナル4から市内へ向かいます。

◉ 乗り場

ターミナル4

◉ チケット

券売機もしくは駅窓口で購入

◉ 行き先

プリンシペ・ピオ行き


◉ 運行時間

6:00～0:15

◉ 運行間隔

約30分

◉ 所要時間

～ チャマルティン駅　12分
～ アトーチャ駅　25分
～ 終点　38分


◉ 料金

2.45€

※  2時間以内であれば同ゾーン内の公共交通機関への乗り継ぎが可能

◉ 乗り場

ターミナル1、2、3、4

◉ 券売機

なし

※  チケットは乗車する時に運転手から直接購入 (小銭が必要)


◉ 行き先

200番　アベニーダ・デ・アメリカ・バスターミナル（Avenida de America）行き

◉ 運行時間

5:00～23:30

◉ 運行間隔

約10～15分


◉ 所要時間

約20分

◉ 料金

1.5€

◉ 乗り場

到着ロビーを出た所

◉ 所要時間

市内中心部まで約30分

◉ 料金

30€の定額制（マドリード中心部をぐるりと囲む環状線のM30号線内）

 
空港は24時間開いていますが、夜間は店やカフェなどは閉まっています。もちろん、空港のベンチなどで仮眠をとることも可能ですが、快適ではありませんし治安上あまり好ましくありません。

可能であれば、空港近くのホテルに泊まるか、街まで行って街のホテルに宿泊しましょう。街の中心ソル（Sol）駅周辺にはオスタル (ペンション：小さくてアットホームな宿泊施設) がたくさんあります。

空港からホテルへは、夜でもそんなに遅くない時間であれば地下鉄やバスなどを利用し、遅い時間であればタクシーを利用すると安心です。大きい荷物がある場合は空港に預けることもできます。

残念ながら、マドリードは大都会！治安の面ではけっして安全とは言えません。なので、スリなどの被害に遭わないよう気をつけて行動するようにしましょう。

普通にしていれば大丈夫だと思いますし、脅すわけではないのですが、空港では到着ロビーから気をつけてください。「手伝ってあげましょう」と優しい笑顔で近寄って来る人はワルです。

 
①  免税店でブランドのお土産を買おう！

マドリード・バラハス国際空港にはたくさんの免税店があります。取扱商品は、お酒・香水・化粧品・時計・タバコ・衣料などですが、スペイン発祥の歴史あるチョコレート「カカオサンパカ」はいかがでしょう？また、スペインはワインの生産地としても有名です。

②  レストランでスペイン料理を！

確かに、空港内の飲食店は値段が高いしあまり美味しくなかったりするものですが、乗り継ぎなどでスペイン自体に長時間滞在できない方であれば、せめて空港で本場のスペイン料理を堪能してしまいましょう。

空港内には、軽食やファストフード店がたくさんありますし、地元料理を楽しめるレストランもあります。ワインとともに、ハムや海鮮料理をぜひお楽しみください。

③   「ラウンジ」でリラックス！

ターミナル4Sには、24時間営業の「Amnios Lounge」(ラウンジ) があり、飲食物やシャワールーム、仮眠エリアなどの設備が一通り揃っています。利用できる方はぜひ利用しましょう。

④  キッズプレイエリアも充実！

空港での長い待ち時間は、子供にとっても親にとってもストレスです。そんな時は、ターミナル4の2階にある「キッズプレイエリア」を利用しましょう。子供たちは楽しみ、親は休憩するのに最適な場所です。

 
《 無料Wi-Fi 》

無料のWi-Fiサービスは30分間利用可能です。有料のWi-Fiは24時間あたり5€（IVA含む）で利用可能です。
ファミリーパッケージも用意されており、24時間あたり9€で利用可能。

《 ATM・キャッシング・両替 》

両替所やATM機は空港内各所にあります。

《 コインロッカー・荷物預かり所 》

空港内には24時間利用可能なコインロッカーがあります。「Consigna」と書いてある案内板に従って進みましょう。到着したら入り口でパスポートを提示し、荷物検査を受けてからロッカー室に入りましょう。鍵式ですが、使用料は自販機で「FICHAS」というコインを購入します。

※  24時間ではないコインロッカーもありますのでご注意を

※  料金は荷物の大きさで異なります。現地で確認しましょう。

《 SIMカード・Wi-Fiレンタル 》

＜スペインで格安SIMを利用する方法＞

SIMフリーのスマホ、タブレットなどを持っていることが条件になります。サイズが自分のものと合っていることを十分確認し、ネット (アマゾンなど ) で購入しましょう。比較的簡単に入手できます。

＜スペインのレンタルWi-Fi＞

スペインで利用可能なレンタルWi-Fiは、日本国内で幾つかのブランドが提供されており、料金は1日数百円〜2,000円ほど。予備バッテリーなどのオプションもあります。受け取り方法は、自宅配送、空港受け取りなどがあります。

 
☆  春  ☆    (4〜6月)

マドリードの春は、街の緑が息吹く季節。4月になると最高気温が20℃を超える日も多くなり、5月以降は暑さを感じる日が続きます。ただし、朝晩は10℃近くまで冷え込むことも。

☆  夏  ☆    (7〜9月)

マドリードの夏はとにかく暑いです！ただ、空気は乾燥しているので、ジメッとした暑さはありません。8月後半からは暑さが和らいできます。

☆  秋  ☆    (10〜11月)

マドリードの秋は春と同様気候的には過ごしやすくなりますが、若干降雨量が増えます。この時期は特に、日中と朝晩の寒暖差が激しくなります。

☆  冬  ☆    (12〜3月)

12月に入ると、マドリードの本格的な冬の寒さがスタートします。最高気温も10℃前後までしか上がらず、朝晩の最低気温が氷点下になる日も。一方で、晴れの日は日差しが強いことも多く、意外と過ごしやすい陽気を感じる日もあります。

ちなみに、スペインの冬は観光のオフシーズンと言われており、ホテルの宿泊料金などが少し安くなっていることもあります。予算を抑えてマドリード旅行を楽しみたい方は、この時期に訪れてみるのもアリでしょう。