世界一巨大な国「ロシア」は非常に魅力的な海外旅行先であり、観光にもオススメです。見どころは「北のベニス」とも呼ばれるサンクトペテルブルクや世界遺産のクレムリン、エルミタージュ美術館…だけではありません!
「社会主義の色合い」「広大な自然」「美しい芸術」「伝統的な料理」…これらがうまく調和し、不思議な雰囲気さえ醸し出しています。
ただ、(残念ながら) 現状はヨーロッパへ向かう経由地としてしか考えられておらず、「ビザが必要」という面倒さもあってかあまり訪れる人は多くないようです。
でも、行かないのは本当にもったいない話です!是非ゆっくりと時間をとって観光していただきたい!というわけで今回は、そんなロシアのおすすめ観光スポットを都市別に紹介したいと思います。
モスクワの人気 & おすすめ観光スポット
ロシアが誇る芸術の都「サンクトペテルブルク」の人気 & おすすめ観光スポット
黄金の環 (おうごんのわ:ゴールデンリング) はモスクワの北東近郊にある都市群のことです。これらの古都は、ロシアの歴史・宗教・文化・芸術・建築などにおける源流が形成された地域としてとても重要視されています。
これらの都市は、かつてロシア諸公国の首都として栄華を誇っていました。世界遺産に登録された歴史地区や建造物群を有する都市も多く、ロシアを代表する観光地の一つです。
これらの都市群全体が野外建築博物館とも言えるでしょう。中世にタイムスリップしたかのような感覚を味わうことができます。
🔵 セルギエフ・ポサード
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モスクワの北北東約70㎞に位置する都市で、14世紀半ば頃、貴族であったセルギー=ラドネシスキーが創設したトロイツェ・セルギエフ大修道院 (ロシアのバチカン:世界遺産) を中心に発展した都市です。
15世紀には宗教と学問の中心として栄えました。昔から木製玩具の製作が盛んで、現在は工業都市となっています。
🔴 ウラジーミル
《続きを読む》ここはかつて栄えたウラジーミル大公国の首府となった都市で、モスクワから東約200kmのところに位置しています。15世紀までは、モスクワの大公などの載冠式などが行われていた場所でもあります。
ウラジーミルの小高い丘に建つ「ウラジーミルの教会」は1158年に建てられた教会で、かつてロシア正教の総本山が置かれたこともある大聖堂です。モスクワのウスペンスキー寺院のモデルにもなりました。
🔵 スーズダリ
《続きを読む》モスクワから北東220㎞のところにある古都スーズダリはとても美しい聖都であり世界遺産にも登録されています。モスクワから日帰りでも行くこともできますが、できればスケジュールに余裕を持って一泊してもらいたい街です。
小鳥のさえずりに耳を傾け、キラキラと輝く街中を散歩しながら中世の教会や修道院を見て周ってみてはいかがでしょうか。
(ウラジーミルからはバスで約50分)
🔴 ロストフ
《続きを読む》モスクワから北東225㎞の場所に位置しネロ湖のそばにあるロストフは、ロシアで最も古い街のひとつです。ロストフにあるクレムリンは11世紀に建てられました。「黄金の環」で最大級の教会群です。
おとぎ話の世界をイメージさせるようなどこかかわいらしい建築群は「黄金の環」のクレムリンの中で最も素晴らしい景観を持つと言われています。
🔵 ヤロスラブリ
《続きを読む》2005年に文化遺産として登録されたヤロスラブウリは、11世紀初頭に要塞として始まった街です。風光明媚なこの街で絶対に見ておきたいのは (12世紀に建てられた) 「スパソ・プレオブラジェンスキー修道院」でしょう。
《続きを読む》キジ島は、ロシアのオネガ湖に浮かぶ長さ7㎞、幅500mほどの小さな島です。この島はロシア正教会の美しい木造教会建築群が有名で、世界遺産にも登録されています。
◉ アクセス:サンクトペテルブルクからペトロザヴォーツクまで列車で約6時間。ペトロザヴォーツクから高速船に乗って約1時間20分。
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《続きを読む》ムルマンスクは北極圏にある都市で人口は約30万人。冬になるとオーロラを観ることができます。ほかにも、幻想的な風景が見られる丘や砕氷船など、北極圏ならではの見どころがあります。
また、街の真ん中でソリ滑りも楽しめます。モスクワやサンクトペテルブルクからもアクセスがいいので、ムルマンスクまで足を伸ばしてみませんか。
ムルマンスクへはモスクワ、サンクトペテルブルクから列車もしくは飛行機でアクセスできます (モスクワから飛行機だと約2時間30分)。
飛行機でもいいのですが、私は列車の旅を強くおすすめします。なぜなら、ムルマンスク駅は世界で最北の旅客鉄道駅だから。長い列車の旅を経て、「最北の地」にたどり着いた感動を是非味わってみてください。
モスクワからはサンクトペテルブルク経由ムルマンスク行きの夜行列車があります。モスクワからは2泊3日、サンクトペテルブルクからは1泊2日の行程です。一般的な2等車(クぺー)は4人1室となっており、ロシア人と気軽にコミュニケーションが楽しめます。
なお、車内は暖房が効いていますので冬の旅でも安心です。食堂車は値段が高いので、それが嫌なら事前に食料を買い込んでから乗り込みましょう (切符はロシア国鉄のホームページから購入できます)。
《続きを読む》日本からロシアへの旅行者は、(同じくご近所の) 韓国や台湾と比べるとまだまだ少ないのが現実なのですが、極東ロシアの諸都市の中でもウラジオストクは日本から訪れやすい都市の一つです。
ウラジオストクへは、成田空港と関西空港から直行便が就航しています (所要時間2時間ほど)。また、鳥取県境港からはフェリーも出ています。2泊3日の船旅で、出発は土曜日の夜。翌日に韓国の東海港へ一度入港し、月曜の昼にウラジオストクに到着します。
客室グレードはVIP、1等、2等、エコノミーの4種類で、エコノミーなら44,000円で往復できます (片道なら26,000円)。
そうやってたどり着いたロシアの玄関口「ウラジオストク」は長年、軍港として栄えてきました。行くなら夏がオススメです。博物館を見学したり、海水浴を楽しんだり。
湾沿いには露天が立ち並んでいますので、ちょっとしたリゾート気分が味わえますよ!また、ウラジオストクの北東約75kmの場所には「プリモールスキー・サファリパーク」があります。
ウラジオストクの街を散策した後は、シベリア鉄道の起点駅であるウラジオストク駅から1週間かけてモスクワまで「列車の旅」も素敵ですね!
モスクワ 〜 ウラジオストク間は全長9,297km。世界一長い鉄道です!
《続きを読む》バイカル湖は、ロシア南東部のシベリア連邦管区のブリヤート共和国とイルクーツク州・チタ州に挟まれた三日月型の湖です。1996年に自然遺産に登録されました (透明度・水深・貯水量の3つが世界一)。
夏の気温は20度程度で、快適な観光ができます。バイカル湖には固有の生物が多く生息しており、バイカルアザラシやバイカルオームリ (鳥) など、その数1000種類以上!
湖の周囲を歩いての動物観察やバードウォッチング、釣りなどを楽しむことができます。寒さに強い方であれば「極寒のバイカル湖」も必見です。これはまさに絶景!
是非一度、「シベリアの真珠」「生物進化の博物館」とも称されるバイカル湖 (琵琶湖のおよそ46倍) に出かけてみてはいかがでしょうか。
《続きを読む》シベリアが指す範囲は使われる文脈によって多少異なりますが、一般的にはウラル山脈以東の北部地域を指します。このシベリアを特徴づけるのは一面の銀世界。
早いところでは8月の下旬に降雪が観測されます。中でもオイミャコンは世界で「最も寒い定住地」と言われており、-73度という人間が居住可能な場所における最低気温を記録しています。
一方で、夏になると30度以上まで気温が上昇することも。特にシベリア東部の内陸盆地では厳しい暑さとなることがあり、新緑の映えるシベリアに出会うこともできます。
シベリアの大陸を覆うのはタイガと呼ばれる針葉樹林で、北に向かうとツンドラ地帯 (植物が自生することができない地域) となります。
《続きを読む》カムチャッカ火山群には、クリュチェフスコイ自然公園、ナルィチェヴォ自然公園、ブィストリンスキー自然公園、南カムチャッカ自然公園という4つの自然公園と、クロノツキー生物圏・自然保護区、南西ツンドラ自然保護区という2つの自然保護区があり、世界遺産として登録されています。
火山群としても多彩な噴火様式があり、『火山の博物館』とも呼ばれています。
ちなみに、160ほどのカムチャッカ火山群の中で最高峰とされる「コリャークスカヤ火山」は、富士山に似ていることから「カムチャッカ富士」と呼ばれています。
その迫力ある美しい姿は、人生で一度しっかりと目に灼きつけておきたいものですね。また、カムチャッカに行ったら高山動植物の観察や氷の洞窟探検も楽しみましょう。